■和美峠から東へ向かうと、碓氷軽井沢インター方面の市道と下仁田方面の県道に道が二手に分かれる。碓氷軽井沢インター方面へ進むと、左に周辺の別荘地の管理事務所やテニスコートがあり、その先は冬期通行止となっていたので、路肩に車を置いて出発する。■安中市と下仁田町の境を過ぎ、右にカーブする地点から北に延びる尾根に取り付く。■尾根はかなりの急傾斜で積雪もある。ピッケルを車に置いてきてしまったので、持ってくれば良かったと思う。■少し登ると、右側は伐採地になっていて、振り返ると大山が大きい。■尾根の左側には古い錆びた鉄条網があり、これに沿って登っていく。部分的に傾斜が緩くなるが、愛宕山頂上まで急登が続く。■登り着いたピークが愛宕山頂上だった。木々で覆われていて眺望は無い。小さな木製の標識があったが、字はほとんど消えていて、微かに「愛宕山」と書いてあるのを認めることができた。三角点は雪に埋まっている。■愛宕山は「石尊山」とも言う。■愛宕山頂上で尾根が左右に分かれているが、左の尾根を下る。■やがて傾斜が緩くなり、尾根を外さないように進んでいく。■愛宕山頂上から15分くらい行くと、前方が岩場のようになっている。左の笹藪の中の細い跡跡があるので、ここを下る。■鞍部のような所に出ると眺めが良く、この後に登る予定の桜堂山の特徴的な山容を望むことができる。岩場だと思ったこの場所は、よく見ると山肌がコンクリートで固められている。下方に道路があるので、落石防止のための処置であろうか。■尾根の南側の細い踏跡をたどると再び尾根上を行くようになる。■先ほどのコンクリートで固められた地点から10分くらい行くと、尾根の右側が崖となっているので、近づかないようにする。右下には新軽井沢峠付近の道路が見える。■尾根上を進み、前方に現れた小ピークの手前から右に巻くようにして下っていくと、林道のような道に出た。雪上に車が通った形跡は認められない。■右折して林道を10分ほど行き、新軽井沢峠付近で車道に出た。林道の入口にはゲートがあり、「関係者以外立入禁止」と書いてある。車の進入はできない。■車道を横断して長野県側に少し行くと、右手に2万5千分の1地形図に記載のある道が分岐するので、ここを入る。林道跡のようで、車の進入は不可能である。■右手の沢に堰堤を見て、その先の切り通しの手前から右手の尾根に乗る。■幅の広い尾根を緩やかに登っていく。この尾根は2万5千分の1地形図に山道の表記がある。■新軽井沢峠から約30分で標高1025m地点に着く。ここで入山峠方面からの尾根と合流する。■右折するとまもなく急登になるが、左側は切れているので注意して登っていく。■標高1025m地点から15分くらいで桜堂山北峰に着く。■桜堂山北峰から稜線を5分ほどたどると、桜堂山頂上に到着した。桜堂山は双耳峰であり、こちらは桜堂山南峰とも言われる。桜堂山頂上を示す標識は無かったが、「軽井沢町図根三角点」と書かれた杭が雪面から出ていた。■桜堂山頂上は東側が絶壁となっているので注意する。裏妙義や高岩方面の眺めが良く、北側には浅間山や角落山塊方面の山が見える。■桜堂山から南側の尾根を下っていく。途中、岩場というほどではないが、大きな岩のある斜面を下る。■勾配が緩やかになると右に尾根が分かれるが、さらに南へ尾根をたどる。この付近から笹ヤブの中を行くようになる。■やがて道路の擁壁の上に出て左に行くと、アンテナの脇を通り過ぎる。道路に沿ってヤブの中を下っていくと、新軽井沢峠の群馬県側の車道に下りることができた。■新軽井沢峠から桜堂山に登る場合、今回と逆コースだと取り付きが分かりにくい上に、下部はヤブが深く、上部は急登なので、今回のコース選択で正解だったと思う。■車道を長野県側に少し歩き、左折して愛宕山から下りた時に通った林道に再び入る。■先ほど尾根から下りた地点を過ぎると、倒木が多くなり、もはや車が通行できる道ではない。この道は林道というより、過去に付近を別荘地として開発するために作られた道なのではないかと考えた。■途中に分岐がいくつかあるが、2万5千分の1地形図を見ながら、道なりに進んでいき、和美峠に出た。■和美峠から車道を歩いて車を停めた地点に戻った。■愛宕山も桜堂山も積雪は深い所で膝下くらいだったが、軽い雪だったので、苦労することはなかった。ただ、朝方は風が非常に冷たく顔面がおかしくなるのではないかと思うほどだった。■愛宕山と桜堂山はあまり登山の対象にはならない山かもしれないが、この付近では顕著なピークである。軽い雪山歩きを味わうことができて良かった。(2014年2月15日記載 2014年3月25日更新) |