2016年12月10日(土)

天子山塊

熊森山 五宗山

12月10日 晴

途中645 →歩→ 湯之奥猪之頭トンネル南口705 →歩→ 猪之頭峠725−730 →歩→ 熊森山755−810 →歩→ 五宗山900−930 →歩→ 熊森山1015−1020 →歩→ 猪之頭峠1040 →歩→ 湯之奥猪之頭トンネル北口1105−1115 →歩→ 湯之奥猪之頭トンネル南口1125 →歩→ 途中1140

日帰り 単独

約16年前に天子山塊を縦走した時から五宗山は気になっていて、いつか行こうと思っているうちに長い月日が流れてしまった。なかなか足が向かなかったのは、約16年前に熊森山で初めてクマと遭遇したためかもしれない。湯之奥猪之頭林道の山梨県側は既に冬期通行止となっているので、静岡県側から湯之奥猪之頭トンネルを目指す。湯之奥猪之頭林道の入口には「道路情報 路面凍結 通行止 凍結積雪」や「来春まで冬季閉鎖 通行禁止」の表示があったが、ゲートが解放されていたので進入する。標高1161m地点付近にパラグライダーの離陸場がある。その先、ゲートがあり、完全に通行止となっていたので、手前の路肩に車を置いて出発する。湯之奥猪之頭トンネルの南口まで林道を歩く。林道は舗装されている。湯之奥猪之頭トンネルの右側に「→井の頭峠」と書かれた古い道標があり、これに従って入山する。しばらく不安定な感じの踏跡を拾いながら登っていく。途中、不明瞭な箇所もあるが、猪之頭峠に近づくと踏跡も幾分明瞭になる。猪之頭峠で天子山塊の主稜線上に出た。林道への道が分岐することを示す古い道標があった。猪之頭峠から熊森山を目指して南へ稜線をたどる。急登が続き、急速に標高を上げていく。振り返ると、雪見岳や毛無山を樹間に望むことができる。約16年前にクマと遭遇したのは、猪ノ頭峠から熊森山へ登る途中だった。やがて熊森山頂上に到着する。熊森山頂上は小広い木々に囲まれた場所で、眺望は得られない。標識や三角点がある。熊森山で天子山塊の主稜線を外れ、西の支稜へ進む。熊森山頂上から標高1440m地点まで下るが、思いのほか道は明瞭であった。熊森山頂上から標高1440m地点まで15分ほどだった。標高1440m地点付近の鞍部は、北側が大きく崩壊している。自分がいる場所の下は大丈夫かと少々心配に感じるが、道なりに進めば、特に問題なく通過できる。この辺りから北側の樹間に雪見岳や毛無山から五老峰へ続く稜線を望むことができる。標高1440m地点から一旦登るが、すぐに下りとなる。この小ピークを越してから五宗山への登りとなる。行く手の樹間に五宗山が大きく、かなり標高差があるように見えるが、実際には奥行きがあり、五宗山頂上まで思ったほど勾配はきつくなかった。途中で振り返ると、熊森山の上方に富士山が見えるようになる。標高1440m地点から約35分で五宗山の頂上部に到着した。五宗山の頂上部は広い平らな台地である。カラマツ林となっていて、眺望は得られない。五宗山の頂上部に登り着いた地点から北西側に位置する三角点まで5分くらいだった。途中でシカが1頭逃げていった。五宗山の三角点も林の中で眺望はない。冬枯れで樹間に富士山が見えるが、夏場は鬱蒼とした森になるのではないかと思う。五宗山から元来た道を猪之頭峠まで戻る。猪之頭峠から雪見岳方向へ5分ほど稜線を進むと、左に湯之奥猪之頭トンネルの北口へ下る山道が分岐する。新しい道標があり、帰りはここから下ることにする。行きに通った湯之奥猪之頭トンネル北口から猪之頭峠に上がる道よりもこちらの道の方が明瞭だったが、距離は長いかもしれない。分岐から20分ほどで湯之奥猪之頭トンネル北口に下り立った。湯之奥猪之頭林道は、山梨県側も冬期通行止で、トンネル前のゲートが閉鎖されていた。ヘッドランプの明かりを頼りにして、山梨県側から静岡県側へトンネルを抜ける。湯之奥猪之頭トンネル南口から車を停めた場所まで行きに通った林道を戻った。空にはパラグライダーがたくさん舞っていた。天子山塊主稜線の猪之頭峠と熊森山の間には新しい道標が設置され、約16年前に歩いた時よりも道は明瞭になっていて、一般の登山道と変わりなくなっていた。五宗山から下る時に単独の登山者と会った。この辺りの山も以前より登る人が増えているように思われた。長い間登ってみたいと思っていた五宗山を訪ねることができて良かったと思う。(2017年1月4日記載)

 

五宗山頂上にて1(2016年12月10日)


五宗山頂上の三角点(2016年12月10日)


五宗山頂上にて2(2016年12月10日)



五宗山頂上にて3(2016年12月10日)


五宗山頂上にて4(2016年12月10日)



五宗山頂上にて5(2016年12月10日)



五宗山頂上にて6(2016年12月10日)


五宗山頂上にて7(2016年12月10日)


五宗山頂上にて8(2016年12月10日)


五宗山頂上にて9(2016年12月10日)


五宗山頂上手前にて(2016年12月10日)


熊森山の向こうに富士山が見える(2016年12月10日)


五宗山と熊森山の間で(2016年12月10日)


五宗山と熊森山の間で雪見岳を見る(2016年12月10日)


五宗山と熊森山の間で毛無山を望む1(2016年12月10日)


五宗山と熊森山の間で毛無山を望む2(2016年12月10日)


熊森山付近から五宗山を振り返る(2016年12月10日)


熊森山頂上にて1(2016年12月10日)


熊森山頂上にて2(2016年12月10日)


熊森山頂上にて3(2016年12月10日)


熊森山頂上にて4(2016年12月10日)


熊森山頂上の三角点(2016年12月10日)


熊森山と猪之頭峠の間で五宗山を見る(2016年12月10日)


熊森山と猪之頭峠の間で雪見岳を見る1(2016年12月10日)


熊森山と猪之頭峠の間で雪見岳を見る2(2016年12月10日)


猪之頭峠(2016年12月10日)



熊森山(2016年12月10日)


湯之奥猪之頭トンネル北口から五宗山を見る(2016年12月10日)


湯之奥猪之頭トンネル北口から南アルプスを望む(2016年12月10日)



湯之奥猪之頭トンネルを抜ける(2016年12月10日)


湯之奥猪之頭トンネル南口から富士山を望む(2016年12月10日)



湯之奥猪之頭トンネル南口から雪見岳を見上げる(2016年12月10日)



湯之奥猪之頭林道から富士山を望む(2016年12月10日)


湯之奥猪之頭林道から雪見岳を望む1(2016年12月10日)


湯之奥猪之頭林道から雪見岳を望む2(2016年12月10日)


湯之奥猪之頭林道から長者ケ岳を見る(2016年12月10日)



熊森山・五宗山−GPS軌跡(2016年12月10日)
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情複、 第537号)
 承認を得て作成した複製品を第三者がさらに複製する場合には、国土地理院の長の承認を得なければならない。



戻る