2018年1月3日(水)

身延山塊

砂子山 赤岳

1月3日 晴

徳間峠入口705 →歩→ 田代峠830−840 →歩→ 砂子山915−925 →歩→ 深田尾峠1005 →歩→ 赤岳1020−1030 →歩→ 徳間峠1100−1110 →歩→ 徳間峠入口1140

日帰り 単独

大平から県道をさらに奥へ進むと林道のような道となり、舗装路が未舗装路に変わる所が徳間峠入口である。「←7.5km 195分 奥山温泉 3.5km 95分 田代峠(県境)」「←1.0km 徳間峠(県境)」「穂積神社 14.4km 325分 やませみの湯 8.1km 165分→」と書かれた東海自然歩道の道標がある。路肩に車を置いて出発する。徳間峠には向かわずに奥へ続く林道を進む。数分行くと左に道が分かれ、養鶏場のような施設を見る。その先で民家とバンガローのような施設の前を通り過ぎる。徳間峠入口から20分ほど歩くと、道端に赤い鳥居と「大平国有林」と書かれた看板がある。その先にはゲートがあり、「大平保安林管理道」と書かれた看板がある。ここから車の進入は不可能である。ゲートから数分行くと、右に送電線巡視道が分岐する。「佐久間東幹線」と書かれた黄色い道標がある。ゲートから5分ほどで右に東海自然歩道が分岐するが、「この先崩壊のため、通行止めです。左の車道をお歩きください。」と書いてあり、通行禁止になっているので、さらに林道を進む。カーブしながら登っていく。標高830m地点の南東のUターンするようにカーブする地点で青笹山への道が分岐する。「青笹登山口」と書かれた標識がある。ゲートからここまで15分くらいだった。青笹山への分岐を過ぎると、路面洗堀のため、作業車もほとんど入っていないように見受けられた。道は徐々に高度を上げて、沢からだいぶ高い所を行くようになり、右手にはこれから登る砂子山が大きく見えてくる。振り返ると、山の向こうに駿河湾や伊豆半島も見えた。ゲートから35分ほど行った所で、右から先ほど分岐した東海自然歩道と再び合流する。こちらの分岐にも通行止の表示があった。分岐から5分ほど行くと、左手に園地が現れ、テーブルとベンチが設置されている。「緑をはぐくむ治山事業」と書かれた看板もある。ここで4頭のシカが前方を猛スピードで横切っていき、驚かされる。園地から数分進むと右に東海自然歩道が分かれるので、ここで林道を離れる。田代峠まで林道は付かず離れず並行しているようである。東海自然歩道に入り、ようやく山道を歩くようになる。山道に沿って立派な杉の木が並んでいて、並木のようになっている。こんな山中に不思議であるが、青年並木と呼ばれるものであろうか。「田代峠 0.4km 20分」「田代峠 0.3km 15分」「田代峠 0.2km 8分」と書かれた道標が次々と現れ、沢の源頭のような所を回り込みながら登っていくと、田代峠に到着した。尾根の南側には林道が付けられている。「※この先、木材搬出中のため、危険ですので立入らないで下さい。」と書かれた貼紙がある。先ほどの林道とつながっているのであろう。田代峠から東海自然歩道は反対の山梨県側に続いている。道標に「富沢町営奥山温泉 1時間40分」と書いてある。左には「青笹山 2時間10分」と書かれた道標があり青笹山への道が分かれるが、「登山者の皆様へ 田代峠〜青笹山の間 ザレ場あり危険 通行止 南部町役場産業振興課」と書かれた貼紙がある。「ヘビ(マムシ)や、ヤマビルに注意しましょう。」と書かれた標識もある。田代峠は小広く、テーブルやベンチも設置されている。立木の根元に古い石仏を見る。田代峠から右の尾根に進む。しばらく林道と並行しているが、林道を離れ、やがて急登となる。ロープが付けられていて、それを利用してどんどん高度を上げていく。途中、樹間に青笹山や十枚山が見えた。田代峠から25分ほどで登り着いた所は砂子山の手前のピークであり、ここから稜線を10分くらいたどって砂子山頂上に到着した。途中、若干険しい箇所や青笹山方面の眺望が得られる場所がある。砂子山頂上は木々で覆われていて眺望は得られない。「砂子山」と書かれた古い標識が砂子山頂上であることを示していた。砂子山頂上から下っていくと、やがて樹林抜けて送電線鉄塔の下を通過する。砂子山頂上から15分ほどだった。真富士山・竜爪山方面の安倍奥東山稜や富士山などの眺望が非常に良く、休憩するのに良い。尾根を下っていくと送電線がもう1本越えていて、再び鉄塔の下を通過する。こちらも眺めが良い。2つ目の送電線鉄塔から尾根を5分くらい下ると、深田尾峠という鞍部に着く。送電線巡視道と交差する。深田尾峠から赤岳まで登り返す。深田尾峠の先は荒れた感じの急登であり、道も少し分かりにくいので、注意しながら登っていく。急登が終わると笹ヤブが若干煩くなるが、踏跡は明瞭なので、特に問題は無い。まもなく赤岳頂上に到着する。砂子山頂上と同様に、ここも木々で覆われてい眺望はない。赤岳頂上を示す古い標識があった。道の途中のような頂上だった。赤岳頂上から笹薮の中の踏跡を拾いながら下っていく。尾根が痩せている箇所もあったが、通行には特に支障は無い。視界が開けて富士山や天子山塊方面の眺望が得られると、徳間峠も近い。徳間峠は、田代峠と比べるとこぢんまりとした峠であった。山梨県側からの「高ドッキョウ 1時間40分」「徳間峠登山口 50分」と書かれた道標があったが、静岡県側を指す道標は見られなかった。木の根元に「文久三××年 十二月吉日」と書かれた古い石仏があった。徳間峠から静岡県側に下る。道は、所々で沢の中を通過するが、過去の豪雨の影響か思いのほか荒れている印象であった。但し、目印が付けられているので、迷うことは無かった。徳間峠から20分ほどで大きな岩の下を通過した。大岩から5分くらい行くと、川の対岸に渡る古い吊橋に着いた。「橋の老朽化が進んでおり大変危険ですので、通行はご遠慮願います。林野庁 静岡森林管理署」と書いてあり、渡渉することも可能に見えたが、慎重に渡らせていただいた。吊橋を渡って数分行くと、徳間峠入口のスタート地点に戻ることができた。砂子山も赤岳も頂上自体は何の変哲も無い場所であったが、静かな変化のあるコースで楽しむことができた。帰りに近くの西里温泉浴場に寄ってから、帰途に就いた。(2018年2月18日記載)


