■大峠まで車で入る。■大峠から雁ケ腹摺山を目指して登山道に入る。数分行くと「麗水 御硯水」と書かれた水場を通過する。■日当たりの悪い場所には残雪が見られるが、ルート上には全くない。■雁ケ腹摺山の南側の尾根に乗ると、富士山や南アルプス、御坂山塊、南大菩薩などの眺望が得られるようになる。■雁ケ腹摺山頂上手前は明るい草原である。頂上直下で金山峠方面からの道と合流する。■雁ケ腹摺山頂上に登って振り返ると、富士山の眺めが非常にすばらしい。旧五百円札裏面に描かれている風景である。■雁ケ腹摺山から楢ノ木尾根に入り、丸岳に向かう。■雁ケ腹摺山頂上の北側は鬱蒼とした針葉樹林であり、奥秩父を思わせるような雰囲気がある。■少し行くと樹林を抜けて伐採地の跡のような所を下っていくようになる。一部には階段が付けられている。■少し登り返した場所から振り返ると、雁ケ腹摺山の三角形の山容が大きく望まれた。■方向を東に変えて尾根をたどっていくと、やがて丸岳頂上に到着した。丸岳は大樺ノ頭とも言う。■丸岳頂上は広く平らな頂上である。「大樺ノ頭」と書かれた大月市の標識と三角点があった。周囲は木々で覆われていて眺望は良くない。北へシオジの森への道が分岐する。■丸岳からやや道が悪くなるが、道形は明瞭なので問題ない。■丸岳頂上から15分ほど下ると、左方から送電線巡視道が合流して道は良くなった。この後、部分的に南側の眺望がとても良く、姥子山の向こうに道志方面や吹切尾根の向こうに富士山を望むことができた。■標高1597m地点の手前は尾根が広くなり、草原状で好ましい雰囲気である。■標高1597m地点は唐松立と言う。大きな送電線鉄塔が建っている。ここも眺めがとても良い。送電線巡視道はここから南に下っている。■唐松立からさらに尾根を東へたどる。いま少し南側の眺めが良い。姥子山を背景に富士山が望まれる。■やがて樹林の中を下るようになる。唐松立から35分くらいで、右後方から山道が合流し、まもなく左に送電線巡視道が分岐する。その先で今度は右前方に送電線巡視道が分かれる。■分岐から数分から行くと、樹林の中に送電線鉄塔が建っていた。■送電線鉄塔から10分ほどで標高1409m地点を通過する。■この先、思いのほかアップダウンが多い。途中、尾根が細い箇所や林業用に用いたワイヤーを伝って下るような箇所もあるが、道形は明瞭なので迷うことは無い。■泣坂ノ頭の手前の鞍部は泣坂ノコルと言い、南北に道が越えているようにも見えたが、不詳である。■ここから15分くらい登ると、泣坂ノ頭に到着した。泣坂ノ頭は、古い2万5千分の1地形図には「大峰」と記載がある。三角点があり、大峰の西峰とも言っても良さそうなピークである。■泣坂ノ頭から広い尾根を緩やかに下り、登り返した所が大峰頂上だった。「大峰山頂」と書かれた大月市の標識がある。その先の木々の間に祠があった。■古い2万5千分の1地形図にある深城への道は、祠の先の頂上部東端で左折して下っていくようである。■水無山方面へは、祠の先で道標に導かれて右折して急坂を下っていく。■道が緩やかになり、標高1298m地点に達する。ここは西沢ノ頭と言うらしい。右の尾根の方へ道が続いているように見えたが、水無山方面は左の尾根に進むのが正しい。■西沢ノ頭付近は伐採地跡のようで、南側の眺望が良い。宮地山の向こうに道志の山や富士山が見える。■西沢ノ頭から道は悪くなり、ヤブがややうるさく感じるようになる。大峰頂上から道標も無いので、進路が正しいか若干不安になるが、行く手に水無山が認められるので、間違ってはいないと思いながら進んでいく。■やがて日当たりの悪い樹林の中を行くようになると、上和田への分岐に着く。久しぶりに道標があり、上和田と大峰を指している。せっかくなので水無山に立ち寄ることにする。■分岐から5分も行くと水無山頂上に到着した。■少し休んだ後、分岐まで戻り上和田を目指して下っていく。以前に歩いた時も思ったが、かなりの急坂である。■2万5千分の1地形図にある西沢ノ頭付近からの道と合流した後、若干道を外れてしまい、最後は民家の裏手を通り抜けて登山口に到着した。水無山頂上から約35分だった。■登山口から車道を10分ほど下って上和田のバス停に着いたが、バスの発車まで時間があったので、さらに車道を歩くことにした。■小寺の佐野峠への入口を過ぎ、結局八坪まで歩いて、バスの中の人になる。■大月駅に出た後、車を回収してから帰途に就いた。■以前から行ってみたいと思っていた楢ノ木尾根を歩くことができて良かった。天気にも恵まれ、眺望も十分楽しむことができて満足だった。(2014年5月18日記載) |