2016年11月23日(水)

妙義周辺

谷急山

11月23日 晴

国民宿舎裏妙義跡635 →歩→ 三方境815 →歩→ 大遠見峠825 →歩→ 谷急山950−1015 →歩→ 大遠見峠1130 →歩→ 中木沢橋1225 →歩→ 星穴沢橋1235 →歩→ 国民宿舎裏妙義跡1255

日帰り 単独

約7年ぶりに国民宿舎裏妙義まで来たが、施設の老朽化や利用者の減少により本年3月31日で閉館したということである。建物はそのまま残っており、その前の駐車場に車を停めて出発する。国民宿舎裏妙義跡から中木林道に入り、簡易舗装が施された道を5分ほど行くと、右に丁須岩への道を分ける。さらに5分ほど行くと三方境を指す道標があり、左側の植林の中に付けられた山道に入る。林道を直進しないように注意する。以前は国民宿舎裏妙義から橋を渡って中木川右岸の妙義荒船林道を進み、途中で中木川を渡渉して巡視道に入ったようであるが、現在は中木林道からこの山道を経て、巡視道に入るようになっている。三方境まで山腹を縫いながら緩やかに登っていく。何度か沢を横切るが、その度に登り下りが繰り返される。三方境まで植林が多いが、自然林の部分はちょうど紅葉がきれいだった。三方境で丁須岩方面と並木沢・入枚橋方面の道を分ける。三方境で左折し、ピークを一つ越えると大遠見峠であり、この辺りから女道が分岐する。「女道コース」や「下山口」と書かれた道標がある。三方境から10分ほどだった。女道の分岐を過ぎ、尾根を外さないように登っていくと、分岐から10分ほどで標高984m地点の左側を通過する。標高984m地点はP1と呼ばれる。P1を過ぎると尾根が痩せている箇所やロープが付けられている急登が現れる。やがて前方に岩壁が現れ、右に回り込んでいくと鎖の付けられた岩場を登る。振り返ると烏帽子岩方面の眺望が良い。この辺りが三方境と谷急山の間で特に険しい部分と思われた。岩場を通過して登り着いた所がP2の頂上である。非常に眺めが良く、これから登る谷急山を始め、表妙義の白雲山や金洞山、西上州の山々や浅間山などを望むことができる。P2から急下降すると、鞍部はV字キレットとなっており、特異な景観を呈している。キレットからおそらくP3を巻きながら稜線上に登っていく。ジメジメして不安定な感じな場所で滑落しないように注意しながら進む。その後、P4、P5、P6と順に小ピークを越えていく。もはやどれがどのピークかよく分からなかったが、小さなアップダウンが続く。徐々に道は穏やかになり、大烏帽子方面からの尾根を合わせて最後に一登りすると、谷急山頂上に到着した。標識と三角点がある。谷急山頂上も眺めが良い。浅間山や角落山塊、近くには高岩や桜堂山、愛宕山、大山などを望むことができた。眼下の上信越自動車道は模型のようである。西上州の荒船山や鹿岳などを望むこともできた。谷急山頂上でしばらく眺望を楽しんだ後、女道の分岐まで元来た道を戻った。行きに通って様子が分かっているので、登る時よりも緊張感は無かった。登ってくる人と何人か擦れ違った。女道の分岐から標高820m地点の手前まで尾根上の道を緩やかに下っていく。道はそれほど明瞭でないが、標識や目印があるので、それらを拾いながら進んでいく。標高820m地点の手前から尾根を外れて沢に向かって幅の広い斜面を下っていく。道は不明瞭であるが、方向が合っていれば歩きやすい所を下っていけば問題ない。この辺りも紅葉がきれいだった。やがて沢沿いの道となり、まもなく谷急沢と合流し、右岸に移る。大遠見峠からここまで20分くらいだった。わずかに行くと、沢を高巻くように踏跡があるので、ここを入る。少し行くと沢に下って左岸に移るが、すぐにまた右岸に渡る。再び沢を高巻くような踏跡を進んでいくと、また沢を左岸に移る。ここで道を見失うが、よく見るとすぐに右岸に戻って沢を高巻く道があるので、そちらに進む。道は沢から離れていき、峠のような所に出る。谷急沢に出てからここまで20分くらいだった。ここから植林の作業道のような山道を下っていくと、10分ほどで妙義荒船林道に下り立った。「女道入口」と書かれた道標があり、近くの道端には古い石像があった。女道の入口から5分ほどで中木沢橋という橋を渡った。妙義荒船林道は国民宿舎裏妙義跡から奥は通行止となっていたが、未舗装の道にはおそらく林業などの作業車両が通行したと思われる形跡が認められた。中木川沿いに林道を歩き、星穴沢橋を経て、スタート地点の国民宿舎裏妙義跡に戻った。翌日の天気予報は雪だったが、実際に本格的な降雪があり、東京では11月としては54年ぶりの積雪となった。今年の紅葉狩りの最後の機会だったわけであるが、ギリギリで紅葉を愛でることができた。巡視道や女道の紅葉はピークをやや過ぎていたが、とてもきれいで満足することができた。(2016年12月10日記載)

