2016年8月6日(土)

磐梯山周辺

磐梯山

8月6日 晴

裏磐梯スキー場515 →歩→ 火口原625 →歩→ 櫛ケ峰745−800 →歩→ 弘法清水915 →歩→ 磐梯山940−1000 →歩→ 弘法清水1025−1035 →歩→ 中ノ湯1120 →歩→ 銅沼1150−1155 →歩→ 裏磐梯スキー場1225

日帰り 単独

磐梯山には2度登ったことがあるが、今回は櫛ケ峰のピークにも立つことを目的として磐梯山を目指した。裏磐梯スキー場まで車で入る。裏磐梯スキー場の中の作業道のような道を右側のリフトに沿って登っていく。リフトの中継点からスキー場を横切るように左上の方へ登っていく。右上のリフトの終点の方に向かう踏跡を分けると道は緩やかになり、やがて分岐に着く.。登山口から20分ほどだった。分岐には道標があり、右は「磐梯山頂 3.5Km 銅沼」、左は「噴火口 1.2Km」と書いてある。当初は、ここから銅沼や中ノ湯を経て磐梯山に登り、帰りに櫛ケ峰を経由して戻ってくる周回ルートを予定していたが、急遽逆回りに変更して、人がいないうちに櫛ケ峰に登ることにした。分岐から左の樹林の中の道に進む。道は明瞭で特に問題ない。分岐から10分くらい行くと、左手に小さい沼を見る。この先、右手の樹間にも沼があるのが見えた。沼から15分ほどで標高1159mを通過する。この付近で樹林を抜けて、磐梯山の火口壁を見ることができるようになる。標高1159m地点からわずかに下った後、火口原に入っていき、15分ほどで川上温泉からの道と合流する。道標があり、「川上登山口←3.5km 磐梯山頂2.3km→」と書いてある。周辺は土石流の跡のようになっていて道は不明瞭になるが、岩にペンキのマークが付けてあり、道に沿ってロープも張ってあるので、注意すれば迷うこともない。これらを目印にして進んでいくと、道は再び樹林に入っていく。樹林に入ると、急登となる。道の両脇には古い金属製の柵が現れ、この柵をつかみながら登っていく。やがて柵は無くなり、森林限界を超える。振り返ると、桧原湖や銅沼を俯瞰することができる。右手に火口壁を見ながら登っていくと稜線上に出て、櫛ケ峰への分岐となる標高1457m地点に到着した。火口原から40分くらいだった。標高1457m地点には「川上登山口4.5Km 磐梯山頂1.3Km」と書かれた道標があり、櫛ケ峰方向を塞ぐような形でロープが張ってある。ここから櫛ケ峰を往復する。櫛ケ峰へは踏跡があり、急な箇所には古いロープが付けられていた。尾根上を登っていくが、崩れやすく脆い感じであり、北側は大きく崩壊しているので、注意が必要である。櫛ケ峰の上部に来ると、踏跡は不明瞭になる。櫛ケ峰頂上に人工物が見えるので、それを目標にして尾根の南側から登っていく。分岐から櫛ケ峰頂上まで約40分だった。先ほど見えた人工物は、磐梯山の様子を監視するカメラのようであった。最近設置された設備のようであり、「気象庁 磐梯山 火山観測局 注意 この火山観測局は、私たちの国土を火山災害から守るための重要な施設です。この施設にいたずらをしたり壊したりすると、法律により罰せられます。」と書かれてあった。櫛ケ峰頂上は、草原状で花々が咲き誇る気持ちの良い場所であった。眺望も非常に良い。磐梯山が大きく、赤埴山の向こうには水田が広がり、猪苗代湖を望むことができる。北側には桧原湖や吾妻連峰などの眺望が得られる。櫛ケ峰頂上から分岐まで元来た道を戻る。途中で背後に気配を感じて振り返ると、カモシカがこちらをじっと見詰めていた。櫛ケ峰頂上から30分ほどで分岐に戻り、磐梯山を目指す。櫛ケ峰を往復しているうちに、人が増えてきた。櫛ケ峰への分岐から5分ほど進むと、沼ノ平の上部を通過するようになる。「注意 磐梯山沼ノ平では、火山性ガスが噴出している箇所があります。非常に危険ですから、登山道から離れずに登山してください。なお、風向きにより火山性ガスが広範囲に及ぶこともありますので、異常を感じた場合には、速やかに安全な場所へ移動してください。」と書かれた看板を見る。しかし、この日は一度も火山性ガスの臭いを感じなかった。櫛ケ峰への分岐から10分くらいで猪苗代の表登山口からの道と合流し、天狗岩を見ながらさらに10分ほど行くと、黄金清水という水場を通過する。おいしい水だった。黄金清水から10分ほど登ると、右に八方台への道が分岐する。ここまで来ると、登山者の数が多くなる。さらに10分ほど登り弘法清水に到着する。弘法清水小屋と岡部小屋の2軒の小屋はいずれも開いていた。人が多いので、休憩を取らずに一気に磐梯山頂上に向かうことにする。ペースが上がらず、後続に追い抜かれながら登っていき、ようやく磐梯山頂上に到着した。好天に恵まれ、周囲の眺望が素晴らしかった。トンボがたくさん飛んでいた。大勢の登山者で賑わう磐梯山頂上でしばらく休んだ後、弘法清水に戻る。途中、学校登山の団体が登ってきて渋滞する場面もあった。弘法清水から八方台方面への道に入る。10分くらいで黄金清水方面からの道と合流し、眺望のない森の中を下っていく。右手に沼を見て、中ノ湯手前の分岐から銅沼への道に入ると、登山者の姿も稀になる。しばらく下りが続いた後、やがて道は緩やかになる。基本的に森の中を行くが、途中で櫛ケ峰を望むことができる箇所もあった。もう一段下ると、やがて銅沼に到着する。沼の畔から眺める磐梯山は印象的である。銅沼から平坦な道を10分ほど行くと、左手に沼を見て裏磐梯スキー場のリフトの終点に着く。「噴火壁 中の湯経由磐梯山頂 3.3Km」や「銅沼 0.4Km」と書かれた標識があり、右後方に広い道が分かれるが、おそらく行きに通った火口原への分岐につながっていると思われた。そちらには行かず少し直進し、右前方のスキー場の縁に付けられた踏跡を下っていくと、行きに通ったスキー場の中の道に合流したので、後はそこを下っていくだけである。リフトの終点から20分ほどでスタート地点に戻ることができた。出発した時は自分の車だけであったが、車の数はだいぶ増えていた。目当ての櫛ケ峰の頂上に立つことができて良かったと思う。これで、磐梯山の本峰と櫛ケ峰、赤埴山の3つの主要なピークに登ったことになる。今回、磐梯山の本当に良い所は、櫛ケ峰から弘法清水にかけてのアルペン的な雰囲気の漂う稜線なのではないかとつくづくと感じた。今やほとんどの人は八方台から磐梯山頂上を往復するだけのようだが、これは非常に勿体無いことであるのではないかと思った。(2016年9月4日記載)

