2015年5月6日(水)

南会津

岩藤山

5月6日 晴

喜三郎小屋650 →歩→ 岩藤山740−810 →歩→ 喜三郎小屋855

日帰り 単独

七森橋から七ケ岳の羽塩登山口に向かう途中の七ケ岳林道の分岐点まで車で入る。「広域基幹林道七ケ岳線→」や「↑羽塩登山口まで1.1km →古内登山口まで6.5km 下岳登山口まで8.1km 黒森沢登山口まで10.6km」と書かれた看板がある。傍らの広場には喜三郎小屋という出作り小屋があるが、今は廃屋のように見える。喜三郎小屋から七森橋方向に500mくらい戻ると、左後方に林道が分岐する。当初はこの辺りに車を停める予定だったが、地図上では林道は直角に分岐しているのに対して、実際はV字形に分岐していたので、違うと思って通り過ぎ、喜三郎小屋まで行ってしまったのである。分岐には「→NO75 下郷線 東京電力」と書かれた黄色い杭があり、この林道は送電線巡視道を兼ねているようである。林道を緩やかに下って右にカーブすると、左手に畑地と出作り小屋が現れる。奥の方に車が停まっていて、畑仕事の人が来ているようだ。出作り小屋を過ぎると林道は程窪沢を横切るが、ここは路面を沢が流れている。右手に目指す岩藤山を見ながら緩やかに林道を登っていくと前方に伐採地が見え、その手前で右に道が分岐する。分岐には「←NO74 下郷線 東京電力 →NO75 下郷線 東京電力」と書かれた黄色い杭があり、右折するとすぐに送電線鉄塔が建っていて、道は行き止まりとなっている。ここまで車で入ることも可能なように思えたが、喜三郎小屋から10分ほどの距離なので、車で入るほどのこともないと思う。送電線鉄塔の奥の茂みにリボンの目印が見えたので、近づくと踏跡があり、ここから入山する。踏跡は細い沢と合流し、少し下ると北側から流れてきた沢を渡渉して対岸に渡る。ここから踏跡は不明瞭になるが、前方の尾根上を目指して登っていく。斜面を強引に登っていき、尾根に乗ると踏跡が幾分明瞭になる。所々に目印も見られ、人が入っている形跡も感じられる。尾根上を登っていき、送電線鉄塔から15分ほど進んだ所で少し下り、峠のような雰囲気の場所を通過する。さらに尾根を外さないように15分くらい登ると、岩藤山の西側のピークに到着し、ここから右奥の尾根に進む。尾根は細くなり、足下から切れていそうな箇所もあるが、周囲は木々で覆われているので、高度感はない。西側のピークから露岩のある尾根を10分ほどたどり、最後に一登りすると岩藤山頂上に到着した。狭い頂上には岩が堆積していて、その中央に三角点があった。立木に標識が付けられていたが、文字は消えてしまっていて何と書いてあるか判読不能だった。岩藤山頂上は非常に眺めが良い。七ケ岳が屏風のように連なり、荒海山や芝草山、日留賀岳、貝鳴山、家老岳、おおぎのま山など周囲の山々を望むことができた。しばらく眺望を楽しんだ後、元来た道を忠実に戻った。短時間だったが、新緑の中を静かな山歩きを楽しむことができた。七ケ岳の前衛峰の一つである岩藤山は登る人も少なそうな小さな山であるが、実は知られざる展望の山であった。(2015年5月31日記載)



岩藤山頂上1(2015年5月6日)


岩藤山頂上2(2015年5月6日)


岩藤山頂上の三角点(2015年5月6日)


岩藤山頂上から七ケ岳を望む1(2015年5月6日)


岩藤山頂上から七ケ岳を望む2(2015年5月6日)


岩藤山頂上から七ケ岳を望む3(2015年5月6日)


岩藤山頂上から高倉山を見る(2015年5月6日)


岩藤山頂上から糸沢・田島方面の眺望(2015年5月6日)


岩藤山頂上から1007m峰の向こうに松倉山を見る(2015年5月6日)


岩藤山頂上から家老岳を望む(2015年5月6日)


岩藤山頂上から貝鳴山・日留賀岳方面を望む(2015年5月6日)



岩藤山頂上からおおぎのま山を見る(2015年5月6日)


岩藤山頂上から奥に見えるのは枯木山や土倉山であろうか(2015年5月6日)


岩藤山頂上から荒海山を望む(2015年5月6日)


岩藤山頂上直下にて(2015年5月6日)


岩藤山西側のピークにて(2015年5月6日)


岩藤山山中にて(2015年5月6日)



岩藤山(2015年5月6日)


麓の出作り小屋付近から岩藤山を見る(2015年5月6日)


喜三郎小屋(2015年5月6日)



七森橋と喜三郎小屋の間の程窪沢に架かる橋付近から岩藤山を見上げる1(2015年5月6日)


七森橋と喜三郎小屋の間の程窪沢に架かる橋付近から岩藤山を見上げる2(2015年5月6日)


岩藤山−GPS軌跡(2015年5月6日)
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情複、 第537号)
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