2013年9月21日(土)

安達太良連峰

和尚山 安達太良山 船明神山

9月21日 晴

石筵登山口600 →歩→ 銚子ケ滝645−655 →歩→ 和尚山905−945 →歩→ 安達太良山1110−1125 →歩→ 船明神山1155−1205 →歩→ 石筵登山口1420

日帰り 単独

石筵ふれあい牧場を過ぎ、母成グリーンラインに入りしばらく行くと、道路の左側に駐車場があり、ここに車を停める。道路の反対側に「安達太良登山道入口 銚子ヶ滝入口 郡山市.郡山営林署」と書かれた古い看板があり、ここを石筵登山口とする。「熊出没注意」と書かれた看板もある。登山道を登るとすぐに舗装された車道に出るので左折する。車道を10分ほど行くと東屋があり、道標に従って登山道に入る。銚子ケ滝を訪ねる観光客もいるようで、しばらくは整備された遊歩道のような道である。車道から20分くらい樹林の中を緩やかに登っていくと分岐に着く。道標に「←安達太良登山道 0.8KM」と書かれた道が左に分かれるが、あまり歩かれていないようである。直接船明神山に登る登山道と思われる。左後方からも山道が合流し、こちらも船明神山への登山道に合流する道と思われる。分岐から「銚子ヶ滝和尚山方面」と書かれた道標に従い直進すると数分で銚子ケ滝への分岐に着く。先に銚子ケ滝に寄ることにする。分岐から急な山道を下っていく。水流の音が近づき、沢に下りて少し行くと銚子ケ滝の滝壺に着いた。銚子ケ滝は落差48mということで、思っていたよりも立派な滝で一見の価値がある。銚子ケ滝から分岐まで戻る。かなり急な道で、山に登る前に少々体力を消耗する。分岐からさらに奥へ5分ほど進むと、銚子ケ滝の上流の沢に出る。対岸に目印が見えるので、そこを目指して沢を渡渉する。増水した場合は渡ることが困難かもしれない。対岸の道は不明瞭だが、目印があるのでそれらを拾いながら踏跡を登っていく。樹林の中に岩場が見え、左側から巻きながら登っていくと、尾根に乗る。しばらく見通しの利かない樹林の中を緩やかに登っていく。道標がないので少々不安である。沢を渡渉してから25分ほど行くと「土砂流出防備保安林」と書かれた古い看板と「和尚山を経て安達太良山頂・山頂まで K」と書かれた古い道標があり、道を間違っていないことが分かり安心する。樹林であまり気にならないが、この辺りは尾根の左側がかなりの絶壁となっているので注意が必要である。少し勾配がきつくなり徐々にヤブが深くなるが、道形は明瞭なので外さないように登っていく。周囲の見通しが利かないのでどのくらい登ったか分かりにくい。だいぶ登ったような気がしても、樹間のだいぶ上の方に右側の尾根が見え、和尚山頂上は遠く感じる。標高を上げると共に周囲の樹林は低木になり、沢を渡渉してから1時間15分くらいで初めて背後に磐梯山や川桁山方面の眺望を得ることができた。さらに見通しの利かない低木のヤブの中を15分くらい登ると、ほぼ森林限界を越えて大きな岩を伝って登っていくようになる。磐梯山や川桁山方面の眺望がすばらしく、行く手にはようやく和尚山の頂上部を確認することができた。さらに20分ほど登り、山の地肌が現れた小広い場所を通過すると傾斜が緩くなる。右手のヤブの中に小さな池のようなものを見ると、まもなく和尚山頂上に到着した。和尚山頂上は道の途中のような場所である。「安達太良山山頂← →三角点 ↓石筵登山口(銚子ケ滝)」と書かれた貼紙があったので、右折して三角点に向かう。和尚山頂上から三角点までヤブの中に切り開かれた踏跡を緩やかに下っていく。途中で大きな岩が現れるが、この岩は登って岩の上を通過する。東側が切れているので注意する。和尚山頂上から三角点まで約10分だった。三角点の脇に測量用のポールが立っているだけで標識等は皆無だった。三角点から和尚山頂上まで戻り、安達太良山へ向かう。三角点から和尚山頂上までは登りになり、15分くらいかかった。和尚山頂上から稜線の東側に出るが、少し行くと道は稜線の西側に移り、和尚山と安達太良山の鞍部まで下っていく。思いのほか急な下りでヤブがうるさい。目指す安達太良山方面の眺望が非常に良い。遠くから見ると岩場のように見えた和尚山と安達太良山の鞍部はガレ場となっている。和尚山頂上から鞍部まで30分くらいだった。稜線の西側の沢の方へ古いロープが流されていた。道は見通しの悪い低木帯の中を行くようになる。鞍部から安達太良山頂上まで標高差がだいぶありそうに見えたが、実際に歩くと思ったよりも勾配は緩く感じた。途中でヤマカガシのようなヘビと遭遇する。安達太良山頂上が近づくと低木帯を抜けるが、道が不明瞭になる。安達太良山頂上付近の喧噪の方へ歩き易そうな所を登っていくと、やがて安達太良山頂上の直下に到達した。岩場を少し登ると、安達太良山頂上に到着した。鞍部から安達太良山頂上まで約55分だった。安達太良山頂上付近は大勢の人が登ってきていて、非常に混雑していた。安達太良山頂上で休憩した後、鉄山方向へ進む。安達太良山頂上から15分くらいで船明神山方面への稜線が分かれるので、左折してそちらへ進む。分岐から15分ほどで石筵と沼尻の分岐に着く。この付近が船明神山であるが、右手の岩峰に登ると頂上に石祠がある。石筵方面への道が分かりにくいが、船明神山の南西の沢沿いの尾根の中腹に踏跡があるので、ここを下っていく。古いペンキの目印があるので、これを拾いながら進む。やがて踏跡は低木帯に入り、周囲の見通しが悪くなる。さらに標高を下げると周囲は樹林になる。あまり人が歩いていないようで、ヤブがうるさい箇所もある。目印はあるが、道標が無いのでしばらく道が正しいかどうか若干不安を感じる。母成峠への分岐に「船明神を経て安達太良山頂・山頂まで K」と書かれた古い道標があり、道を外れていないことが確認できた。船明神山から1時間5分くらいだった。母成峠への道はヤブが酷く、ほぼ廃道の状態と思われる。周囲の眺望が無く、どこを歩いているのかよく分からないが、道は正しいようなので踏跡を外さないように下っていく。母成峠への分岐から30分ほど下り、「タバコの不始末による山火事をおこさないよう特に御協力をお願いします 前橋営林局郡山営林署」と書かれた壊れた古い看板を見ると、まもなく左に銚子ケ滝への道が分岐するが、直進する。道が少し良くなり、分岐から5分ほど進むと東屋が現れる。登山届を提出する箱が置いてあった。ここからも銚子ケ滝への道が分かれている。東屋から林道跡のような道となる。ゲートがあり、これを開けて通過する。少し行くと再びゲートがあり、これを通過すると牧場のような広い草地に沿って進んでいく。東屋から15分くらい歩くと右側から林道が合流して左にカーブし、ここから道は舗装路となる。さらに5分ほど行くと、行きに通った銚子ケ滝入口の東屋に着いた。車が数台停まっていたが、石筵ふれあい牧場が開園している時間ならば、ここまで車で入ってくることができるようである。石筵登山口の近くにもこの車道の入口があるが、ゲートで閉ざされている。ここから元来た道を戻った。銚子ケ滝から和尚山を経由して安達太良山に至るコースと船明神山から石筵登山口へのコースは歩く人が少ないようで誰にも会わなかった。道もあまり整備されておらず、後者は現状が続くといずれ廃道になるのではないかと思うくらいであった。和尚山の登山道は道形は明瞭だが、ヤブで圧迫感を感じる箇所も多かった。銚子ケ滝・和尚山間よりも安達太良山・和尚山間の方がヤブが深いように思われた。対照的に安達太良山頂上付近は人がとても多く辟易した。和尚山は、安達太良山から堂々とした山容が望まれ、安達太良連峰の主要な山の一つであるが、入山する人が少ない静かな山だった。頂上付近は既に葉の色が変わり始めていたが、天気がとても良く、夏のように暑い中の登山となった。(2013年10月6日記載)


