2010年4月10日(土)

安蘇山塊

大萱山

4月10日 曇〜晴

大春橋635 →歩→ 山神参道石碑650 →歩→ 大萱山830-855 →歩→ 山神参道石碑1035 →歩→ 大春橋1045

日帰り 単独

奥小屋林道の大春橋まで車で入る。黒坂石の奥で、道は大岳林道と奥小屋林道の二手に分かれる。左が奥小屋林道である。2万5千分の1地形図の標高701m地点の近くの分岐に架かる橋が大春橋である。大春橋から沢沿いの林道を歩いていく。林道が大きくUターンするように曲がる地点に「山神参道」と書かれた石碑があり、近くに壊れかけた作業小屋が建っている。大春橋に車を置いてきたが、ここまで車で入ることもできたと思う。山神参道の石碑がある地点で左に林道が分岐するのでそちらへ進むが沢を渡るとすぐに倒木があり車の進入は不可能である。林道は尾根に出るとUターンするように向きを北に変える。林道は林道跡のようになり、やがて道形もはっきりしなくなるが、手入れの行き届いた植林の中に防火帯のような幅広い切り開きが続く。防火帯のような切り開きが終わり植林に入って少し登ると、地蔵岳と大萱山を結ぶ稜線上に出た。山神参道石碑から35分ほど。標高1105mの三角点の西側である。ここから稜線上を忠実にたどる。群馬県側は植林、栃木県側は自然林であり、その境目を進む。標高1095m地点の手前で伐採地に出る。群馬県側が柵で囲まれていて、その柵に沿って歩いていく。伐採地の奥に根本山や十二山など安蘇山塊の山々が見える。この日最も眺めが良い場所だった。柵が終わると、柵の中から延びてきた林道跡と並行するが、すぐに終点になる。地蔵岳と大萱山を結ぶ稜線に出てから標高1095m地点まで約30分。標高1095m地点の先の鞍部に石祠がある。次の小ピークから自然林の中を行くようになる。カモシカのような動物が逃げていった。その次のピークで稜線が左右に分かれるが、右の稜線をたどる。さらに次のピークを過ぎると、地図上では緩やかに登って大萱山頂上に達するように思われるが、実際にはアップダウンがある。やがて稜線上にアンテナが現れ、アンテナの裏手を一登りすると大萱山頂上に到着した。大萱山頂上は木々に覆われていて眺望はない。頂上を示す標識と三角点があった。大萱山頂上から元来た道を戻る。地蔵岳と大萱山を結ぶ稜線上から林道跡のような切り開きを下っていくと、前方に展望台のようなものが見えた。尾根から山神参道石碑の方へUターンする箇所から前方に林道跡が続いているように見えたので数分行くと、かなり高い金属製の展望台のような櫓が建っていた。櫓の入口には鍵が掛っていた。脇の隙間から入り込んで登ることができそうだったが、老朽化していて危険そうだったので登るのは止めた。櫓の南側は広場になっていて石碑が2基あった。一方には「大山咋大神」、もう一方には「山神」と書かれてあった。山神参道石碑はここにお参りに来るための道であることを示したものかもしれない。櫓から元来た道を辿り、山神参道石碑を経て大春橋に戻った。山中で誰にも会わなかった。地蔵岳と大萱山を結ぶ稜線上は動物の足跡が多く、野生動物の楽園なのかもしれない。沢の源頭のような箇所には水溜まりがあり、動物が水を飲みに来そうな雰囲気だった。(2010年5月23日記載)

 


大萱山頂上(2010年4月10日)


大萱山頂上の標識(2010年4月10日)


地蔵岳と大萱山を結ぶ稜線上にて(2010年4月10日)


途中の伐採地から安蘇の山々を望む1(2010年4月10日)


途中の伐採地から安蘇の山々を望む2(2010年4月10日)

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