2016年12月24日(土)

天子山塊

五老峰 毛無山

12月24日 晴

途中700 →歩→ 湯之奥710−720 →歩→ 五老峰1000−1015 →歩→ 大ガレノ頭1150−1200 →歩→ 毛無山1235−1250 →歩→ 第二地蔵峠1330 →歩→ 広河原1420 →歩→ 途中1455

日帰り 単独

下部温泉を過ぎて湯之奥から湯之奥猪之頭林道に入ると、標高591m地点で冬期通行止のためゲートで閉鎖となっている。ここに車を置いて湯之奥方向へ戻る。湯之奥橋を渡り、湯之奥集落上部の「防災施設ポンプ室」と書かれた施設の向かいの簡易舗装が施された小道を入る。入口には「願かけ地蔵 ←入口」と書かれた標識がある。少し登ると、願かけ地蔵が祀られた祠がある。ここから道なりに進むと、湯之奥集落を見下ろす墓地で行き止まりとなり、尾根に取り付く道は見当たらない。五老峰へは願かけ地蔵から右に分かれる山道に入るのが正解だった。山仕事に使われる山道と思われ、明瞭な山道が続いているので、これを登っていく。願かけ地蔵から10分ほど登ると、左手に眺望が良い場所があり、笊ケ岳や布引山付近の稜線を望むことができた。願かけ地蔵から約30分登った標高850m付近で炭焼き窯の跡を見る。この先、左側が伐採地となっていて、笊ケ岳や布引山付近の稜線や七面山、身延山などの眺望が良い。伐採地を過ぎると、やがて道は植林の中の急登となる。徐々に道も不明瞭となるが、尾根を外さないように歩きやすい所を拾いながら登っていく。標高が上がると植林は終わり自然林となるが、急登は続き、もはや道も無いと言ってよい状況である。願か地蔵から約1時間40分で西側から延びてきた尾根に乗るが、五老峰は行く手の樹間に一段と高く見える。さらに10分ほどで標高1380m地点を通過した。辺りは木々の密度が高く、油断をすると方向が分からなくなりそうなので、注意が必要である。願かけ地蔵から約2時間25分で標高1550m付近に達し、下部温泉方面からの尾根と合流すると岩場が現れるので、直登する。岩場からは南側の眺めが良く、五宗山や熊森山、その向こうには駿河湾が微かに見えた。慎重に岩場の裏側に下り、5分くらい尾根を登ると、ようやく五老峰頂上に到着した。五老峰頂上は木々で覆われていて、眺望は無い。「五老峰」と書かれた標柱と三角点があった。五老峰から毛無山を目指す。稜線を毛無山方向に少し行った地点の方が三角点があった場所よりも標高は高いようだが、尾根の途中で頂上といった感じの場所ではないので、三角点がある場所を五老峰頂上と捉えて良いのではないかと思った。その後も木々で覆われた眺望の無い稜線をたどる。踏跡は不明瞭だが、稜線を外さなければ迷うことはないと思う。倒木や張り出した枝がうるさい箇所もあるが、歩きやすい所を拾いながら進んでいく。途中でちょっとした岩稜のような箇所や南側が崩壊している箇所を通過する。眺望のない稜線だが、崩壊地からは南側の眺望を得ることができる。標高1800m付近の大ガレノ頭に最も近い崩壊地は、だいぶ下の方まで恐ろしいほど崩れていて高度感がある。南アルプスや身延山塊方面の眺望が非常に良く、先ほど登頂した五老峰も望むことができた。真下はどうなっているのか分からないので、稜線の縁には近づかない方が良いと思われる。最後の大崩壊地から20分ほどの登りで大ガレノ頭に着く。標高1904m地点付近は鬱蒼とした森の中で、直進方向の北側の尾根に進まないように注意が必要である。標高1904m地点の南側の小ピークに大ガレノ頭を示す古い標識があった。大ガレノ頭から南東の尾根を下っていく。行く手の樹間に毛無山と富士山の上部が見える。鞍部から尾根を登り返すと、毛無山頂上に到着した。毛無山頂上は開けていて眺めが良く、東側に富士山を大きく望むことができる。人気の山のようで多くの登山者で賑わっていた。ほとんどの人は静岡県側から登ってきたと思われた。毛無山頂上から天子山塊の主稜線を南下し、10分ほどで麓への道を左に分ける。分岐を過ぎると人の姿も見なくなり、地蔵峠まで一気に標高を下げていく。逆コースだと登りが大変そうである。下部温泉方面への分岐は第二地蔵峠とも言われる。麓への分岐は第二地蔵峠の南側で、そちらは第一地蔵峠とも言う。地蔵峠で右折して、天子山塊の主稜線から下っていく。地蔵峠から10分ほどで中山金山跡を通過し、道は植林の中を下っていくようになる。途中で林道跡の終点のような場所を通過し、さらに下ると左にUターンするように道は向きを変え、右下に湯之奥猪之頭林道が見えてくる。やがて広河原と呼ばれる毛無山の登山口で林道に出た。看板や登山届を提出するポストがある。広河原から林道を歩いて、車を停めた場所まで戻った。林道は舗装されている。帰りに下部温泉に入湯してから帰途に就いた。身延の町の方から五老峰と大ガレノ頭と毛無山は一つの山塊のように並んで見え、五老峰から大ガレノ頭にかけて見られる崩壊地の白い筋が特徴的である。湯之奥から五老峰頂上まで標高差は1000m以上あり、思いのほか体力を消耗したが、五老峰から毛無山への稜線を歩くことができて良かったと思う。(2017年1月4日記載)



