2019年1月3日(木)

佐久

凧ノ峰 寄石山 明巖山 閼伽流山

1月3日 晴

途中725 →歩→ 凧ノ峰745−800 →歩→ 途中815 ⇒車⇒ 途中845 →歩→ 寄石山900910 →歩→ 途中925 ⇒車⇒ 吉巾池945 →歩→ 明巖山1040−1100 →歩→ 吉巾池1140 ⇒車⇒ 明泉寺1220 →歩→ 観音堂1255 →歩→ 仙人ケ岳1305−1310 →歩→ 閼伽流山1325−1340 →歩→ 閼伽流城跡1350−1355 →歩→ 観音堂1430−1445 →歩→ 明泉寺1500

日帰り 単独

2万5千分の1地形図に山名の記載がある佐久の山に登りに出かけることにした。志賀川沿いの県道を上流の方へ向かう。駒込を過ぎ、内山牧場の方へ進んでいくと積雪も見られるが、融雪剤を撒く作業車も走っていて、特に冬期通行止になっているわけでもなかった。物見山西側の凧ノ峰の方へカーブが飛び出ている所は、路肩がやや広くなっていたので、そこに車を停めて出発する。ガードレールを乗り越えてヤブの中を少し下った後、鞍部から登り返す。尾根に乗ると、右手には植林も見られる。最終的に登り着いた所が凧ノ峰頂上だった。立木に標識が付けられていたが、ヤブにより三角点は見つけることができなかった。元来た道を県道まで戻り、車で物見山中腹を通って佐久高原別荘地草笛地区に移動する。妙義荒船林道の料金所跡の近くに車を停める。突き当たりに料金所として使われていた古い小屋が残っていた。別荘地内から妙義荒船林道へ道はつながっているが、「車両進入禁止 佐久市」と書かれた看板とバリケードが置いてあり、行き来ができなくなっていた。妙義荒船林道は冬期通行止になっているためかもしれない。閑散とした別荘地内の道には「関係者以外立入禁止 別荘管理事務所」と書かれた看板も見られるが、料金所跡から5分ほど歩いて寄石山に一番近い車道の終点まで行く。人気の無い別荘の脇から入山して、背丈の低い笹ヤブの尾根を緩やかに登っていく。登りついたピークからわずかに下って登り返した所が寄石山頂上だった。立木に標識が付けてあり、すぐ近くに三角点があった。寄石山頂上は平らで、北側は自然林、南側は植林に覆われていて、眺めは無い。元来た道を料金所跡まで戻り、車で吉巾池に移動する。吉巾池は、八重久保川上流の県道の脇にある人造池である。池畔に駐車できるので、ここに車を置いて明巖山を目指すことにする。吉巾池から内山牧場の方へ数分進み、左に分岐する屋敷平開拓の方に続く車道に入る。途中で別荘のような建物を見て少し行くと、左にゲートで閉ざされた林道が分岐するのを見る。吉巾池から20分くらいだった。「志賀山林道 中部森林管理局」と書いてあり、方向的には明巖山はそちらの方だが、この林道は2万5千分の1地形図に記載が無く、どこに続いているのか分からなかったので、明巖山から北東に延びる尾根と交わる付近まで進むことにする。道が右にUターンするように曲がる所から左側の斜面を登って入山する。すぐに小ピークをかすめて明巖山の方へ尾根を外さぬように下っていくと、車道から10分ほどで林道に出た。この林道は先ほど分岐を見た志賀山林道に間違いないと考える。志賀山林道は、下ってきた尾根を回り込んでいるが、明巖山の方向へ林道跡のような踏跡が分かれているので、そちらへ進む。少し行くと、林道跡は尾根の左側に逸れていくので、正面の斜面を登っていく。斜面は急で雪が付いている部分もあったので、滑落しないように注意しながら登っていく。やがて東側からの尾根と合流して一登りすると、明巖山頂上に到着した。志賀山林道から20分くらいだった。明巖山頂上には、三角点と石祠があり、立木に標識が付けられていた。