■有明荘の裏手の駐車場から有明山への登山道が始まる。■登山口には「有明山登山者に注意」と書かれた看板があり、「この山は登山道整備が充分されておらずまた険しいので登山に際しては注意しましょう。熊が出没する場合がありますので(鈴・笛等、音を出し)充分注意しましょう。」といったことが書いてあった。■15分ほど登ると三段ノ滝への分岐があり、樽沢ノ滝近くの登山口からの道と合流する。■分岐を過ぎると、徐々に勾配がきつくなる。部分的にロープや木製のハシゴが設置されている。■樹林の中の急登が続く。眺望も無くひたすら登るのみである。■三段ノ滝への分岐から55分ほど行った所で岩場を横切る。鎖や杭が付けられていて特に問題ない。■岩場から30分ほど行くと庇状の大岩の下を通過する。■さらに10分くらい行くと、ちょっとした岩場を下る。ここで少しだけ常念岳方面の眺望を得ることができた。■木でできたハシゴを登り返し、なお苦しい登りが続くが、2番目の岩場から15分くらい登ると、有明山と東沢岳を結ぶ稜線に出た。■稜線に乗ると勾配は緩やかになる。稜線上を忠実にたどり、約30分で有明山頂上に到着した。■有明山頂上の手前で振り返ると、餓鬼岳から燕岳・大天井岳へと続く稜線を望むことができた。■有明山頂上部には、北岳、中岳及び南岳の3つのピークがあり、最初に着いたピークは北岳である。■北岳頂上には祠と金属製の鳥居がある。■鳥居の近くには「注意!!この鳥居は雷時、避雷針となります。その時は近寄らないでください。有明山神社」と書かれた看板があった。■祠の裏に踏跡があり、ここを入り5分くらい行くと有明山の三角点がある。■三角点から南へ10分ほど稜線をたどると、祠が続けて2つ現れる。この辺りが中岳と思われる。最初、三角点峰が中岳だと思ったが、北岳頂上にあった古い看板に「北岳山頂」から「中岳山頂まで0.2km」と書いてあったので、この祠の付近がおそらく中岳である。■中岳で引き返す人が多いのか中岳から道は心細くなるが、稜線上に踏跡が続いているので、これを外さないようにさらに南へ進む。■中岳から10分ほどで南岳に到着した。■南岳頂上にも祠があり、北岳からの踏跡はここで終わっている。■南岳で休憩した後、北岳まで元来た道を戻る。南岳から北岳まで25分ほどだった。行きと同じくらい時間がかかった。■北岳で休憩してから下山にかかる。元来た道を忠実に戻った。■帰りは直接有明荘に行かず、三段ノ滝に立ち寄ってから下山した。■三段ノ滝への分岐で右折して5分くらい行くと再び分岐がある。これを右に入ってやや不安定な道を少し行くと、樹間に三段ノ滝を望むことができる場所に着く。■ここで道は行き止まりになっているので、分岐まで戻って下っていくと10分ほどで樽沢ノ滝に着いた。■樽沢ノ滝からわずかに下ると、駐車場の一角に出た。■ここから車道を5分も歩くと、スタート地点の有明荘に到着した。■有明荘で温泉に浸かってから帰宅の途に就いた。■有明山は急登が連続し、なかなか登り応えのある山だった。(2011年8月15日記載) |