 

裏磐梯スキー場から桧原湖を見る(2016年8月6日)


火口原への道から磐梯山を望む1(2016年8月6日)


火口原への道から磐梯山を望む2(2016年8月6日)



火口原への道から櫛ケ峰を見上げる(2016年8月6日)


火口原への道から磐梯山を望む3(2016年8月6日)



火口原から磐梯山を見る(2016年8月6日)



火口原にて(2016年8月6日)



森林限界を超え、振り返ると桧原湖が見える(2016年8月6日)


銅沼を見下ろす(2016年8月6日)



磐梯山の火口壁(2016年8月6日)


磐梯山1(2016年8月6日)


磐梯山2(2016年8月6日)


櫛ケ峰頂上にて(2016年8月6日)


櫛ケ峰頂上から桧原湖を望む(2016年8月6日)



櫛ケ峰頂上から秋元湖の向こうに吾妻連峰を望む(2016年8月6日)


櫛ケ峰頂上から沼ノ平と磐梯山を眺める(2016年8月6日)



櫛ケ峰頂上から赤埴山と猪苗代湖を見る(2016年8月6日)



櫛ケ峰付近にカモシカがいた(2016年8月6日)



櫛ケ峰1(2016年8月6日)



櫛ケ峰2(2016年8月6日)


沼ノ平と赤埴山の向こうに川桁山などの山塊を見る(2016年8月6日)


天狗岩(2016年8月6日)


黄金清水付近から櫛ケ峰を見る(2016年8月6日)


弘法清水への登りから櫛ケ峰を振り返る(2016年8月6日)



磐梯山頂上1(2016年8月6日)


磐梯山頂上2(2016年8月6日)



磐梯山頂上の三角点(2016年8月6日)



磐梯山頂上3(2016年8月6日)



磐梯山頂上から猪苗代湖を俯瞰する(2016年8月6日)



磐梯山頂上から安達太良山を望む(2016年8月6日)


磐梯山頂上から櫛ケ峰を見る(2016年8月6日)


磐梯山頂上から桧原湖を俯瞰する(2016年8月6日)


磐梯山付近から猫魔ケ岳方面の眺望(2016年8月6日)


磐梯山付近から赤埴山と川桁山方面の眺望(2016年8月6日)



中ノ湯から銅沼に向かう途中で櫛ケ峰を望む(2016年8月6日)


銅沼にて1(2016年8月6日)



銅沼にて2(2016年8月6日)



裏磐梯スキー場の中を下っていく(2016年5月5日)



裏磐梯スキー場から吾妻連峰を望む(2016年8月6日)



磐梯山−GPS軌跡(2016年8月6日)
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情複、 第537号)
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