2019年8月12日(月)

中央アルプス

木曽駒ケ岳 宝剣岳

8月12日 晴

菅の台バスセンター ⇒バス⇒ しらび平 ⇒ロープウェイ⇒ 千畳敷650 →歩→ 宝剣山荘735 →歩→ 中岳750755 →歩→ 頂上山荘800 →歩→ 木曽駒ケ岳810−840 →歩→ 頂上山荘845 →歩→ 宝剣山荘905 →歩→ 宝剣岳925−940 →歩→ 極楽平1020 →歩→ 千畳敷1040 ⇒ロープウェイ⇒ しらび平 ⇒バス⇒ 菅の台バスセンター

日帰り 単独

三重県の自宅から2時間半くらいで菅の台バスセンターの駐車場に到着した。早朝4時20分から列に並び、バスとロープウェイの乗車券を入手するのに約40分、その後、バスに乗車するまでに約1時間を要した。事前に織り込み済みだったが、実際に事態に直面すると辟易した。しらび平でバスからロープウェイへの乗り継ぎは順調に進んで、千畳敷には6時45分くらいに到着した。すでに辺りには人が大勢いる状況である。すぐに木曽駒ケ岳頂上を目指して出発する。登山道は人が多くてペースが合わないが、自身も3か月ぶりの山行で体力が落ちているため、しばらく渋滞に合わせて進んでいく。少しずつ休憩を取る人たちも現れ、登山者の列が分散して歩きやすくなる。千畳敷から乗越浄土まで宝剣岳の稜線や南アルプス方面の眺めがすばらしく、遠くに富士山を見ることもできた。乗越浄土で稜線に乗ると、前方に中岳が姿を現した。ここから左に数分進むと、宝剣山荘に着いた。宝剣山荘で宝剣岳への道を分け、小屋の裏手を通って中岳へ向かう。周囲の雄大な景色を眺めながら登っていき、登り着いた所が中岳の頂上だった。中岳頂上には壊れた石祠が祀られていた。中岳の南側は中央アルプスや南アルプスの眺望が素晴らしく、北側には頂上山荘とテント場の向こうに木曽駒ケ岳が大きく望まれる。遠くに見える御嶽山は印象深い。中岳から頂上山荘まで一旦下ってから登り返すと、木曽駒ケ岳頂上に到着した。木曽駒ケ岳頂上には標識や方向盤、三角点の他に木曽駒ケ嶽神社と伊那駒ケ嶽神社の小さな祠があった。木曽駒ケ岳頂上も眺めが非常に良く、頂上木曽小屋や木曽前岳に向こうに御嶽山、北東方向に将棋頭山や大棚入山、経ケ岳なども望むことができた。木曽駒ケ岳頂上でしばらく周囲の景色を眺めてから、元来た道を引き返した。帰りは、頂上山荘から中岳の西側を巻く道を通って宝剣山荘まで戻った。巻道の分岐に「中岳巻道 難所あり積雪期閉鎖」や「巻き道(危険)」と書かれた標識があった。そのためか巻道を利用する人はあまりいなかったが、北アルプスではよく見られるような道であり、特に通行に支障はなかった。宝剣山荘から宝剣岳に向かう。宝剣岳の北稜の途中の鎖場は狭く、混雑によりすれ違いに時間がかかる場面もあった。宝剣岳頂上は巨大な岩が堆積したような所で、高度感もありゆっくり休憩できる場所ではないが、周囲の眺望が非常に良い。宝剣岳頂上の一番高い場所は、尖った巨岩の上である。登っている人もいたが、危険だと思われたので、自身は登らなかった。宝剣岳頂上から南稜をたどる。険しい岩場や岩穴、痩せ尾根の通過が続くので注意が必要であるが、鎖や金属製の足場が設置されているので、慣れた人ならば特に問題ないと思われる。宝剣岳の南稜は、終始周囲の眺望が良い。宝剣岳頂上から展望を楽しみながら30分くらい稜線をたどると岩場は終了し、三ノ沢岳からの道と合流する。宝剣岳の稜線はなかなか手強く、「滑落事故多発 冬期登攀技術と装備のない方は危険」と書かれた立て看板も見られるが、夏場は北アルプスの一般ルートの岩稜と大差ないと思われる。三ノ沢岳への分岐から穏やかな稜線上を10分ほど歩くと、極楽平に着いた。極楽平で中央アルプスの主稜線から離れて千畳敷を目指して下っていく。極楽平から千畳敷に下る道は、遊歩道のように階段などが整備されている。千畳敷に戻ると、麓から上がってきた観光客も相俟って出発した時よりも混雑が激しくなっているように見えたので、そそくさとロープウェイに乗って下山した。ロープウェイには20分ほどの待ち時間で乗車することができた。ロープウェイを利用すると、木曽駒ケ岳や宝剣岳はとても容易に登ることができることが分かった。今回は久しぶりに高山の雰囲気を味わうことができて良かったと思う。しかし、この付近は容易に来ることができる分、経験が少ない登山者が多いようにも感じられ、その点は注意が必要と思われた。いずれにせよ、中央アルプスの山には初めて登ったが、これから何度か訪ねてみたいと思った。(2019年8月22日記載)



