2018年5月6日(日)

南会津

烏帽子岳

5月6日 晴

大内宿535 →歩→ 桧和田峠635 →歩→ 烏帽子岳740−805 →歩→ 桧和田峠905→歩→ 大内宿1000

日帰り 単独

大内宿から桧和田峠を経由して烏帽子岳を目指した。大内宿の駐車場に車を停めて出発する。現在では観光地として多くの人が訪れる大内宿も、早朝のため人影は無かった。火の見やぐらの向かいの鳥居のある所で左折して、田畑の中の道を進んでいく。高倉神社を右に見て、さらに田畑の中を進み、突き当たりで右折して田畑が尽きる所で左折すると、林道のような道となる。少し行くと右手に「下郷町大内配水場」と書かれた水道施設がある。右に林道が分かれるが、直進する。さらに少し行くと、2万5千分の1地形図には途中までしか記載されていないが、大内宿の南側から真っ直ぐ延びてきた車道が左側から合流する。「通行止 福島県・南会津建設事務所」や「通行不能 これより通行不能区間 南会津建設事務所」と書かれた看板があるが、直進する林道へ進む。林道は沢を渡り、カーブしながら緩やかに登っていく。左側に何本か林道が分岐するが、いずれも直進する。所々に伐採地がある。途中の林道の分岐に、「ご協力のお願い 会津森林管理署の職員が、平成29年11月27日(月)から、この辺りの山中を最後に、行方が分からなくなっています。当日の服装は、ヘルメット(白)・紺色の作業服の上下・雨合羽のズボン(水色)・腰ナタ・長靴を着用していました。何かしらの手がかりとなりそうな物を見つけた方がいらっしゃいましたら、お手数ですが、会津森林管理署まで連絡をいただきますようお願いいたします。 連絡先 会津森林管理署」と書かれた立看板があった。森林管理署の職員が行方不明になるような場所ということで少々不安に感じるが、遠路遥々やってきたので進むしかないと思う。大内宿から40分ほど歩くと林道は終点となり、その先は小道が左右に分かれている。右のやや下り気味のぬかるんだ道を進むと、沢を渡渉して左岸に移るが、すぐに右岸に戻る。徐々に道は不明瞭になるが、薄い踏跡があるので、これを拾いながら進んでいく。桧和田峠までは所々に目印もある。植林の間を通り抜け、新緑の森の中を緩やかに登っていくと、桧和田峠に到着した。桧和田峠を示す標識のようなものは皆無であった。反対側の入桧和田への道の方が幾分明瞭に見えた。桧和田峠から標高1028m地点を目指して北側の急斜面を登っていく。桧和田峠から道は無い。なるべくヤブが薄い所を登っていく。桧和田峠から標高1028m地点まで15分くらいだった。ここから稜線をたどるが、ヤブで道は無く、烏帽子岳は思いのほか遠そうに見えた。ヤブが薄いもう少し早い時期に来た方が良かったのではないかと考える。標高1028m地点から少し下ると、鞍部には過去に林業で使用されていたと思われる古いワイヤーが放置されていた。その次の鞍部にも古いワイヤーと滑車のような物が立木に付けられていた。この付近はヤブが薄くなり、少し歩きやすくなった。鞍部からヤブの中を登って前方の尾根上に出ると、右に向きを変える。相変わらずヤブが煩いが、この辺りから尾根の左側には獣道と思われる踏跡があるように見え、これを利用すると幾分楽に進むことができた。前方の樹間に烏帽子岳が見え、まだ遠そうに見えるが、尾根を外さないように着実に進んでいく。標高1028m地点から45分くらいで烏帽子岳の頂上部に達する。奥の一番高そうな所に烏帽子岳の三角点はあった。烏帽子岳頂上を示す標識等は皆無だった。立木のだいぶ高い所にピンク色のテープが付けられており、冬に登りにくる人がいるように思われた。烏帽子岳頂上はブナ林がきれいであった。会津美里町と柳津町の境に聳える明神ケ岳と雰囲気が似ていた。烏帽子岳頂上でしばらく休憩した後、元来た道を忠実に戻った。桧和田峠まではヤブで方向が分かりにくい場所もあるので、間違えないように注意した。帰りは、高倉神社に寄ってから大内宿に戻った。連休最終日とあって、大内宿は観光客で賑わっていた。烏帽子岳は、もう少し時期が遅いと完全なヤブ山となり、登頂は難しかったかもしれない。今回は桧和田峠から無事往復することができて満足だった。もちろん山中で人に会うこともなく、静かな山歩きを楽しむことができた。(2018年5月18日記載)


大内宿にて1(2018年5月6日)


大内宿にて2(2018年5月6日)



火の見やぐらの向かいにある鳥居から烏帽子岳に向かう(2018年5月6日)


田畑が尽きる所から大内宿と小野岳方面を振り返る(2018年5月6日)



桧和田峠付近にて1(2018年5月6日)



桧和田峠付近にて2(2018年5月6日)



桧和田峠付近にて3(2018年5月6日)



桧和田峠(2018年5月6日)


烏帽子岳付近にて1(2018年5月6日)


烏帽子岳頂上1(2018年5月6日)


烏帽子岳頂上2(2018年5月6日)


烏帽子岳頂上3(2018年5月6日)


烏帽子岳頂上の三角点(2018年5月6日)


烏帽子岳頂上にて1(2018年5月6日)


烏帽子岳頂上にて2(2018年5月6日)


烏帽子岳頂上にて3(2018年5月6日)


烏帽子岳頂上にて4(2018年5月6日)



烏帽子岳頂上にて5(2018年5月6日)


烏帽子岳付近にて2(2018年5月6日)


烏帽子岳付近にて3(2018年5月6日)



樹間に烏帽子岳を振り返る1(2018年5月6日)


樹間に烏帽子岳を振り返る2(2018年5月6日)


樹間に烏帽子岳を振り返る3(2018年5月6日)



桧和田峠に戻る(2018年5月6日)


桧和田峠から入桧和田方面を見る(2018年5月6日)


カタクリ(2018年5月6日)


桧和田峠から大内宿に戻る途中で(2018年5月6日)



スミレ(2018年5月6日)



林道を戻る(2018年5月6日)


高倉神社1(2018年5月6日)


高倉神社2(2018年5月6日)


高倉神社3(2018年5月6日)


高倉神社4(2018年5月6日)


高倉神社付近から大内宿と小野岳を見る(2018年5月6日)


大内宿に戻る(2018年5月6日)


大内宿付近から烏帽子岳方面を望む(2018年5月6日)



烏帽子岳−GPS軌跡(2018年5月6日)

この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情複、 第537号)
 承認を得て作成した複製品を第三者がさらに複製する場合には、国土地理院の長の承認を得なければならない。




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