銚子ケ滝(2013年9月21日)



和尚山に登る途中で川桁山方面を見る(2013年9月21日)



和尚山に登る途中で磐梯山を望む(2013年9月21日)



和尚山に登る途中で和尚山を見上げる(2013年9月21日)



和尚山頂上(2013年9月21日)



和尚山三角点にて(2013年9月21日)



和尚山の三角点(2013年9月21日)



和尚山から前ケ岳を望む(2013年9月21日)



和尚山と安達太良山(2013年9月21日)



和尚山から磐梯山・川桁山方面の眺望(2013年9月21日)


和尚山付近にて(2013年9月21日)



和尚山頂上付近から安達太良山を望む(2013年9月21日)



和尚山(2013年9月21日)



和尚山付近から安達太良山や船明神山を望む(2013年9月21日)



安達太良山へ向かう途中で和尚山を振り返る(2013年9月21日)



安達太良山(2013年9月21日)


船明神山1(2013年9月21日)



安達太良山頂上から和尚山を望む(2013年9月21日)



安達太良山頂上から船明神山を見る(2013年9月21日)



安達太良山頂上から鉄山・箕輪山方面の眺望(2013年9月21日)



傾いた安達太良山頂上の三角点(2013年9月21日)



安達太良山と和尚山(2013年9月21日)


鉄山方面を見る(2013年9月21日)


沼ノ平(2013年9月21日)


船明神山へ向かう途中で鉄山方面を見る(2013年9月21日)


船明神山へ向かう途中で安達太良山を見る(2013年9月21日)


船明神山へ向かう途中で和尚山を見る(2013年9月21日)


船明神山付近から見た安達太良山(2013年9月21日)


船明神山から和尚山を望む(2013年9月21日)



船明神山から鉄山・箕輪山方面の眺望(2013年9月21日)



船明神山頂上(2013年9月21日)



船明神山から吾妻連峰を望む(2013年9月21日)



船明神山にて(2013年9月21日)



船明神山2(2013年9月21日)


船明神山からの下山途中で和尚山を見る(2013年9月21日)



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