1986年5月18日(日)

丹沢

塔ノ岳

5月18日 晴 (時間記録なし)

渋沢駅⇒バス⇒大倉→歩→花立→歩→金冷しノ頭→歩→塔ノ岳→歩→金冷しノ頭→歩→花立→歩→大倉⇒バス⇒渋沢駅

日帰り 13名

高校時代のワンゲル部の訓練山行。今回はコンクリートのブロックをくくり付けた背負子を背負って登った。塔ノ岳頂上に到着して荷を下ろして昼食を食べた後も、両手のしびれが取れないのが少々気になった。変だと思っていたが、下りで金冷しノ頭まで来る頃には両手に力が入らなくなっていた。ブロックを捨て、訓練所尾根を下山する予定を変更して大倉尾根を下山した。大倉に着いた時には両腕が上がらなくなっていた。今思うと相当ひどい状態だったのだが、その時はそれほど深刻でなく1日か2日も経てば治るだろうくらいに楽観的に考えていた。後日、病院に行って診てもらった。医師の話によると、重い荷物を背負い肩の神経を圧迫し過ぎて神経マヒを起こす人が稀にいるそうである。一度なった人は再びなる可能性があるので、今後一切重たい荷物は背負ってはいけないと言われた。学校に提出した診断書には「側腕神経叢麻痺」と書かれてあったが、一般には「リュックサックマヒ」と言われているそうである。両腕がブランブランで日常生活にかなり支障があった。中でも服を脱いだり着たりするのが一番大変だった。週に数回リハビリに通い、完治するまでに結局3ケ月くらいかかった。辛い体験だったが、今となっては普通では味わえない貴重な経験をしたと思っている。(2001年5月3日記載)

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