明巖山頂上は木々で覆われているが、東側は樹間に眺望を得ることができた。周囲は急斜面となっているので、注意を要する。明巖山頂上から志賀山林道まで元来た道を戻り、そこから林道を行く。山腹に付けられた林道から先ほど登った明巖山が見えた。なかなか迫力のある山容である。林道を15分くらい歩くと、行きに通った志賀山林道の入口に着いた。ここから元来た道を通って吉巾池に戻った。吉巾池から車で佐久市香坂西地にある明泉寺に移動する。明泉寺を参拝した後、一旦集落の通りに出ると「あかる山入口」というバス停や閼伽流山の案内図などがある。通りから明泉寺の方へ戻り、「閼伽流山→」と書かれた標識に従って分岐する道を進むと、明泉寺の脇を通り過ぎて観音堂への参道に入った。参道の入口には、「諸注意 自然の山中の寺です。落下物・滑落・転倒など不測の事態を予測し、自己責任にて御入山ください。敷地内での事故・トラブル等は当寺は一切責任を負えません。ゴミ捨て禁止 落書き禁止 キャンプ禁止 火気厳禁 自転車進入禁止 山菜植物採取禁止 禁煙 車両進入禁止 クライミング禁止 閼伽流山明泉寺」と書かれた看板があった。未舗装の林道のような細い道になり、少し行くと第1ゲートというゲートを通り過ぎる。ゲートは開いていた。第1ゲートから15分くらい登ると、第2ゲートがある。このゲートも開いていた。第2ゲートの前は広くなっていて駐車可能と思われる。第2ゲートから5分ほど行くと、左手に「史蹟 閼伽流城址登山口」と書かれた石柱があったが、道は不詳であった。さらに5分ほど行くと、鐘楼が見えてきて観音堂に到着する。鐘楼のほかに観音堂の堂宇と客殿がある。北側は岩壁となっていて、その基部に閼伽井がある。観音堂の裏手に回ると、「御野立所(仙人ケ岳)」と書かれた道標があったので、これに従って登っていく。途中、険しい所もあるので、注意する。登り着いた所は仙人ケ岳と言い、東屋や「大正十二年八月二十日 摂政宮殿下御登之處」と書かれた大きな石碑があった。即位前の昭和天皇が登った場所らしい。仙人ケ岳から佐久平や周囲の眺めが非常に良かった。仙人ケ岳から北に緩やかに尾根を登っていくと、閼伽流山頂上に達する。最高点から北東方向へ下った所に閼伽流山の三角点があった。閼伽流山の三角点から最高点に戻り、西方の標高1008m地点に向かう。標高1008m地点付近は閼伽流城跡である。「閼伽流山城跡」と書かれた標識や古い石碑や石祠があった。閼伽流城跡から千手観音を指す道標に従って進む。かなり急な下りなので、注意して下っていく。やがて左に曲がり、岩場の下の踏跡を東方へ進むと、石仏が目に付くようになる。道標に書いてあった千手観音の石仏群のようである。途中、道が不明瞭な部分もあるが、道標や踏跡を拾いながら進むと、岩壁の下に石仏が立ち並ぶ所に出る。岩壁の下の岩窟の中にも石仏が並んでいた。これらの石仏群が百体観音のようである。百体観音の脇を歩いていくと鐘楼が現れ、観音堂に帰り着いた。観音堂から参道を下って明泉寺に戻る。参道のゲートが開いている場合、四輪駆動車ならば観音堂まで入ることができるかもしれない。時間があれば、佐久の山をもう1つ登るつもりだったが、4つの山に登って満足したので、またの機会に訪ねることにした。凧ノ峰や寄石山、明巖山は、道も不明瞭で登山の対象にはならないような山だったが、短時間で登ることが可能であり、軽い山歩きを楽しむことができた。閼伽流山は古くから登られてきた山で、山中には道標や目印も多かった。しかし、これらの道標や目印が無かったならば、難易度は上昇するかもしれない。変化があってなかなか興味深い山であった。(2019年4月10日記載)