千畳敷カールから稜線を見上げる1(2019年8月12日)


千畳敷カールから南アルプスを望む1(2019年8月12日)


千畳敷カールから稜線を見上げる2(2019年8月12日)


千畳敷カールから南アルプスを望む2(2019年8月12日)



千畳敷カールから南アルプスを望む3(2019年8月12日)


乗越浄土から宝剣山荘と中岳を見る(2019年8月12日)



乗越浄土から中岳を見る(2019年8月12日)



中岳に登る途中で宝剣岳を見る(2019年8月12日)


中岳頂上1(2019年8月12日)


中岳頂上2(2019年8月12日)



中岳から木曽前岳と麦草岳の向こうに御嶽山を望む(2019年8月12日)



中岳から木曽駒ケ岳と御嶽山を望む(2019年8月12日)



木曽駒ケ岳頂上(2019年8月12日)



木曽駒ケ岳頂上の三角点(2019年8月12日)



木曽駒ケ嶽神社(2019年8月12日)


木曽駒ケ岳頂上から宝剣岳や空木岳方面を望む(2019年8月12日)


木曽駒ケ岳頂上から中岳と宝剣岳を見る(2019年8月12日)



木曽駒ケ岳頂上から伊那前岳を見る(2019年8月12日)


木曽駒ケ岳頂上から茶臼山や将棊頭山方面を望む(2019年8月12日)


木曽駒ケ岳頂上から茶臼山や大棚入山、経ケ岳方面を望む(2019年8月12日)


木曽駒ケ岳頂上から北アルプス方面を望む(2019年8月12日)



木曽駒ケ岳頂上から乗鞍岳を望む(2019年8月12日)


木曽駒ケ岳頂上から穂高連峰や槍ケ岳方面を望む(2019年8月12日)



木曽駒ケ岳頂上から御嶽山を望む1(2019年8月12日)



木曽駒ケ岳頂上から御嶽山を望む2(2019年8月12日)


木曽駒ケ岳頂上から木曽前岳と頂上木曽小屋を見る(2019年8月12日)


木曽駒ケ岳頂上から空木岳方面を望む(2019年8月12日)



木曽駒ケ岳頂上から三ノ沢岳を見る(2019年8月12日)



中岳の巻道から三ノ沢岳を望む(2019年8月12日)



宝剣山荘付近から宝剣岳を見る1(2019年8月12日)



宝剣山荘付近から宝剣岳を見る2(2019年8月12日)



宝剣岳に登る途中で木曽駒ケ岳を振り返る(2019年8月12日)


宝剣岳に登る途中で三ノ沢岳を見る(2019年8月12日)


宝剣岳頂上を目指して(2019年8月12日)


宝剣岳に登る途中で御嶽山を見る(2019年8月12日)


宝剣岳頂上1(2019年8月12日)


宝剣岳頂上2(2019年8月12日)


宝剣岳頂上から伊那前岳方面を見る(2019年8月12日)



宝剣岳頂上から千畳敷カールを見下ろす(2019年8月12日)


宝剣岳から三ノ沢岳を見る(2019年8月12日)



宝剣岳から空木岳方面の眺望(2019年8月12日)



宝剣岳南稜にて(2019年8月12日)


宝剣岳南稜1(2019年8月12日)


宝剣岳南稜と木曽駒ケ岳1(2019年8月12日)



宝剣岳南稜から伊那前岳を見る(2019年8月12日)



宝剣岳南稜から千畳敷カールを見下ろす(2019年8月12日)



宝剣岳南稜2(2019年8月12日)



宝剣岳南稜と木曽駒ケ岳2(2019年8月12日)



宝剣岳南稜と伊那前岳(2019年8月12日)


宝剣岳南稜から三ノ沢岳を見る1(2019年8月12日)


宝剣岳南稜から三ノ沢岳を見る2(2019年8月12日)


宝剣岳南稜から伊那前岳を見る(2019年8月12日)


極楽平から三ノ沢岳を見る(2019年8月12日)


千畳敷へ下る途中で宝剣岳の稜線を見る(2019年8月12日)



木曽駒ケ岳 宝剣岳−GPS軌跡(2019年8月12日)
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情複、 第537号)
 承認を得て作成した複製品を第三者がさらに複製する場合には、
国土地理院の長の承認を得なければならない。


戻る