■会津高原尾瀬口駅の北方に位置する標高1095.1mの三角点峰がおおぎのま山である。点名が「扇沼」であることから「おおぎのま山」と言うのかもしれない。■会津高原尾瀬口駅に車を置いて出発する。■荒海川に架かる橋を渡って国道に出た所で右折する。■すぐに中山峠への道が左に分かれるので、左折する。■数軒の民家を過ぎ、上部に送電線を見ると、右に広い山道が分岐するので、ここを入る。入口に「八総線 NO73」と書かれた小さい標識があり、送電線巡視道のようである。■すぐに送電線鉄塔の脇を通り過ぎる。山道をさらに奥へ進んでいくと再び送電線鉄塔が現れる。会津高原尾瀬口駅からここまで10分ほどだった。ここから送電線鉄塔の裏手の斜面を登っていく。■道は無いが、人が入った形跡は感じられる。山菜採りやキノコ採りで入山する人がいるのかもしれない。■しばらく急な斜面を登っていく。途中に石祠があった。■尾根筋がはっきりしてきて傾斜が緩くなると、標高1013m地点に着く。会津高原尾瀬口駅から約45分だった。■標高1013m地点から少し下って尾根を登っていくと、前方に岩場が現れる。■岩場は安定していて、傾斜も緩いので、特に問題なく通過できる。■岩場を登り切ると眺望の良い小ピークに着き、おおぎのま山が姿を現す。貝鳴山や家老岳、男鹿山塊の稜線なども望むことができる。休憩をするのに良い場所である。■次の小ピークで左からの尾根と合流し、細い尾根をたどっていく。右側はきれいな自然林の斜面である。■緩やかに登っていき、たどり着いた所がおおぎのま山頂上だった。標識と三角点があった。木に付けられた標識の文字はほとんど消えていたが、微かに「おおぎのま山」の文字を認めることができた。■おおぎのま山頂上は木々で覆われていて眺望は無いが、樹間にまだ雪が付いている七ケ岳が見えた。■おおぎのま山頂上から元来た道を戻る。■標高1013m地点から往路で通った所よりも西側の斜面を下ったようで、最後はちょうど送電線巡視道の入口の所で道路に出た。今回、行きは二つ目の送電線鉄塔から登りにかかったが、この辺りから強引に斜面を登っても、おおぎのまの山に達することができるようである。■送電線巡視道入口から5分も歩くと、スタート地点の会津高原尾瀬口駅に到着した。■山中はまだ冬枯れの状態で見通しも良かったが、夏場はヤブがうるさいかもしれない。■おおぎのま山は登る人も少なそうな静かな山だった。(2013年5月12日記載)
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