2000年8月3日(木)〜8月11日(金)

南アルプス

小河内岳 荒川前岳 荒川中岳 赤石岳 大沢岳 中盛丸山 兎岳 聖岳 上河内岳 茶臼岳 仁田岳 易老岳 光岳

8月3日 晴

出 発
[車内泊]

8月4日 晴〜曇〜雨

伊那大島駅⇒バス⇒塩川815→歩→三伏峠1320
[三伏峠テント泊]

8月5日 晴〜曇〜雨

三伏峠400→歩→烏帽子岳445−455→歩→前小河内岳545→歩→小河内岳610−655→歩→板屋岳900→歩→高山裏避難小屋945
[高山裏避難小屋テント泊]

8月6日 晴〜曇〜雨

高山裏避難小屋435→歩→荒川前岳730−755→歩→荒川中岳805−830→歩→荒川小屋920
[荒川小屋テント泊]

8月7日 晴〜曇〜雨

荒川小屋435→歩→大聖寺平505→歩→小赤石岳610−620→歩→赤石岳650−730→歩→百間平840−900→歩→百間洞山の家925
[百間洞山の家テント泊]

8月8日 晴〜曇〜雨

百間洞山の家405→歩→大沢岳510−520→歩→中盛丸山550−555→歩→小兎岳635−645→歩→兎岳725−745→歩→聖岳935−940→歩→奥聖岳950→歩→聖岳1005−1015→歩→小聖岳1050→歩→聖平1140
[聖平小屋テント泊]

8月9日 晴〜曇

聖平440→歩→上河内岳645−715→歩→茶臼小屋835
[茶臼小屋テント泊]

8月10日 曇〜晴〜曇

茶臼小屋440→歩→茶臼岳510−520→歩→仁田池530→歩→希望峰545→歩→仁田岳600→歩→希望峰610−615→歩→易老岳715−725→歩→三吉平810→歩→センジケ原915→歩→イザルケ岳920−930→歩→センジケ原935→歩→光小屋945−950→歩→光岳1005−1015→歩→光小屋1025−1055→歩→百俣沢ノ頭1130−1135→歩→柴沢吊橋1320−1400→歩→釜ノ島小屋1430−1440→歩→途中1515⇒車⇒寸又峡温泉
[寸又峡温泉民宿泊]

8月11日 曇〜晴〜曇

寸又峡温泉⇒バス⇒千頭駅

夜行7泊8日 単独

夜行の急行列車で出発した。三伏峠まで鳥倉林道から登ることも考えていたが、鳥倉林道へのバスの運行が道路事情により取りやめになっていたので、塩川から入山した。三伏峠の水場は、三伏峠小屋から三伏小屋方面へ15分くらい下ったところにあった。少々遠い。小河内岳避難小屋は、小河内岳の頂上近く縦走路から50mほど外れたところにある。遠くからよく目立つ。三伏峠と荒川前岳の間は歩く人が少なかったが、烏帽子岳から小河内岳にかけて稜線上からの眺めは良好だった。高山裏避難小屋の水場は、小屋から10分くらい下ったところにある。高山裏避難小屋から荒川前岳方面に20分ほど歩いた登山道の脇にも水量豊富な水場がある。中岳避難小屋は荒川中岳の東側に建つ。荒川小屋には新しい小屋と古い小屋があり、古い小屋は素泊り用の小屋として使っているようだ。荒川小屋の水場はキャンプ地のすぐ近くにある。赤石岳避難小屋は赤石岳頂上から50mほど離れたところにある。小河内岳・高山裏・中岳・赤石岳の各避難小屋は、避難小屋と言いながらも新しいしっかりした造りの小屋で管理人もいた。赤石岳から百間平へは、最初ガレた斜面を急降下するが、下り終わるとなだらかな稜線歩きとなる。百間洞のキャンプ地は縦走路の脇にあり、そこから5分くらい下ったところに百間洞山の家がある。水場と便所は小屋のものを利用する。便所はとてもきれいだった。百間洞のキャンプ地から大沢岳回りの道のほかに、大沢岳を巻いて大沢岳と中盛丸山の鞍部に出る近道がある。兎岳避難小屋はかなり荒廃していて宿泊するにはそれなりの覚悟が必要と思われた。水場も無い。兎岳と聖岳の鞍部から聖岳への登り返しは、標高差も大きくきつかった。その分聖岳に着いた時の感激は大きかった。聖岳の手前で3羽のヒナを連れた雷鳥に会った。奥聖岳は聖岳から往復30分ほど。奥聖岳の頂上には三角点とケルンがあるのみ。天候も悪くなってきたので、すぐに引き返した。聖岳から小聖岳までガレたかなりの急斜面である。登る場合はつらそうだ。聖平小屋は縦走路から5分ほど外れたところにある。荒川小屋と同様に小屋が2棟あり、古い小屋は素泊り用の小屋として使っているようだ。キャンプ地は広く、水場もすぐそばにある。上河内岳頂上は縦走路から約10分。荷物を置いて往復する。頂上からの眺めが非常に良かった。茶臼小屋も縦走路から離れていて、稜線から10分くらい下ったところにある。水場はすぐそばである。仁田岳は希望峰から往復20ー30分。頂上からの眺望がすばらしかったが、風が非常に強かったので、すぐに引き返した。天気が良ければ、のんびり展望を楽しみたい場所である。希望峰を過ぎると雰囲気が一変し、道は眺めのない樹林帯の中を行くようになる。樹林帯を抜けて草原状になると光小屋も近い。道端に水場があり、光小屋まで15分との表示がある。但し、この水場は涸れることもあるようだ。水場から5分くらい行くと、イザルケ岳への分岐がある。道標あり。イザルケ岳頂上からの眺めもすばらしい。聖岳が印象的だった。ぜひ立ち寄りたい。光岳は、光小屋から往復約30分。頂上から10mくらい西側に眺めがよい場所がある。南アルプス深南部の山々を見渡すことができる。光小屋から柴沢吊橋経由で寸又峡温泉を目指した。光小屋の道標には「柴沢3:30寸又峡温泉12:00」とある。道は最初明るい尾根上を行くが、やがて鬱蒼とした樹林の中の急坂を下るようになる。踏跡はかすかで足場が不安定な場所もあるが、光小屋の荷上げに使われているので、迷うことはないと思う。ただ森は非常に深く、油断すると方向が分からなくなりそうなので、注意は必要である。柴沢吊橋は結構揺れてスリルがあった。柴沢吊橋の道標には「寸又峡温泉39.9km」とある。寸又川左岸林道は未舗装の砂利道である。所々に流水があり、水の心配はない。釜ノ島小屋は廃屋同然である。釜ノ島小屋を過ぎたところで、偶然通行許可車に同乗させていただいて、この山行も終わりを迎えることになった。寸又峡温泉で1泊して垢を落として帰ってきた。毎日、午後になると雷雨に見舞われ恐かった。朝のうちに行動するよう心掛けた。(2000年8月28日記載)


上河内岳から聖岳を望む(2000年8月9日)

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