2002年9月14日(土)〜9月16日(月)

奥利根

上州武尊山

9月14日 曇〜雨

沼田駅⇒車⇒川場温泉
[川場温泉旅館泊]

9月15日 曇

川場温泉⇒車⇒桐ノ木平625→歩→獅子ノ牢730−740→歩→川場剣ケ峰沢出合930−945→歩→上州武尊山1445−1520→歩→剣ケ峰山1620−1635→歩→高手山1810−1815→歩→武尊高原キャンプ場1835−1840→歩→途中1920⇒車⇒川場温泉
[川場温泉旅館泊]

9月16日 雨〜曇

川場温泉⇒バス⇒沼田駅

2泊3日 2名

川場谷を遡行して上州武尊山に登った。初日、電車で沼田まで行き、今回の山行の同行者の車に拾ってもらい川場村に入る。同行者の馴染みの旅館に宿泊した。翌朝、車で桐ノ木平まで送ってもらう。桐ノ木平のキャンプ場の中の適当な場所から遡行を開始する。遡行開始から約30分で平滑に着く。きれいなナメであるが、所々に落とし穴のような深い窪みがあり、落ちないように注意する。ウナギノ寝床は気が付かないうちに通り過ぎたようだ。獅子ノ牢は薄暗いゴルジュで、入っていくのが少々気持ち悪いが難しくはない。獅子ノ牢を過ぎると右岸に岩壁が迫る。その基部におそらく桧ノ大穴という岩小屋があるのだろう。右に川場剣ケ峰沢を分けると、川場谷の核心部と言われる領域に入っていく。きれいなナメを過ぎ、小さな滝をいくつか越えると、川場谷本流で一番大きいと思われる8mの滝が現れた。水流の脇を直登する。赤錆びたハーケンが数本打ってあったが、ホールドがしっかりしているのでザイルは使わずに済んだ。この先も滝が連続して次々に越えていく。この付近は温泉が湧いているのか、硫黄の臭いがして岩が黄色っぽくなっている箇所がある。左にスダレ状の滝で流れ込む剣ケ峰沢、右に家ノ串下ノ沢及び家ノ串上ノ沢と思われる沢を分けてしばらく行くと、やがて水流は途絶えヤブが濃くなってくる。川場剣ケ峰沢出合から家ノ串上ノ沢出合と思われる地点まで2時間強。何となく識別できた踏跡もだんだん怪しくなり本格的なヤブ漕ぎとなる。潅木混じりの猛烈な笹ヤブである。見通しはきかず、どこを登っているのかもよく分からない。家ノ串上ノ沢出合と思われる地点から稜線の登山道に出るまで約2時間かかった。上部は勾配もきつく、なかなかハードだった。稜線付近から川場谷を見下ろすと、山の斜面は笹で覆われていて緑の絨毯のようであった。遡行終了点から20分ほどで上州武尊山頂上に到着した。頂上に着いた時はガスで何も見えなかったが、休憩しているうちにガスが流れて展望が開けてきた。独立峰なので周囲の眺めは非常に良い。下山は、剣ケ峰山を経て川場スキー場方面のルートを選んだ。剣ケ峰山頂上も上州武尊山に劣らぬくらい眺めが良い。剣ケ峰山から少し下ると川場スキー場の上部に出るが、スキー場の中は通らぬよう掲示がある。左に時々スキー場を見ながら林の中に付けられた緩やかな登山道を下っていった。高手山の辺りまで来る頃にはすっかり日も暮れてしまった。高手山から20分ほど下ると、道は武尊高原キャンプ場の中に入っていくが、すでに営業期間も過ぎていて真っ暗で誰もいない。ここから舗装路となり、10分くらい下ると川場温泉から川場スキー場へ向かう道路に出た。しばらく車道を歩いたが、途中で宿の主人に車で迎えにきてもらった。旅館でもう1泊した後、帰京した。川場谷は長いので山中で1泊するのも良いかもしれない。(2003年1月1日記載)


剣ケ峰山へ続く稜線(2002年9月15日) 

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