凧ノ峰頂上付近にて(2019年1月3日)


凧ノ峰頂上1(2019年1月3日)


凧ノ峰頂上2(2019年1月3日)


凧ノ峰頂上3(2019年1月3日)



凧ノ峰頂上4(2019年1月3日)


凧ノ峰頂上の標識(2019年1月3日)



凧ノ峰頂上から物見山を望む(2019年1月3日)



凧ノ峰から下山途中で(2019年1月3日)


下山途中、凧ノ峰を振り返る(2019年1月3日)


凧ノ峰1(2019年1月3日)



凧ノ峰2(2019年1月3日)



妙義荒船林道の料金所跡(2019年1月3日)



寄石山を目指して(2019年1月3日)



寄石山頂上付近にて(2019年1月3日)



寄石山頂上1(2019年1月3日)


寄石山頂上2(2019年1月3日)


寄石山頂上3(2019年1月3日)



寄石山頂上4(2019年1月3日)


寄石山頂上の標識(2019年1月3日)


寄石山頂上の三角点(2019年1月3日)


明巖山頂上1(2019年1月3日)



明巖山頂上2(2019年1月3日)


明巖山頂上3(2019年1月3日)



明巖山頂上4(2019年1月3日)



明巖山頂上5(2019年1月3日)


明巖山頂上の標識(2019年1月3日)


明巖山頂上の三角点(2019年1月3日)



明巖山頂上からの眺望(2019年1月3日)



明巖山頂上から物見山や凧ノ峰を望む(2019年1月3日)



明巖山頂上から寄石山を望む(2019年1月3日)



明巖山頂上から浅間山方面の眺望(2019年1月3日)



明巖山頂上付近にて(2019年1月3日)


明巖山(2019年1月3日)


志賀山林道から明巖山を望む1(2019年1月3日)


志賀山林道から明巖山を望む2(2019年1月3日)


吉巾池(2019年1月3日)


閼伽流山明泉寺(2019年1月3日)


閼伽流山観音堂への参道(2019年1月3日)



観音堂の鐘楼が見えてきた(2019年1月3日)


閼伽流山観音堂(2019年1月3日)



仙人ケ岳にて(2019年1月3日)



仙人ケ岳から佐久平方面の眺望(2019年1月3日)


仙人ケ岳から茂来山方面の眺望(2019年1月3日)


仙人ケ岳から寄石山方面を望む(2019年1月3日)



閼伽流山の最高点にて(2019年1月3日)



閼伽流山の三角点にて1(2019年1月3日)



閼伽流山の三角点にて2(2019年1月3日)



閼伽流山の三角点1(2019年1月3日)



閼伽流山の標識(2019年1月3日)


閼伽流山の三角点2(2019年1月3日)


閼伽流山の最高点付近にて(2019年1月3日)


閼伽流城跡にて1(2019年1月3日)


閼伽流城跡にて2(2019年1月3日)


閼伽流城跡の標識(2019年1月3日)


千手観音の石仏1(2019年1月3日)



千手観音の石仏2(2019年1月3日)


千手観音の石仏3(2019年1月3日)



千手観音の石仏4(2019年1月3日)



千手観音の石仏5(2019年1月3日)


千手観音の石仏6(2019年1月3日)


千手観音の石仏7(2019年1月3日)



百体観音の石仏1(2019年1月3日)



百体観音の石仏2(2019年1月3日)



百体観音の石仏3(2019年1月3日)



百体観音の石仏4(2019年1月3日)



百体観音の石仏5(2019年1月3日)


百体観音と鐘楼(2019年1月3日)


観音堂の鐘楼に戻る(2019年1月3日)


閼伽井と岩壁(2015年1月4日)


凧ノ峰 寄石山 明巖山−GPS軌跡(2019年1月3日)
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情複、 第537号)
 承認を得て作成した複製品を第三者がさらに複製する場合には、国土地理院の長の承認を得なければならない。



閼伽流山−GPS軌跡(2019年1月3日)
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情複、 第537号)
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