田代峠に向かう途中の林道から砂子山を見る1(2018年1月3日)



田代峠に向かう途中の林道から振り返ると駿河湾と伊豆半島が見えた(2018年1月3日)



田代峠に向かう途中の林道から砂子山を見る2(2018年1月3日)



田代峠1(2018年1月3日)



田代峠2(2018年1月3日)



田代峠の石仏(2018年1月3日)



田代峠から砂子山に向かう途中で樹間に十枚山が見えた(2018年1月3日)



田代峠から砂子山に向かう途中で青笹山を見る(2018年1月3日)


砂子山頂上1(2018年1月3日)


砂子山頂上2(2018年1月3日)



砂子山頂上3(2018年1月3日)



砂子山頂上の標識(2018年1月3日)



砂子山頂上の標柱(2018年1月3日)



砂子山と深田尾峠の間の送電線鉄塔付近から安倍奥東山稜を望む1(2018年1月3日)


砂子山と深田尾峠の間の送電線鉄塔付近から安倍奥東山稜を望む2(2018年1月3日)


砂子山と深田尾峠の間の送電線鉄塔付近から富士山を望む1(2018年1月3日)


砂子山と深田尾峠の間の送電線鉄塔付近から富士山を望む2(2018年1月3日)



砂子山と深田尾峠の間の送電線鉄塔付近から真富士山・竜爪山方面を望む(2018年1月3日)


砂子山と深田尾峠の間の送電線鉄塔付近から浅間原を望む(2018年1月3日)



砂子山と深田尾峠の間の送電線鉄塔付近から愛鷹連峰を望む(2018年1月3日)


砂子山と深田尾峠の間の送電線鉄塔付近から砂子山を振り返る(2018年1月3日)



砂子山と深田尾峠の間の送電線鉄塔付近から青笹山を望む(2018年1月3日)



深田尾峠(2018年1月3日)



赤岳頂上(2018年1月3日)



傾いた赤岳頂上の標識(2018年1月3日)



赤岳と徳間峠の間で樹間に高ドッキョウを見る(2018年1月3日)



赤岳と徳間峠の間で富士山を望む(2018年1月3日)



赤岳と徳間峠の間で樹間に天子山塊方面の山々を見る(2018年1月3日)


徳間峠にて1(2018年1月3日)


徳間峠の石仏(2018年1月3日)


徳間峠にて2(2018年1月3日)


静岡県側から見た徳間峠1(2018年1月3日)


静岡県側から見た徳間峠2(2018年1月3日)


興津川に架かる吊橋が見えてきた(2018年1月3日)


興津川に架かる吊橋(2018年1月3日)


興津川に架かる吊橋を渡る1(2018年1月3日)


興津川に架かる吊橋を渡る2(2018年1月3日)


興津川に架かる吊橋(2018年1月3日)



砂子山 赤岳−GPS軌跡(2018年1月3日)
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情複、 第537号)
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