■鍋平園地の駐車場に車を置き、しらかば平から新穂高ロープウェイで西穂高口まで上がる。■西穂高口から西穂山荘に向かう。最初は遊歩道のような道だが、5分ほど行くと「西穂高口登山届出所」という建物があり、ここから登山道に入る。■樹林の中の緩やかな道を進み、しばらく行くと徐々に勾配がきつくなる。■西穂高口から西穂山荘まで1時間弱だった。思いのほか近く感じた。■西穂山荘から上高地方面に10分ほど下ると、右に焼岳方面への道が分岐するので、そちらに進む。■分岐から鬱蒼とした樹林の中をさらに10分くらい下ると、左前方に池が見える。きぬがさの池であるが、池の畔へ行く道は無さそうである。以前、この池は西穂池と呼ばれていたと記憶しているが、いつ名前が変わったのであろうか?■標高2181m地点を巻き、次の鞍部からの登り返す。標高が高くなるに連れて、振り返ると樹間に西穂高岳を望むことができるようになる。■次のピークは槍見台というピークで、穂高や霞沢岳方面の眺めがとても良い。西穂山荘から槍見台まで約1時間5分だった。■槍見台から再び眺望のない樹林の中の道を行くようになる。槍見台から10分ほど下ると、左前方に池が見えるが、この池も畔に行くことはできない。■池を過ぎ、稜線の西側を緩やかに下っていく。次の鞍部から登り返し、割谷山の手前で道は稜線の右側を巻くように逸れていく。■登山道は割谷山頂上を巻いているが、適当な所で左側のヤブに突入し、割谷山頂上を目指して登っていく。■割谷山頂上から延びる尾根に乗ったら右に方向を変え、さらに上を目指して登っていく。背丈以上の笹と低木の混ざったヤブで踏跡も無いので、なかなか手強い。■やがて笹丈が低くなると割谷山頂上に出た。登山道から15分くらいだった。割谷山頂上を示す標識等は皆無だったが、笹の中に三角点があった。■割谷山頂上は非常に眺めが良い。穂高連峰や笠ケ岳、霞沢岳、焼岳方面の展望がすばらしい。道が無いので、訪ねる人はほとんどいないと思われるが、その眺望の良さは特筆すべきものがある。■十分に眺望を楽しんだ後、登ってきた所を下って登山道に戻る。10分ほどで登山道に復帰できた。■割谷山の巻道は西側が急斜面で路肩が不安定な感じで注意を要する。■割谷山を巻き終わると、その後は樹林の中を小さな登り下り繰り返して進んでいく。■左下に小さな池を見た後、15分ほど行き右に中尾温泉への道を分けるとまもなく新中尾峠の焼岳小屋に到着した。■疲れたらここから直接中尾温泉に下山するつもりだったが、時間的にも体力的にも余裕があったので、焼岳を往復することにする。■西穂山荘と焼岳小屋の間ではほとんど人に会わなかったが、焼岳小屋からはたくさんの人が歩いていた。■旧中尾峠を過ぎると傾斜がきつくなるが、着実に登っていく。■焼岳北峰直下を左から巻き、中ノ湯からの道を合わせると一登りで焼岳北峰頂上に到着した。■天気が良く、焼岳からも周囲の眺望を楽しむことができた。歩いてきた西穂山荘からの稜線も望むことができた。■焼岳から旧中尾峠まで戻り、中尾温泉へ下る。■中尾温泉への道に入るとすぐに樹林の中を行くようになる。旧中尾峠から10分ほどで分岐があり、新中尾峠からの道と合流する。■分岐から5分ほど下ると鳥居があり、「秀綱神社」と書いてある。その少し先で「焼岳雨量観測所」と書かれた施設の脇を通過する。■その後は樹林の中を延々と下っていくことになるが、途中の原生林は見事である。■秀綱神社から25分くらい下ると「鍋助横手」と書かれた標識があるが、何を指しているのか不明である。■鍋助横手から20分ほどで白水ノ滝を望むことができる地点に着いた。「白水の滝 落差45m」と書かれた看板がある。■さらに5分ほど下ると「焼岳登山口」と書かれた標識があり、右側から来た林道の終点のような場所に出た。直進方向の尾根には山道が続いていて「近道」と書いてあったので、そこを下っていく。■15分ほど下ると割谷の沢を渡り、林道に出た。■舗装された道を中尾温泉の源泉を見ながら20分ほど歩くと、中尾高原(足湯前)のバス停に着いた。鍋平園地まで車の回収に行かなければならず、30分くらい待てばバスがあり、バスで新穂高温泉まで行きロープウェイで戻ることもできるが、電話で予約をしないとバスは来ないシステムになっていて手間がかかるので、歩くことにする。■中尾高原で右折し、北アルプス橋を渡って鍋平園地までは思いのほか近く、25分くらいだった。バスを待っている間に着いてしまったことになる。■西穂高口から西穂山荘まで歩いたのは、約20年前に訳があって夏山診療所の荷上げを手伝いに来て以来だった。以前焼岳に登ったのも10年近く前のことになる。今回は歩いたことのない西穂山荘と焼岳小屋の間をつなぐことができて満足だった。久しぶりの北アルプスだったが、天気も非常に良く、楽しむことができた。(2015年10月11日記載) |