五老峰へ登る途中で笊ケ岳方面の稜線を望む1(2016年12月24日)



五老峰へ登る途中で身延山・七面山方面を望む(2016年12月24日)


五老峰へ登る途中で笊ケ岳方面の稜線を望む2(2016年12月24日)



五老峰頂上手前の岩場(2016年12月24日)



五老峰頂上手前の岩場付近から五宗山や熊森山を見る1(2016年12月24日)


五老峰頂上手前の岩場付近から五宗山や熊森山を見る2(2016年12月24日)


五老峰頂上1(2016年12月24日)


五老峰頂上2(2016年12月24日)


五老峰頂上の標柱(2016年12月24日)


五老峰頂上の三角点(2016年12月24日)


五老峰付近から五宗山を望む(2016年12月24日)


五老峰から毛無山に向かう途中の崩壊地から七面山方面を見る(2016年12月24日)


五老峰から毛無山に向かう途中の崩壊地から五老峰と南アルプスの山々を望む(2016年12月24日)


五老峰から毛無山に向かう途中の崩壊地から七面山や身延山を望む(2016年12月24日)


大ガレノ頭の手前の大崩壊地から五老峰と南アルプスの山々を振り返る1(2016年12月24日)


大ガレノ頭の手前の大崩壊地から五老峰と南アルプスの山々を振り返る2(2016年12月24日)


大ガレノ頭の手前の大崩壊地から南アルプスの山々を望む(2016年12月24日)


大ガレノ頭を目指して森の中を登っていく(2016年12月24日)


大ガレノ頭付近にて(2016年12月24日)


大ガレノ頭にて(2016年12月24日)


大ガレノ頭付近から毛無山を樹間に見る(2016年12月24日)


毛無山頂上1(2016年12月24日)


毛無山頂上2(2016年12月24日)


毛無山頂上の三角点(2016年12月24日)



毛無山頂上から富士山を望む1(2016年12月24日)


毛無山頂上から富士山を望む2(2016年12月24日)


毛無山頂上から愛鷹連峰や駿河湾を望む(2016年12月24日)



地蔵峠から富士山を望む(2016年12月24日)


湯之奥猪之頭林道から雪見岳を見る(2016年12月24日)



五老峰(2016年12月24日)


五老峰・毛無山−GPS軌跡(2016年12月24日)
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情複、 第537号)
 承認を得て作成した複製品を第三者がさらに複製する場合には、国土地理院の長の承認を得なければならない。



戻る