2018年5月27日(日)

日光

丹勢山

5月27日 晴

沼ノ平525 →歩→ 丹勢山705−720→歩→ 沼ノ平830

日帰り 単独

清滝丹勢町の古河電工の社宅跡から表男体林道(野州原林道)に車で入る。約7年に丹勢山に登ろうと思って表男体林道の入口まで来たことがあるが、天気が悪かったため、丹勢山に登るのは止めて、足尾の別の山に登って帰ったことがある。当時は、清滝駐在所から林道の入口に向かう途中に古い木造住宅が建ち並んでいたと記憶しているが、現在は跡形もなく、ヤブが繁茂していた。林道は舗装されているが、幅が狭くて対向車が来ると擦れ違うのが大変そうである。カーブしながら登っていくと、やがて未舗装路になり、少し行くと左に道が分岐し、沼ノ平の一角に到着した。「丹勢山国有林」と書かれた青い看板と「裏見ノ滝 7.0 KM 丹勢 5.0 KM」と書かれた道標がある。左に分岐する道の方には「沼の平 0.5km」と書いてあり、その先にゲートがある。ゲートに「ゲート前 駐車禁止」と書かれており、南方にある電波塔に続く作業道と思われる。分岐から林道は右にカーブして先に延びているが、こちらもすぐにゲートがあり、「表男体林道 林道関係者以外の進入(通行)禁ずる 日光市・日光営林署」と書かれた看板があった。この先、一般車の進入は不可能であるので、カーブの辺りの路肩に車を置いて出発することにする。林道は作業車両の通行があるようで、車の通行には支障が無さそうな状態だった。沼ノ平から15分ほど行くと標高1112m地点付近に達し、左に林道が分岐する。道端に道標があり、直進方向は「裏見の滝 5.7 KM」、歩いてきた方向は「丹勢 6.3 KM」、左は「志津小屋・男体山 14.2 KM」を指していて、ここで左折する。林道は左右にカーブしながら、緩やかに登っていく。ヤマツツジの花は色褪せた感じで、もう少し早い時期に来れば良かったと思いながら進んでいくが、標高が高くなるにつれて、ちょうど見頃という状況になってきた。最後のカーブを曲がると、道端に鉄塔があり、「国土交通省 丹勢山雨量観測所」と書いてあった。標高1112m地点付近の分岐から50分ほどだった。雨量観測所から丹勢山頂上の南側を進んでいく。丹勢山の山腹はヤマツツジの花がよく咲いていて、赤く染まって見える部分もあった。ここまで来るとちょうど満開で、良い時期に来たと思う。左手は眺めが良い箇所もあり、茶ノ木平方面や前日光の地蔵岳や夕日岳を望むことができた。丹勢山頂上の南側を通り過ぎて、西側まで来ると広場のような場所があり、前方に男体山が姿を現した。雨量観測所からここまで20分くらいだった。ここから林道を離れて尾根に取り付き、丹勢山頂上を目指す。道がはっきりしないが、少し登ると踏跡が明瞭になり、これに従って登っていく。途中で振り向くと、男体山や大真名子山の眺めが良い場所があった。林道から10分ほどで丹勢山頂上に到着した。丹勢山頂上は尾根の途中のような場所であったが、傍らの立木に丹勢山頂上を示す標識が付けてあった。木々で覆われていて眺望は無い。丹勢山頂上で休憩した後、元来た道を戻る。行きは気が付かなかったが、林道の脇の立木に目印があり、そこが丹勢山頂上への入口だった。登りではここからの踏跡に途中で合流したようである。往路と同じ林道を戻るのも趣が無いので、一部の書物に記載されている山道をたどって沼ノ平に直接戻ることにする。最初から入口がどこだか分からなかった。丹勢山頂上への入口の向かい側に林道跡があったのでそこを入るが、すぐに行き止まりとなっていた。適当に南側の斜面を下ると林道跡に出たので、東の方に行ってみるが、少し行くと道はヤブで不詳となる。仕方が無いので、戻って反対方向に行くとやや明瞭な林道跡に出た。草原状でヤマツツジがきれいに咲いていて、その先の林の向こうに男体山が大きく見える。再び東の方へ林道跡を進むが、すぐにヤブで道が分からなくなったので、戻って道の無い南側の斜面を下ることにした。2万5千分の1地形図にある標高1300m付近の崖の西側を下り、斜面を東の方へ進んでいくと、下方に山道のようなものが見えたので、そこに下りると踏跡があり、これに従って東の方へ進む。おそらく古い林業用の作業道の跡であると思われ、しばらく行くと林道跡と合流した。左は登り、右は下っているように見えたので、右に行くと別の廃林道と合流して左にカーブして東の方に緩やかに下っていく。ほぼ廃道状態の林道跡を進んでいくと、やがて平らになり沼ノ平の片隅に入ったようである。案の定、少し行くと車を停めた地点の近くで表男体林道に飛び出した。下調べが不十分で、下りのルートがよく分からなかったが、いずれにしても沼ノ平から丹勢山に直接登る道は廃道であると考えた方が良さそうである。表男体林道を利用して丹勢山頂上近くまで行った方が無難であると思われ、往路は林道を使って正解だったと思う。あまり期待していなかったが、丹勢山付近ではちょうど満開のヤマツツジを見ることができて満足だった。次の週末だったとしたら見ることはできなかったであろう。(2018年7月8日記載)


