■天城高原ゴルフ場の駐車場に車を停める。ここから登山道に入る。■しばらく樹林の中の道を歩き、天城高原ゴルフ場から15分ほどで四辻という分岐に着く。■四辻で万三郎岳方面への道を分け、万二郎岳へ向かう。■沢沿いの道を緩やかに登っていくが、やがて沢から離れる。■万二郎岳を訪ねるのは21年ぶりである。記憶が曖昧であるが、道は付け替えられているように思えた。■徐々に傾斜が増すが、急登が終わり、道が緩やかになると万二郎岳頂上に到着した。■記憶によると、万二郎岳頂上はもっと狭かったような気がするが、思いのほか広い頂上だった。■万二郎岳頂上の手前に箒木山を指す道標があった。「このコースは 東伊豆町 大川方面です。」と書かれた看板もあった。■万二郎岳から箒木山への道は、初め不明瞭である。出だしで進む方向を誤ると厄介なので、しばらくコンパスを利用する。■少し下ると「東伊豆方面」と書かれた看板が倒れていた。「→40分 赤崩場 →50分 箒木山 →40分 林道 →3時間 奈良本・大川」と書いてあった。赤崩場と林道を直接結ぶルートもあるようで、その間に「→40分」という記載もあった。「四辻、ゴルフ場/万三郎、八丁池には行けません」とも書かれていた。■ここで道が分岐しているようにも見え、踏跡が錯綜していて進む方向が分かりにくい。しかし、随所にロープが張ってあり、基本的にこのロープに沿って進んでいけば良いことに気が付く。■万二郎岳からあまり踏まれていない不安定な感じの踏跡をしばらく下っていく。急斜面で周囲には岩場も目に付く。■万二郎岳頂上から15分ほどで「一号」と赤ペンキで書かれた岩壁の下を通過する。■ここから尾根筋が明瞭になり、道は尾根上を緩やかに下っていくようになる。■一号と書かれた岩から20分くらいで赤土の崩壊地に出る。若干尾根は痩せていて右側が崩れている。ここは赤崩場と言われている。この付近から正面の樹間にこれから進む標高1070mのピークが見える。■赤崩場を過ぎるとすぐに分岐に着く。道標があり、右へ尾根から逸れていく道には「中道 奈良本」と書いてあった。「奈良本林道」と書かれた壊れた道標もあった。直進方向には「箒木山方面」と書かれた壊れた道標が地面に落ちていた。■分岐からさらに尾根をたどる。踏跡は薄い。■登りに転じて大きな岩が目に付き始めると、道は右から巻くように登っていく。■遠そうに見えたが、赤崩場から10分くらいで標高1070mのピークに着いた。道標があり「←万二郎 箒木山奈良本→」と書いてあった。■標高1070mのピークから下っていくと、左前方の樹間に箒木山が姿を現す。■道が緩やかになると、付近は山火事か伐採の跡のようで箒木山がよく見えるようになる。■再び道は登りになり、箒木山の脇の小ピークに着く。標高1070mのピークから10分ほどだった。■この辺りから笹原の中に刈り払いがあり、そこを進んでいく。周囲の眺めが良いが、振り返ると万二郎岳は雲の中だった。■箒木山頂上には二基の鉄塔が建っている。北側の鉄塔には「東京都防災行政無線 箒木山中継所」、南側の古い鉄塔には「NTT箒木無線中継所」と書いてあった。■箒木山頂上の三角点は古い鉄塔の裏にあった。箒木山頂上を示す標識等は皆無である。■古い鉄塔から簡易舗装が施された作業道を下っていく。一部未舗装の部分もある。作業道上部からは眼下に風力発電の風車が林立しているのが見えた。■箒木山頂上から約25分で作業道は奈良本林道と合流する。ゲートがあり、ここから箒木山まで車の進入は不可能である。「東伊豆県営林」と書かれた看板がある。■左折して少し行くと、左に林道が分岐するのでそちらへ進む。「林道大川小溝線」と書かれた看板があった。■簡易舗装が施された大川小溝林道を山腹を縫うように50分ほど下ると、左後方に車道が分岐する。道標があり「花の散歩道→」と書いてあった。■分岐から5分ほど行くと、林道に入ってから初めて車を見た。近くで山仕事をしている人がいた。■さらに5分くらい行くと「林道大川小溝線 起点」と書かれた標柱がある。集落跡なのか道端に石積みが見られる。■やがて民家が現れ、左側からの車道と合流する。そちらには「椿園 2.6k→」と書かれた道標があった。■少し行くと「駅近道→」と書かれた道標があり、細い道が左に分かれるのでそちらに進む。すぐに大回りしている先ほどの車道と合流した。■川沿いの道を進み、大川公民会館という建物の前で旧国道を横断して直進する。まもなく左折すると伊豆大川駅に到着した。■その後、車を回収してから帰途に就く。■万二郎岳と箒木山の間は、ロープが張ってあったり、目印や古い道標があるので迷うことはなかったが、何も無ければ方向が分かりづらいと思われる箇所もあり、比較的難度の高いコースと言えるのではないかと思った。(2013年4月1日記載)
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