2015年3月15日(日)

伊豆

猿山 三蓋山

3月15日 曇〜雪〜曇〜晴

昭和の森会館610 →歩→ 滑沢渓谷620 →歩→ 太郎杉645−655 →歩→ 滑沢峠805 →歩→ 猿山925−950 →歩→ 三蓋山1115−1140→歩→ 滑沢峠1210 →歩→ 太郎杉1255 →歩→ 滑沢渓谷1315 →歩→ 昭和の森会館1325

日帰り 単独

以前、伊豆半島中部に位置する猿山は標高999.8mとされていたが、現在の2万5千分の1地形図では標高1000.0mに変更されている。昭和の森会館がある道の駅天城越えに車を停める。道の駅天城越えから踊子歩道に入り、山神社という祠を見て遊歩道を進んでいくと、10分くらいで滑沢渓谷バス停近くの広場に出る。ここから滑沢林道に入る。広場から5分ほど行くと入沢橋という橋があり、踊子歩道を左に分けて対岸に渡る。入沢橋を渡ると突き当たりに井上靖文学碑がある。ここで右折して少し行くと滑沢橋という橋があり、左から滑沢川が合流する。川沿いに滑沢渓谷の遊歩道が分かれるが、林道を進む。林道は途中から未舗装路となる。途中で先ほどの滑沢渓谷の遊歩道と合流し、大涸沢橋で右に涸沢林道が分岐する。大涸沢橋から左へ林道を10分くらい行くと太郎杉に着く。林道の右手の杉林の奥に聳え立つ巨木が太郎杉である。林道の左手には東屋があり、休憩するのに良い。太郎杉の道標には「通行止めのお知らせ 歩道名:滑沢歩道 区間:太郎杉先〜滑沢峠 歩道崩落のため通行できません。ご協力お願いいたします。伊豆市産業振興課」と書かれた貼紙があった。太郎杉から一部簡易舗装の施された林道をさらに10分ほど進むと、林道の終点に着いた。林道終点から左側の沢沿いにモノレールが設置されている。右側から合流する沢を渡り、モノレールに沿って沢に入っていく。この沢にはわさび田が点在していて、モノレールはわさび田の作業用に設置されたものと思われる。わさび田は立入禁止である。モノレールがわさび田の中を通る区間は、沢の対岸の踏跡や沢の中を通って上流へ進んでいく。やがてモノレールが左右に分岐するが、左へ進むとすぐに「←滑沢峠」と書かれた道標が現れる。林道終点から25分くらいだった。ここでモノレールと分かれ、左手の沢に入る。最初のうちは踏跡があるが、沢は崩れていて、とても荒れた感じで、少し行くと道も分からなくなった。やむを得ず強引に尾根を登っていくと、途中からかなりの急登になる。とにかく上を目指して登っていくと稜線に出たが、道は認められない。辺りをよく見ると、稜線の南側の少し下の方に明瞭な登山道が見えた。この道は伊豆山稜線歩道であり、斜面を下って合流する。伊豆山稜線歩道を西に数分行くと、滑沢峠に着いた。本来のルートより少し東側に外れて登ってきたようである。滑沢峠から伊豆山稜線歩道を西へ進む。途中で作業着姿の人に会い、今日はトレイルランの大会があるという話を聞く。伊豆市と西伊豆町と河津町の境となる三蓋山の手前のなだらかなピークから猿山へ続く稜線が分岐する。伊豆山稜線歩道はこのピークの北側を巻いているので、適当な所から稜線上に登る。稜線が分岐する付近はブナの巨木が見られ、なかなか好ましい雰囲気である。猿山に続く稜線に入ると尾根が狭くなる。稜線上は常緑樹で覆われていて見通しが悪い。標高約970mのピークから左折するような感じで南へ向きを変えるので、直進しないように注意が必要である。滑沢峠から標高962m地点まで約1時間だった。標高962m地点も手前で左折するような形で南の稜線へ進むので、直進しないように注意する。2万5千分の1地形図には、猿山手前の鞍部を越える道の記載があるが、道形は認められなかった。鞍部から広い尾根を登り切った所が猿山頂上だった。猿山頂上も常緑樹で覆われていて眺望は無い。三角点と標識があった。三角点の南側の若干高い所には「御料地区境」と書かれた三角点のような形をした石柱があった。猿山から三蓋山手前のなだらかなピークまで元来た道を戻る。稜線はヤブは無いがアップダウンが多く、帰路は1時間10分くらいかかった。三蓋山手前のなだらかなピークから北に向かい、直接三蓋山に取り付く。途中で伊豆山稜線歩道と合流した。滑沢峠の方からトレイルランの大会の参加者が大勢登ってきていた。伊豆山稜線歩道は三蓋山の三角点の西側を巻いている。14年前に伊豆山稜線歩道を縦走した時、三蓋山頂上に標識があったように記憶していたので、少し先まで行ってみることにする。三蓋山の三角点付近から5分くらい行った所に「1,013m 三蓋山 Mt. Mikasa」と書かれた標識とベンチがあった。ここで少し休憩してから戻ることにする。帰りに三蓋山の三角点に立ち寄る。滑沢峠に向かって歩いていくと、次から次にトレイルランの大会の参加者がやってきて、すれ違いにとても時間がかかる。帰りは滑沢峠から旧天城峠を経由して下山する予定だったが、途中で嫌になってしまい、滑沢峠から太郎杉に下ることにする。滑沢峠から太郎杉方面には道があり、行きに途中で分からなくなった本来のルートを確認することができるのではないかと思ったが、すぐに崩壊地が現れて分からなくなる。下の方に沢があるように見えたので、そこを目指して強引に下っていった。沢に下り立つと沢沿いにモノレールがあった。2万5千分の地形図で道が途切れる地点の辺りと思われる。ここからモノレールに沿って数分行くと、行きに見た滑沢峠を指す道標がある地点に着いた。滑沢峠から15分ほどだった。ここから元来た道を戻る。帰りは太郎杉の先から川沿いに付けられている滑沢渓谷の遊歩道を使った。最後は、滑沢渓谷バス停近くの広場から国道を通ってスタート地点の昭和の森会館に戻った。滑沢林道から滑沢峠へは古い地図にはルートの記載があるが、現在は完全に廃道であり、利用は勧められない。帰りに浄蓮ノ滝と天城湯ケ島温泉に寄ってから帰路に就いた。猿山は河津七滝方面からも登ることができると思うが、伊豆山稜線歩道からはなかなか歩き応えのあるコースだった。(2015年3月29日記載)



滑沢橋にて(2015年3月15日)


太郎杉1(2015年3月15日)


太郎杉2(2015年3月15日)


樹間に三蓋山を見る(2015年3月15日)


猿山頂上1(2015年3月15日


猿山頂上2(2015年3月15日)



太郎杉3(2015年3月15日)


猿山頂上の標識(2015年3月15日)


猿山頂上の三角点(2015年3月15日


猿山頂上付近にて(2015年3月15日)



三蓋山頂上の標識を見る(2015年3月15日)



三蓋山の三角点1(2015年3月15日)



三蓋山の三角点2(2015年3月15日)



三蓋山の三角点3(2015年3月15日)



滑沢渓谷1(2015年3月15日)


滑沢渓谷2(2015年3月15日


本谷川(2015年3月15日


浄蓮の滝(2015年3月15日)



猿山 三蓋山−GPS軌跡(2015年3月15日)
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情複、 第537号)
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