■中ノ倉山は、本栖湖の西側の標高1247.3mの三角点峰である。■本栖湖レストハウスから湖畔の車道を行く。■15分ほど行くと、左手にグランドがあり「山梨県立本栖湖青少年スポーツセンター」と書かれた看板を見る。この先、冬季通行止となっていて車両は通ることができない。■さらに湖畔の車道を30分ほど行くと、左に端足峠への道を分ける。その先にゲートがあり、中之倉トンネル方面からここまで車の通行が可能である。■ゲートから10分くらい行き「本栖湖山荘」と書かれた看板を過ぎると、「浩庵テント村」というキャンプ場がある。その少し先に佛峠への登山口がある。この辺りの地名は川尻と言うらしい。■登山口には「佛峠ヲ経テ釜額二至」と書かれた古い標柱がある。■少し行き右手の「本栖湖いこいの森キャンプ場」の中に入り道が二手に分かれるが、左の直進方向の踏跡を進むと砂防ダムのようなものが現れる。ここで右に曲がり植林の中の山道を登っていく。■植林が終わり自然林になると、道はいかにも峠道のようになり佛峠まで緩やかに登っていく。■稜線が近づくと左に道が分かれるので、そちらに進むとまもなく佛峠に到着した。■佛峠にも古い標柱が建っていて「佛峠 標高一一三〇米」と書いてある。来た道の方向には「本栖湖二至ル」直進方向には「釜額に至ル」と書かれていた。左の雨ケ岳方面にも道があり、古い階段が付けられていた。■佛峠で右折して稜線をたどる。5分ほど行くと、右後方から先ほどの本栖湖からの山道が合流する。2万5千分の1地形図で佛峠と記載されている地点はこの辺りと思われる。左に踏跡が分かれている。■佛峠付近まで富士山と鳥と月の絵が描かれたプレートが木に取り付けられているのを何度も見たが、何であるかは不明である。■さらに稜線上の踏跡を登っていくと、中ノ倉山頂上に到着した。■中ノ倉山頂上には標識と三角点がある。木々で覆われていて眺望はないが、樹間に南アルプスが見える。■中ノ倉山は、ある書物によると牛首山?とも言うらしいが定かでない。■中ノ倉山頂上から中ノ倉峠方面にわずかに行くと右手にテレビアンテナが建っている。■中ノ倉山から標高1177m地点まで10分ほど、1125m地点までさらに15分ほどだった。稜線を外さなければ特に迷うこともない。■2万5千分の1地形図では、道は1125m地点を巻いているが、巻道は不明瞭だったので1125m地点を越えた。■1125m地点の先で分岐する中屋敷方面への道ははっきりしない。■1125m地点から10分ほど行くと、岩場っぽい痩せた稜線上を通過する。途中、富士山の眺めが良い場所がある。■さらに数分行くと「展望台」と書かれた標識がある。右折して少し下ると本栖湖と富士山の眺望がとても良い。中之倉トンネルの真上付近である。■分岐まで戻り少し行くと本栖湖畔に下りる道が分岐する。この辺りが中ノ倉峠である。古い石柱があり、中ノ倉山方面から見ると「向ッテ右ハモトス 左ハシャウジ」本栖湖方面から見ると「向ッテ左ハフルセキ」と書いてある。裏には「立太子紀念」と書いてある。■中ノ倉峠からパノラマ台を目指す。■中ノ倉峠から道は稜線の南側に付けられていて標高1146m地点は巻いている。■1146m地点の先で稜線上に出るが、次のピークは北側から巻く。■標高1146m地点も北側を巻いている。■やがて三方分山とパノラマ台を結ぶ稜線に出る。分岐に道標があり、中ノ倉峠方面は「下部町へ」と書かれている。中ノ倉峠からここまで途中やや笹ヤブがうるさい箇所があるが、踏跡はしっかりしていて特に問題はない。■分岐から5分も行くとパノラマ台に着く。東屋と近くに公衆便所がある。■パノラマ台にある古い方位盤を見ると、中ノ倉山方向に「佛岳」と記された山がある。もしかすると中ノ倉山は佛岳とも言うのかもしれない。■パノラマ台から烏帽子岳を経由して本栖隧道に下山した。■本栖隧道から車道を歩き、本栖湖レストハウスに戻った。■天気も良く、途中で見た富士山の眺めは迫力があり良かった。(2011年2月20日記載) |