■箱根には、二子山や鞍掛山のように頂上に鉄塔が建っている山が多い。これらの山には作業道が付けられていて一般には登山の対象にならない。大観山もそうした山の一つである。■大観山のドライブインから湯河原峠方面にわずかに行くと、左に大観山頂上方面へ車道(舗装路)が分かれるので、ここを入る。■カーブしながら緩やかに登っていくと、前方にフェンスで覆われた建物や鉄塔が現れる。■車道の終点まで行くと、フェンスの内側に警備員が現れ、@ここは国土交通省の施設で立入禁止であること。A速やかに立ち去ること。B車道の入口に「立入禁止」と書かれていること。を告げられた。■施設の裏側の高みが最高点のようだが、もはや周囲を探索することは不可能なので速やかに退却した。■大観山頂上部には警備員が常駐しており、カメラかセンサーによって不審者の侵入を常時監視しているように思われた。■大観山から湯河原峠方面へ車で少し行くと、左側に路肩が広い地点がある。ここから大観山の方へ山道が延びているのでここを登ってみるが、山道は大観山の南側で尾根を乗り越えて反対側に下っている。尾根を乗り越す地点からヤブを漕いで大観山に登ることもできそうだったが、再び警備員と会うと気まずいので止めておいた。■その後、車で台ケ岳国有林に移動する。■国有林前バス停から上湯方面に少し行くと左に林道跡が分かれるので、そこを入る。■林道跡は廃道になってからだいぶ時間が経っているようで、倒木が多く歩きにくい。■踏跡を拾いながらしばらく行くと前方に斜面が現れ、直登することにする。■笹ヤブの斜面を上を目指して強引に登っていく。道は皆無であるが、獣道のようなものが錯綜しているので、これをうまく利用しながら上を目指す。■やがて傾斜が緩くなり笹ヤブも薄くなる。一番高い所を目指して進んでいく。■台ケ岳頂上は平らで広いが、木々とヤブで覆われていて眺望はない。その中央付近に台ケ岳頂上であることを示す標識が木に取り付けられていた。■台ケ岳の三角点は頂上の北西にあるようだが探さなかった。■台ケ岳頂上から元来た所を戻る。ヤブが深く、途中で往路を外れてしまったが、台ケ岳周辺は道路で囲まれているので心配ない。■笹ヤブが終わり、植林の中に入る。勘で進んでいくと、途中で古い堰堤跡や硫黄臭がする温泉の源泉と思われる場所を見かけた。■やがて車が通る音が聞こえ、道路の近くであることが分かる。■まもなく右手に往路で通った林道跡の入口が見え、道路に出た。途中で東の方へ逸れてしまったようである。■今回登った大観山も台ケ岳も、ある意味で難易度が高い山だと思った。(2011年3月19日記載) |