2011年12月31日(土)

大菩薩連嶺  北都留三山周辺

奈良倉山    坪山

12月24日 

長作640 →歩→ 長作観音堂650 →歩→ 十文字峠800 →歩→ 奈良倉山820−850 →歩→ 佐野峠925−930 →歩→ 西原峠1005 →歩→ 小佐野峠1030 →歩→ 坪山1110−1145 →歩→ 杖地蔵1220−1225 →歩→ 長作1315

日帰り 単独

長作の集落周辺は長作公園として整備されている。県道の脇に駐車場があったので、そこに車を停める。県道を鶴峠の方へ歩いていくと左に長作観音堂への道が分かれるのでそちらに進むと、寺子屋自然塾という建物を通り過ぎ、まもなく長作観音堂に着いた。長作観音堂の右側から裏手に登っていく山道があり、ここから入山する。少し登ると朽ちたフィールドアスレチックの施設がある。さらに登っていくと、長作観音堂から10分ほどで東屋がある地点に着く。奈良倉山と十文字峠を指す道標があり、これに従って尾根上の山道を進んでいく。やがて植林の中の登りになる。山道があるので、これを拾いながら登っていく。いくつも枝道が分かれるが、より明瞭な方へ進むようにする。徐々に尾根筋がはっきりしてくるが、尾根上を忠実に進むよりも踏跡をうまく拾うようにした方が良さそうだ。奈良倉山南東の標高約1200mのピークを過ぎると、その先の鞍部は十文字峠と言われる。左右に山道が分かれるが、さらに前方に続く尾根上の踏跡を登っていく。10分くらい行くと、鶴峠からの登山道と合流する。奈良倉山を指す道標がある。さらに10分ほどで奈良倉山頂上に到着した。奈良倉山頂上は広く、奈良倉山頂上を示す標識や三角点がある。木々に覆われていて眺めはないが、傍らにある「この先天望所」と書かれた道標に従って頂上から僅かに下ると、「富士山・天望所」と書かれた標識があり富士山の眺めが良い。奈良倉山頂上から松姫峠方面へ直接向かう登山道もあるが、「富士山の見えるビューポイント ←下り5分〔林道〕」と書かれた道標に従い、数分下ると林道に出た。右は松姫峠方面で途中富士山の眺めが良さそうである。ここで左折して林道を行く。右手樹間に富士山や大菩薩の山々を見ながら林道を緩やかに下っていく。林道には新しいタイヤ跡が認められた。最近、作業車両が通ったようだ。林道は標高1238m地点と1260m地点を東側から巻いている。標高1260m地点の次のピークも東側から巻くと佐野峠に着いた。佐野峠は小菅峠とも言うらしい。佐野峠には「登山道 西原・浅川・権現山 ← → 松姫峠」と赤い字で書かれた道標があり、稜線の西側に逸れていく山道が分岐している。この道は、25000の1地形図に記載されている標高1008m地点を経て中風呂に続く道と思われるので、進入しないことにする。佐野峠から林道を外れて稜線上を10分ほど進み、標高1234.6mの三角点を踏む。稜線上は微かに踏跡があるが、夏場はヤブになりそうである。三角点から稜線の東側の方に進路を取ると、林道に下り立つことができた。再び林道をたどると植林地を囲む柵が現れ、これに沿って進むようになる。やがて左に林道が分岐し、ここから南へ数分行くと西原峠に到着した。西原峠には1週間前にも来ている。西原峠で折り返し、先ほどの林道の分岐まで戻る。分岐には「坪山登り口50M左」と書かれた道標があり、右に分岐する林道に入る。この林道は最近車が入った形跡がなく、林道跡と言った方が相応しい。左の斜面を注意していると、尾根の方へ登っていく踏跡があるのでここを入る。分岐から実際には50m以上先であると思われる。10分くらい緩やかに登り、尾根上に出ると四つ辻になっていて、右前方に標高1170mのピークを経て坪山に至る道、左前方に標高1170mのピークを巻く道、左後方に奈良倉山方面への踏跡を分ける。歩いてきた方向には「七保」「旧佐野峠方面」「至ル松姫鉱泉」と書かれた道標があり、右前方には「坪山方面」、左前方には「飯尾・小菅」「坪山回り道」と書かれた道標がある。ここは小佐野峠というらしい。右前方の道に入り、坪山を目指す。稜線を外さないように標高1170mのピークまで緩やかに登っていく。小佐野峠から標高1170mのピークまで10分ほど。標高1170mのピークを越すと急な下りとなり、その先のピークへ登り返した後、再び急な下りとなる。下り切った所で巻道と合流する。標高1170mのピークから約10分。来た方向には「松姫鉱泉」、巻道の方には「松姫鉱泉回り道」と書かれた道標があった。稜線はだんだん細くなるが、稜線を外さないように忠実にたどると坪山に達する。坪山頂上の直前は痩尾根の急登である。坪山頂上は眺めが良く、三頭山や奈良倉山、雲取山方面の眺望が開ける。坪山頂上を示す標識と三角点があった。坪山頂上から阿寺沢方面と飯尾の御岳神社方面への登山道があるが、標高1170mのピークの手前まで元来た道を戻る。「松姫鉱泉回り道」と書かれた道標に従い、巻道に入る。この道は倒木があったり、道が崩壊していたりして荒れている。小佐野峠と坪山の間を通過する場合は、標高1170mのピークを通る稜線上の道を選んだ方が無難と思われる。分岐から15分ほどで標高1170mピークから北に延びる尾根上に出る。ここで小佐野峠からの道と合流する。「杖ん地蔵 県道へ20分」と書かれた道標があり、傍らに杖地蔵と呼ばれる地蔵が祀られている。杖地蔵から鶴川まで植林の多い尾根上の道を下っていく。この道は元々中風呂から西原峠を越えて長作に向かう峠道であり、道はしっかりしている。杖地蔵から少し下った所で、道の左側の伐採地に出ると奈良倉山の眺めが良い。標高1000m付近で尾根が二手に分かれるが、道は西側の尾根に続いている。やがて鶴川の対岸に付けられている県道よりも低くなり、鶴川の川床に下り立つ。杖地蔵から約30分。鶴川には丸木橋が架かっていて、これを渡ると県道に上がる道があり、5分も登ると県道に出た。入口には「佐野峠登山道(2M先左折)」と書かれた壊れた道標があった。ここから県道を15分ほど歩き、長作に戻った。坪山は11年ぶりに訪れた。最近、坪山は人気の山のようで、花が咲く季節には大勢の人がやって来るらしいが、今回は道中誰にも会わず、静かな山歩きを楽しむことができた。(2012年2月6日記載)



奈良倉山頂上(2011年12月31日)


奈良倉山頂上の標識(2011年12月31日)


奈良倉山頂上の三角点(2011年12月31日)


奈良倉山頂上付近から富士山を望む(2011年12月31日)


佐野峠と西原峠の間で富士山を見る(2011年12月31日)


坪山頂上(2011年12月31日)


坪山頂上から三頭山を望む(2011年12月31日)


坪山頂上から見た奈良倉山(2011年12月31日)


坪山頂上から権現山を見る(2011年12月31日)


杖地蔵から下山途中の伐採地から見た奈良倉山(2011年12月31日)


杖地蔵から下山途中の伐採地から雲取山・飛竜山方面を望む(2011年12月31日)


長作観音堂(2011年12月31日)




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