■八総鉱山跡まで車で入る。■八総鉱山跡から奥へ続く林道を進む。■15分ほど行くと、「登山者カード入 田島町」と書かれた登山届を提出するポストがある。無理をすればこの辺りまで車で入ることも可能と思われる。■ポストの先は林道跡と思われるが、車の通行は不可能である。■ポストから10分くらい進んだ地点は林道跡の終点のようである。ここで、荒海川を渡渉して枝沢に入る。■少し行くと古い堰堤があり、これを越えると水流も無くなり沢の中を進むようになる。■やがて沢を離れ、何箇所かロープが付けられている急登が終わると、尾根上に出る.。荒海川の渡渉点から30分くらいだった。■下部は紅葉だったが、尾根に出る手前から積雪が見られるようになる。■樹間の道を進んでいく。道は笹で覆われている箇所も多いが、よく踏まれていて道形は明瞭である。■尾根上の道は、尾根のやや西側に付けられている部分が多い。思いのほかアップダウンがある。■徐々に積雪が多くなり、もはや冬山の様相となる。■尾根に乗ってから1時間25分ほど歩くと、前方に大きな岩が現れた。直登は無理だと思ったが、案の定、岩の右側にロープが設置されている巻道が付けられていた。■大きな岩を通過すると急な斜面を登り、再び尾根上に出た。■その後、急登となる。ロープが設置されている箇所もある。積雪のためかなり嫌な雰囲気であるが、慎重に登っていく。■急登が終わると、痩せ尾根となる。足元から切れている箇所もあるので、慎重に進む。■さらに登っていくと、左手に南稜小屋という古い小さな小屋を見る。大きな岩から約30分だった。■南稜小屋からわずかに登ると、ようやく荒海山頂上に到着した。「荒海山(太郎岳) ARAKAIZAN 標高1580.4m」と書かれた大きな看板と「大河の一滴 ここより生る 阿賀野川水源之標」と書かれた石碑がある。荒海山は双耳峰であり、ここは西峰の頂上である。■天気が良ければ、荒海山頂上はとても眺めが良さそうであるが、この日は悪天のため、眺望は全く得ることができなかった。■西峰から三角点のある東峰を往復する。一見遠そうに見えるが、片道5分ほどだった。藪がうるさいが、何となく踏跡があるので、これをたどる。■東峰の頂上も眺めが良さそうであるが、悪天のため、西峰のピークが見えるだけで、眺望を楽しむことはできなかった。■風も強く、寒かったので、早々と頂上を辞することにする。■元来た道を忠実に戻った。■下界は紅葉で晩秋の趣きだったが、上部は既に冬山の様相だった。前週、近くの山から見た感じでは荒海山は穏やかな秋山という雰囲気だったが、1週間で全く様子が変わっていた。■アイゼンやピッケルはもちろん、手袋やスパッツすら持ってこなかったので、途中で引き返すかどうかずっと迷っていたが、結局、頂上まで登ってしまった。■またそのうち天気が良い時に登ってみたいと思った。(2012年11月17日記載) |