 

中木林道から朝日を浴びる岩峰を見る(2016年11月23日)


巡視道の紅葉1(2016年11月23日)


巡視道の紅葉2(2016年11月23日)



巡視道の紅葉3(2016年11月23日)


巡視道の紅葉4(2016年11月23日)



巡視道の紅葉5(2016年11月23日)



巡視道の紅葉6(2016年11月23日)


三方境にて(2016年11月23日)


P2から白雲山を望む1(2016年11月23日)


P2から烏帽子岩・丁須岩方面の稜線を望む(2016年11月23日)


P2から白雲山を望む2(2016年11月23日)


P2から金洞山を望む(2016年11月23日)


P2から浅間山を見る(2016年11月23日)


P2から見た谷急山(2016年11月23日)


P2から大烏帽子・大黒岩方面を見る(2016年11月23日)


P2とP3の間のキレットにて1(2016年11月23日)


P2とP3の間のキレットにて2(2016年11月23日)


P2を振り返る(2016年11月23日)


谷急山頂上1(2016年11月23日)


谷急山頂上2(2016年11月23日)


谷急山頂上3(2016年11月23日)


谷急山頂上の標識(2016年11月23日)


谷急山頂上の三角点(2016年11月23日)


谷急山頂上から浅間山を望む1(2016年11月23日)


谷急山頂上から浅間山を望む2(2016年11月23日)


谷急山頂上から角落山塊方面の眺望(2016年11月23日)



谷急山頂上から高岩や愛宕山、桜堂山方面を望む1(2016年11月23日)


谷急山頂上から高岩や愛宕山、桜堂山方面を望む2(2016年11月23日)


谷急山頂上から大山や神津牧場方面を見る(2016年11月23日)



谷急山頂上から物見山や神津牧場方面の眺望(2016年11月23日)


谷急山頂上から荒船山を見る(2016年11月23日)



谷急山頂上から鹿岳を見る(2016年11月23日)



谷急山頂上から見た白雲山(2016年11月23日)


谷急山から榛名山を望む(2016年11月23日)


谷急山を振り返る(2016年11月23日)


帰路、P2から谷急山と浅間山を見る(2016年11月23日)


金洞山(2016年11月23日)


白雲山(2016年11月23日)


烏帽子岩方面の眺望(2016年11月23日)


山腹の紅葉(2016年11月23日)


P2の岩壁(2016年11月23日)


女道の紅葉1(2016年11月23日)


女道の紅葉2(2016年11月23日)


女道の紅葉3(2016年11月23日)


谷急沢に出る(2016年11月23日)


女道の入口付近で見た石像(2016年11月23日)


林道から岩峰を見上げる1(2016年11月23日)


林道から岩峰を見上げる2(2016年11月23日)


国民宿舎裏妙義跡の背後の岩峰を見る(2016年11月23日)


谷急山−GPS軌跡(2016年11月23日)
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情複、 第537号)
 承認を得て作成した複製品を第三者がさらに複製する場合には、国土地理院の長の承認を得なければならない。



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