■小寺から中風呂方面に少し行くと、右手に「佐野峠入口」と書かれた道標があるのでここを入る。■簡易舗装が施された細い道を下っていくと、中風呂橋という橋があり、葛野川を渡る。■対岸に渡ると、右に山道のような道があるのでこれをたどる。すると突き当たりに「小西通用口」と書かれた鍵のかかった扉が付いた門のようなものがあり、Uターンするように登っていくと一軒の民家が現れる。■民家は使われているのかどうか分からないが、玄関の左を通り抜けると、裏手に「是より 右ハ さひはら 左ハ ちちぶ 小すげ」と書かれた石碑と佐野峠を指す青色の道標があり、これに従い右折する。■民家の裏手の路肩の弱そうな山道を登っていくと、やがて道は植林の中を行くようになる。■道が正しいかどうか若干不安になるが、再び道標があり間違っていないと確信する。大きくカーブして登っていくと、道端に廃バイクが放置されていて、その先で尾根に乗る。小寺からここまで25分くらいだった。■道はいかにも峠道といった雰囲気になり、尾根に絡みながらカーブしながら登っていく。何度か大きく尾根から外れるが、いずれ尾根上に復帰するので、無理に尾根上にこだわる必要もない。■小寺から約50分で「伐採作業中 通行注意 大月市森林組合」と書かれた貼紙があり、そこから10分くらい登ると柵で囲まれた広大な伐採地に出る。■伐採地の柵の右側に付けられた道を登っていく。所々大峰や雁ケ原摺山、大菩薩方面の眺めが良い。■やがて両側が柵になり、柵と柵の間に付けられた道を登っていくと西原峠に到着した。■西原峠は南北に林道が通っている。■西原峠は、旧佐野峠とも言うらしい。■西原峠から南側の稜線上の踏跡に入る。林道は稜線の東側を巻いている。■稜線上を10分くらい行くと、再び林道と合流するので林道を行く。■標高1165mのピークは小寺山と言う。林道はピークの東側を巻いていて、林道から少し入ると小寺山のピークを踏むことができた。■次の標高1226mピークが大寺山である。小寺山からさらに林道をたどると、大寺山の手前で林道は二手に分岐するが、ここから林道を外れて稜線上を登っていくと大寺山に達することができた。■大寺山頂上から尾名手尾根の方向に比較的はっきりした踏跡が認められた。■大寺山から鞍部まで下った後、登り返す。途中岩場のような急登があり、積雪があれば少々厄介だったかもしれないと思う。■標高1200m地点の次のピークの手前で杉平入口からのルートと合流する。杉平入口方面に「←鋸尾根」と書かれた道標がある。■わずかに登ると南側の眺めが良いピークに着く。大寺山から35分くらいだった。ここから3つ続けてピークがあり、これらを三ツ森と言う。このピークは三ツ森北峰なので、「北峰山頂」と書かれた標識があった。なぜか木に大きな鏡が掛けられていた。■三ツ森のピークを越えていく。尾根は細くアップダウンがきつい。■三ツ森を越えると、尾名手峠に着いた。三ツ森北峰から20分ほどだった。右に長尾根を経て富岡に下りる道が分かれる。北側の道は廃道と思われるが、かなり古い道標があり「腰掛部落」と書いてあった。■尾名手峠から登り返すと「麻生山」と書かれた古い大きな標識を見る。傍らには「麻生山北峰」と書かれた標識も見られた。■さらに5分ほど行った所に三角点があり、ここにも「麻生山」及び「麻生山山頂」と書かれた標識がある。現在は、三角点峰を麻生山頂上と捉えているようである。■道は緩やかな気持ちの良い尾根歩きになる。■麻生山から15分ほどで標高1252m地点を過ぎ、さらに20分くらいで浅川峠への分岐に着く。■分岐から5分ほどの登りで権現山頂上に到着した。■権現山頂上は小広く、権現山頂上を示す標柱や三角点がある。北側の樹間に奥多摩の山を望むことができた。■権現山から元来た道を分岐まで戻る。■分岐から南に向きを変え、急な山道を下っていく。■やがて道は緩やかになるが、しばらく尾根上をたどり、分岐から約40分で浅川峠に着いた。■浅川峠で扇山への道を見送り、浅川の集落を目指して下っていく。■浅川峠から15分ほどで林道終点に出た。林道を10分くらいたどると浅川に着いた。■浅川から民家の点在する浅川川沿いの車道を50分ほど歩いて浅川入口まで行く。バスの時間まで少し時間があったので、さらに奈良子入口まで歩いた。■麻生山と権現山は16年ぶりの登頂となった。権現山付近はそれなりに人に会ったが、西原峠から三ツ森にかけての稜線は歩く人も少なそうな静かな山だった。(2012年2月6日記載) |