2001年11月23日(金)〜11月25日(日)

安倍奥

奥大光山 大光山 十枚山 天津山 仏谷山 青笹山 真富士山 竜爪山

11月23日 晴

静岡駅⇒バス⇒梅ケ島温泉1055→歩→安倍峠1305−1325→歩→バラノ段1415−1425→歩→ワサビ沢ノ頭1510→歩→奥大光山1620
[奥大光山テント泊]

11月24日 晴

奥大光山635→歩→大光山710−730→歩→刈安峠800−810→歩→十枚山1000−1035→歩→十枚峠1055−1140→歩→天津山1205−1235→歩→地蔵峠1335−1345→歩→仏谷山1400−1410→歩→細島峠1425→歩→青笹山1520−1550→歩→浅間原1620
[浅間原テント泊]

11月25日 晴

浅間原645→歩→第二真富士山845−900→歩→真富士峠925→歩→真富士山940−1000→歩→富士見岳1145−1200→歩→駒引峠1230→歩→富士見峠1245−1305→歩→薬師岳1355−1405→歩→文殊岳1420−1455→歩→牛妻1650⇒バス⇒新静岡

2泊3日 単独

安倍奥東山稜を縦走した。梅ケ島温泉のバス停から安倍峠方面に車道(舗装路)を数分登っていくと、左手に登山道の入口がある(道標あり)。登山道に入りおよそ1時間15分で再び先ほどの車道と合流した。八紘嶺への登山道を左に分けて車道を10分ほど行くと、右側に安倍峠への登山道の入口がある。クマ出没注意の大きな看板あり。再び登山道に入り、川沿いの緩やかな道を約35分歩くと安倍峠に到着した。安倍峠は静かな好ましい雰囲気の峠であるが、すぐ上を梅ケ島温泉からの車道が越えている。安倍峠からワサビ沢ノ頭付近まではアップダウンが多い。尾根は痩せていて、所々にロープが張ってある。ワサビ沢ノ頭付近から道は広く緩やかになる。周囲のササはよく刈り払われていて歩き易かった。ワサビ沢ノ頭からおよそ30分で1672m地点に達する。大笹ノ頭との標識があった。大笹ノ頭から30分ほどで奥大光山に着く。日没が近づき、ここでテントを張ることにする。奥大光山から安倍大滝方面に道が分れている。道標あり。積雪期不可(キケン)と記されていた。明朝、さらに南へ稜線をたどる。1661.3mの三角点に大光山の標識があるが、すぐ西側のピークの方がわずかに高く眺めも良い。西側のピークから先に続く道は草木へのルートである。大光山から刈安峠へは三角点峰と西側のピークの鞍部から静岡県側に付けられた道を行く。大光山に「登山道欠損のため刈安峠から東西どちらのルートも通行ができません」との標示あり。刈安峠を越える道はもはや廃道となっているが、一体の地蔵が往時を偲ばせる。刈安峠から南下すると、やがて崩壊地の縁を通過する。特に危険はないが、足下から落ちているので注意して通る。刈安峠の東側が荒々しく崩れているのが見える。十枚山に近づくと笹原で眺めが良い場所がある。十枚山頂上も眺めが良好である。十枚峠に荷を置き、水を補給するために六郎木方面へ登山道を下る。水場まで往復30分ほど(下り10分、登り15分)。沢水で水量豊富である。水場の脇にはテント数張分のスペースあり。十枚峠からは山梨県側の成島へも道が分れる。「夏は体長2-3cmのヒルに注意」と書いてある。天津山は下十枚山とも言う。天津山手前の笹原で振り返ると南アルプス方面の眺めが良い。天津山頂上は眺望がない。1682m地点には岩岳と記した標識あり。1682m地点から笹原を下っていくと、地蔵峠に達する。やや大きめの祠があり、地蔵が祀られている。仏谷山頂上は笹が刈り払われて広くなっている。三角点は見当たらなかった。細島峠で左右に道を分ける。右は葵高原、左は富沢町を指している。細島峠から登り返し、再び右に葵高原への道を分けて少し行くと、目の前に笹で覆われた青笹山が姿を現す。青笹山頂上は広くて、富士山や南アルプスの眺めがすばらしい。青笹山から1518m地点付近まで笹はよく刈り払われているが、この先笹ヤブの道となる。踏跡を外さないように注意すれば問題はない。ヤブを抜けるとそこは浅間原だった。浅間原には送電線鉄塔が2基建っていて、北側の鉄塔の下でテントを張った。翌日は竜爪山を目指す。浅間原は送電線の巡視路が東西に越えており、2つの鉄塔の間はにわかに道が良くなるが、南側の鉄塔の先ですぐに笹ヤブとなる。ヤブはかなり濃く、背より高い笹ヤブの中のかすかな踏跡を外さないように注意して進む。生傷が絶えない。1445m地点から道は一転して植林を行くようになり、笹ヤブから解放される。第二真富士山手前に河内への分岐あり。「初心者禁止 経験者同行して下さい 一部危険な場所あり 河内バス停180分」と記されていた。見た感じでも悪そうな道だった。第二真富士山頂上から富士山がとてもきれいだった。第二真富士山から真富士峠にかけて数ケ所険しい箇所があり、ロープが張ってある。第一真富士山頂上からも富士山の眺めが良い。第一真富士山から南へ進むと、すぐに俵峰への道は右側に下っていく。稜線上を直進する踏跡にはロープが張ってあったが、構わず進む。やがて所々に笹ヤブが現れ、1129m地点付近から猛烈なヤブとなる。背丈以上の笹や低木に閉ざされ、一部踏跡はほとんど無い状態である。数回稜線を外しそうになり、コンパスで方向を確認しながら進んだ。かなり緊張した。ヤブが薄くなり、やがて富士見岳に達した。1078mのピークが富士見岳である。眺めは全く無い。富士見岳から植林の中を行くようになる。駒引峠は植林の中の薄暗い場所で、標識と地蔵があるのみ。駒引峠から稜線を巻き気味に踏跡が続く。送電線鉄塔の脇を通り過ぎ、下っていくと富士見峠である。十字の分岐になっていて、右は俵峰、左は穂積神社を指している。富士見峠を直進して、竜爪山への登りにかかる。およそ45分で穂積神社方面から登ってきた東海自然歩道と合流し、そこから数分で薬師岳に到着した。薬師岳頂上は植林の中で眺めは無い。薬師岳からさらに南下して、一旦下り登り返すと文殊岳である。桜峠まで縦走する予定であったが、時間がなくなってきたので東海自然歩道を牛妻に下山することにした。若山の手前で山腹を行く巻道があったのでそちらへ進む。15分ほどで再び東海自然歩道と合流し、少し行くと送電線鉄塔の下に出た。ここから植林の中の急な下りで、だいぶ疲れてきたところで山の斜面に広がる茶畑の上部に出た。茶畑の上部から鋪装された道を牛妻まで下っていく。途中にクマ注意の貼紙あり。集落の中を抜け、バスが通る安倍川沿いの道路に出る。左に曲がり少し行くと牛妻バス停があった。辺りはもう暗くなっていた。(2002年1月1日記載)

 


浅間原から夕暮れの富士山(2001年11月24日)

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