■持倉まで車で入る。■持倉集落の先の林道が沢を越えた地点から沢沿いの踏跡に入るが、すぐにハッキリしなくなるので尾根に取り付くと、明瞭な山道に乗ることができた。■山道は杖植峠に続く峠道で、カーブしながら緩やかに登っていく。■やがて間伐地帯に差し掛かり、しばらく倒木が峠道を塞いでいる。その間、峠道に沿ってヤブ漕ぎを強いられる。峠道から離れ過ぎないように注意する。■間伐地帯を過ぎると、再び峠道を行くようになる。■標高1350m付近に「御僧様」と書かれた東屋のようなものがある。祠の跡であろうか。■ここから傾斜が緩くなり二重山稜のようになっているが、右側の尾根を登っていく。■徐々に笹ヤブで道が不明瞭になるが、標高1478m地点で杖植峠と南小太郎山を結ぶ稜線に達する。「←萱の平 杖植峠→」と書かれた古い標識があった。登ってきた方向は万場を指していた。■標高1478m地点から稜線を南へ進む。南小太郎山の手前まで笹ヤブの中を踏跡を拾いながら下っていく。■南小太郎山の手前で萱ノ平方向へ踏跡を分け、一登りすると南小太郎山頂上に到着した。標高1478m地点から20分ほどだった。■南小太郎山頂上は、自然林と笹に覆われた静かな頂上だった。■復路は、持倉まで元来た道を忠実に戻った。■昔、秩父から妙義を目指した僧侶の集団が持倉から杖植峠を目指す途中で遭難し、赤い石になったという伝説があるそうだ。僧侶達が遭難した地点が、東屋のようなものがあった地点かもしれない。この辺りは赤い石が多かった。(2009年3月1日記載)
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