ヤマツツジが咲く表男体林道にて1(2018年5月27日)


ヤマツツジが咲く表男体林道にて2(2018年5月27日)



ヤマツツジが咲く表男体林道にて3(2018年5月27日)


ヤマツツジが咲く表男体林道にて4(2018年5月27日)



ヤマツツジが咲く表男体林道にて5(2018年5月27日)



ヤマツツジが咲く表男体林道にて6(2018年5月27日)



ヤマツツジが咲く表男体林道にて7(2018年5月27日)



丹勢山の斜面もヤマツツジが咲いていた1(2018年5月27日)


ヤマツツジが咲く表男体林道にて8(2018年5月27日)


ヤマツツジが咲く表男体林道から茶ノ木平方面を望む(2018年5月27日)


ヤマツツジが咲く表男体林道にて9(2018年5月27日)


丹勢山の斜面もヤマツツジが咲いていた2(2018年5月27日)


ヤマツツジが咲く表男体林道から薬師岳や夕日岳を望む(2018年5月27日)


ヤマツツジが咲く表男体林道にて9(2018年5月27日)


丹勢山頂上への入口付近で男体山が現れる1(2018年5月27日)


丹勢山頂上への入口付近で男体山が現れる2(2018年5月27日)


林道から丹勢山に登る途中で大真名子山と小真名子山を望む1(2018年5月27日)



林道から丹勢山に登る途中で振り返ると男体山が大きい1(2018年5月27日)


林道から丹勢山に登る途中で振り返ると男体山が大きい2(2018年5月27日)


林道から丹勢山に登る途中で大真名子山と小真名子山を望む2(2018年5月27日)



丹勢山頂上1(2018年5月27日)


丹勢山頂上2(2018年5月27日)


丹勢山頂上3(2018年5月27日)



丹勢山頂上の標識(2018年5月27日)


丹勢山頂上のヤマツツジ(2018年5月27日)


丹勢山頂上から林道に戻る途中で男体山を見る(2018年5月27日)


丹勢山頂上への入口付近に咲くヤマツツジ(2018年5月27日)



丹勢山から沼ノ平へ下山する途中で(2018年5月27日)



沼ノ平付近にて1(2018年5月27日)


沼ノ平付近にて2(2018年5月27日)



丹勢山−GPS軌跡(2018年5月27日)

この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情複、 第537号)
 承認を得て作成した複製品を第三者がさらに複製する場合には、国土地理院の長の承認を得なければならない。




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