■秋山郵便局の駐車場に車を置いて出発する。■橋を渡り、川上第二小学校の脇の道を進んでいく。民家の間を通り抜けると、山の方へ林道が続いている。■林道の入口にゲートがあるが、開放されていた。「川上村管理地につき 関係者以外立ち入り禁止 川上村長」と書かれた看板がある。■林道は秋山沢林道と呼ばれているらしい。未舗装であるが路面はしっかりしている。秋山沢に沿って緩やかに登っていく。■秋山から25分ほど行くと、左にUターンするように秋山沢を渡る。右奥にはコンクリートの壁のような大きな新しい堰堤がある。看板に「秋山沢2号砂防堰堤 高さ12.5m 長さ77.0m しゅん工年月日平成26年3月 危険ですから立入らないで下さい。長野県」と書いてある。■堰堤を過ぎると路面の状態がやや悪くなり、通る車もあまり無いように思える。■堰堤から10分くらい行くと、今度は右にUターンするようにカーブし、左に作業道のような山道が分岐している。■林道をさらに15分くらい行くと、右手に畑の跡のような開けた場所を見る。■緩やかにアップダウンしながら林道を登っていき、秋山から約1時間で相木川上林道に到達した。そこは十字路になっていて、左は南相木村方面、右は中津川林道方面である。直進方向は廃林道のようである。■右折して歩いていくと、驚くことに反対方向から軽トラックが現れた。おそらく地元の車両で、秋山の方へ下っていった。一応、林道は使われているようである。■2万5千分の1地形図には堰堤の辺りから秋山沢沿いに道の記載があり、林道跡のようなものを見ることができたが、最終的に相木川上林道まで上がる道が無さそうだったので、秋山沢林道から登ってきて正解だった。■林道を左右にカーブしながら緩やかに登っていく。途中、小川山方面の眺望が得られる場所もあった。■相木川上林道に合流してから35分くらいで、扇平山の南側の尾根を回り込む地点に着いた。ここは切り通しになっていて、この先、扇平山側は擁壁となっていて登ることが困難と思えたので、切り通しの崖を半ば岩登りのような格好で慎重に登り尾根上に出た。■切り通しから岩が出ている尾根上を15分ほど登ると、扇平山頂上に到着した。■扇平山頂上は木々で覆われていて眺望は無い。扇平山頂上を示す標識と三角点があった。■扇平山頂上から切り通しまで元来た道を戻っても良かったが、せっかくなので市販の登山地図に道の記載がある尾根を林道まで下ることにした。しかし、思ったよりも南の方にずれてしまったようで、案の定、林道の擁壁の上に出てしまった。擁壁の上を南に少し行くと、擁壁が崩れたような場所があり、木や金属のネットのような物につかまりながら、何とか林道に降りることができた。■林道を数分行くと、先ほどの切り通しに戻ることができた。扇平山頂上から15分くらいだった。■切り通しの東側から扇平山の南側の尾根に乗り、尾根上を下っていく。途中で尾根が左右に分かれるが、右の尾根を下る。■切り通しから下部は何となく踏跡があり、人が入った形跡が認められる。■尾根上を行くと、やがて尾根の左下と右下に2万5千分の1地形図に記載の無い林道が見えてくる。先の方で尾根を回り込んでいると思われたので、頃合を見て尾根の右側の斜面を下って林道に降り立った。先ほどの切り通しから15分ほどだった。■林道を10分くらい下るとゲートがある。ここから道は舗装路となり、広大な畑の中を下っていく。■畑の中で道は枝分かれしているが、下の方へと進んでいく。正面に小川山や金峰山方面の眺望が広がり、振り返ると扇平山が見える。■畑を通り過ぎてなお車道を下っていくと、秋山の集落が見えてくる。■川上第二小学校の裏手を過ぎて千曲川を渡ると、梓山上というバス停があり、ここで右折して数分行くと、スタート地点に到着した。■扇平山に登るだけならば、今回下りで使ったコースから往復するのが良いかもしれない。■その後、川上村の森山という山を目指して、秋山から車で移動する。■森山は高原野菜畑の中にある古墳のような形をした小さな山である。■小海線の川上森山踏切を渡ってすぐに左折すると、突き当たりの山の斜面に「県営畑総整備事業 竣工記念碑」や「高原野菜発祥の村」と書かれた石碑がある。■ここで右折して森山の麓を進んでいく。森山は周囲を柵で囲まれていて安易に立ち入ることができないように見えたが、この先に一箇所だけゲートがあり、林道が柵の中に延びていた。ゲートが施錠されていれば諦めて帰ろうと思ったが、鍵が掛かっていなかったので、ゲートの前に車を置いて、ここから森山頂上まで往復することにする。■林道はきれいなカラマツ林の中を緩やかに登っていく。森山頂上の南側の尾根に乗ると、Uターンするように北に向きを変える。■森山頂上には円型の人造物があり、「御所平埋原地区畑地灌漑事業 森山配水槽 県営畑総御所平地区事業組合」と書いてある。灌漑用の配水池のようである。林道は、この施設への作業道として作られたものかもしれない。■施設の裏側の高みに拡声器の付いた古い錆びた鉄塔があり、その直下の笹薮の中に森山の三角点があった。あまり訪ねる人がいないのか、三角点は苔生していた。■森山頂上から元来た道を戻り、下山した。■扇平山と森山はいずれも頂上付近まで林道が通じており、一般に登山の対象にはならない山かもしれないが、今回登頂することができて満足だった。(2014年12月31日記載) |