■萩野に車を置く。萩野から萩野釜沢林道が山中に延びているが、この林道と国道121号の分岐点が貝鳴山の登山口である。■林道の右側に小さな石祠があり、この後ろから尾根に向かって細い踏跡が続いているので、ここを入る。道標等は無い。■山道に入ると一本調子の急登で、落葉を踏みながら登って行く。踏跡と古い赤ペンキの目印があるので、迷う心配は無い。■ぐんぐん高度を上げて、樹間に周囲の山が見えてくる。後方に七ケ岳が大きく、遠くには会津駒ケ岳であろうか、雪で真っ白な稜線もかすかに見える。■やがて道が緩やかになると、貝鳴山の三角点に着く。荻野から約1時間だった。■ここから道は尾根上を緩やかに登り下りしながら進んでいく。■大きな岩が現れ右から巻くと、その先のピークが貝鳴山頂上だった。貝鳴山頂上を示す標識等は皆無である。■道はさらに先に見える一段低いピークの方に続いているように見えたが、最終的にどこに続いているのかは分からない。■貝鳴山頂上から北側の樹間に大きく見える家老岳が印象的である。■貝鳴山頂上から元来た道を戻る。時間的にかなり余裕があったので、のんびり下山した。■貝鳴山は、三角点峰を頂上とする資料もあるが、三角点峰にも貝鳴山頂上を示す標識等は無かった。三角点峰を頂上とする資料の場合、三角点峰の先に展望台があるということだが、展望台としているのは貝鳴山頂上でなく、頂上手前の大きな岩の上ではないかと思う。大きな岩の上には三角点峰側から容易に立つことができる。■今回は冬枯れで樹間に周囲の山々を望むことができたが、夏場は道中全く展望は得られないと思われる。しかし、基本的に自然林なので、新緑や紅葉の季節はきれいであろうと思った。■貝鳴山は手軽に登れる静かな山である。(2013年8月25日)
|