■余地ダム管理事務所の駐車場に車を置く。■余地ダムから県道を5分も歩くとゲートがあり、その先は車は通行止となっている。「お知らせ 車両全面通行止 県道下仁田佐久線はこれより県境まで巾員陜陜小落石路肩欠壊の恐れがあるため当分の間車両通行止とします」と書かれた看板がある。■ゲートから道は未舗装路となる。ゲートは施錠されていたが、雪の上には新しい轍があった。途中に動物を処理したような跡があったので、狩猟の車が入ったのかもしれない。■沢の源頭部に入ると、明るく開けた感じになる。対岸の山腹は植林地のようで作業道が付けられているように見える。■途中で車の轍は引き返していて、そこから余地峠方面へは踏跡があったので、これに従って進む。■何箇所か林道が枝分かれした後、余地峠に到着した。余地峠の手前は踏跡もなく、ふくらはぎくらいまでのラッセルとなった。群馬県側からも人が来た形跡はなかった。■余地峠から県境に沿って北側の小ピークに向かう。■小ピークから西へ尾根を下ると、林道終点のような場所に出た。余地峠の手前で左に分かれた林道を進むとここに出るようだ。遠くに浅間山を望むことができた。■県境に沿って進んでいく。標高1331m地点の手前は急登で、積雪のため道があるかどうかも定かでないが、上を目指して登っていく。標高1331m地点の東側には巻道があるようだが、よく分からなかった。■標高1331m地点の南側の尾根上に出ると、小唐沢山や兜岩山、荒船山方面の眺望が良い場所があった。■標高1331m地点で西側からの尾根と合流する。余地峠からここまで約40分だった。ここから北側の尾根を下る。この付近は積雪が比較的多く、膝下くらいまで潜る場所もあった。■標高1331m地点の北側で最初に県境が左に屈曲する地点からヤブに雪が中途半端に積もっているような状況になり、しばらく非常に歩きにくかった。また、この付近は尾根が広く方向が若干分かりにくい。■横見山への登り勾配が増してくると、尾根筋が明瞭になり、ヤブも徐々に薄くなった。■急登を登り切った所が横見山頂上だった。横見山は鉄平石山とも言うらしく、「鉄平石山」と書かれた標識や杭があった。三角点は雪の下だった。周囲は木々で覆われていて眺望はない。■横見山から榊山を往復する。横見山頂上から北側の斜面を下る。かなり急な斜面であり、雪が無い時期は道があるかどうか分からない。岩場のようになっているのかもしれない。■急斜面を下り切ると緩やかになり、尾根を北に進んでいく。■尾根の末端まで行くと、直進ぜずに少し左に向きを変えて下っていく。■再び傾斜が緩くなると左から沢が合流する。この辺りは地形がやや複雑なので、方向を間違えないように注意する。■前方に見える小ピークを越えて少し行くと、広い尾根の左側にテープや紐の目印が目に付くが、ここは日本で海から一番遠い地点への分岐である。横見山からここまで30分くらいだった。■分岐から先は以前に来たことがある場所になる。榊山手前の左の耳と呼ばれている地点までは10日ほど前にも歩いている。■雪上に踏跡は見られず、最近人が来た形跡は見られなかった。一部に微かに足跡が認められたが、10日前の自分の足跡かもしれない。■左の耳で北へ分岐する尾根に入り、10分ほどで榊山頂上に到着した。人が来ることも少ない山と思われ、約1年前に訪ねた時と大きな変化はなかった。■榊山から横見山まで元来た道を忠実に戻る。横見山直下の急登はなかなかきつかった。横見山とその西側のピークとの鞍部に出た方が良かったかもしれない。■横見山頂上には行きになかった足跡があったので、榊山を往復している間に誰か来たのかもしれない。■横見山頂上から西側のピークに向かう。西側のピークの直下には採石場があり、眼下に荒涼とした風景が広がっているが、その向こうは素晴らしい眺望で八ケ岳を一望できる。■横見山西側のピークから採石場を縁取るように西へ細い尾根上を下っていき、適当な所で採石場に下り立つ。■麓から採石場まで作業道があり、ここを下ることにする。■左手に壊れた作業小屋のようなものを見て少し下ると、別の作業道と合流する。右前方に分かれる作業道には古い壊れたマイクロバスが放置されていた。■この先、雪で覆われた作業道は舗装が施されているようだったが、かなり荒れた感じの道だった。■採石場から30分くらい下ると、行きに通った県道に出た。ここで右折して数分行くと、スタート地点の余地ダムに到着した。■作業道の入口にはゲートがあり、傍らには「告(お知らせ) 一、これより先 採掘場につき関係者以外無断立入禁止 尚 立ち入る場合は了解を得て認められたのち立ち入る事 二、採掘場にて重機作業及び発破作業を行っておりますので十分に注意してください。 三、ダンプがひんぱんに通行しておりますので途中 徐行運転及び安全運転で通行して下さい 四、採掘場より、無断で鉱物、樹木等の持ち出し禁止 五、許可無く立ち入った場合の事故及び怪我等については 一切責任は負いません。 六、遮断機・鍵等を壊して入った場合は警察に通報し処置をします。」と書かれた看板があった。■作業道の雪上には新しい足跡があり、横見山まで続いていたので、横見山頂上の足跡の主はここから登ってきたものと思われた。■帰りに余地の峠ノ湯の様子を窺う。人の気配はあったが、既に廃業しているように思えたので、他の温泉に寄ることにして立ち去った。(2015年2月15日記載) |