2019年10月20日(日)

奥三河

八嶽山

10月20日 曇

大嵐駅645 →歩→ 富山支所705 →歩→ 熊野神社715 →歩→ 八嶽山925−1005 →歩→ 熊野神社1120 →歩→ 富山支所1110 →歩→ 大嵐駅1150

日帰り 単独

大嵐駅の駐車場に車を停めた。出発準備ができると、たまたま中部天竜発伊那松島行の飯田線の始発電車が来たが、地元民と思われる人が一人下車しただけだった。大嵐駅周辺には廃屋が一軒あるだけで何も無い。近くの鷹巣橋という車が通ることもできる吊橋を渡り、佐久間湖の対岸に移ると、静岡県浜松市天竜区から愛知県北設楽郡豊根村に入る。左折して車の通行も疎らな県道を進む。しばらく車道を歩いて集落に入ると、その付近は旧富山村の中心部であり、駐在所や診療所、郵便局などがある。豊根町役場富山支所から数分行くと、豊根村総合センターという施設があり、その向かい側が八嶽山の登山口だった。「八嶽山登山口 標高1,140m 熊注意」と書かれた標識がある。階段を登り、民家の間を通り抜けると車道に出た。左折すると、すぐ右側に「八嶽山大谷登山口」と書かれた道標があり、そこを入る。少し行くと再び車道に出たので、右に曲がると左手に熊野神社への参道が分かれる。石段を登り、鳥居を通り過ぎ、さらに登っていくと熊野神社に着いた。熊野神社の古い社殿の右側に進んでいくと、案内板や「遊歩道八嶽山線」と書かれた倒れた看板があり、ここから登山道が始まる。今回登る予定のルートは、案内板には「チャレンジ八嶽山コース」と書いてある。もう一つのルートとして、「八嶽山東又ルート健脚コース」が示されていたが、「東又ルート通行不能! 東又集落跡付近の登山道が、崩れ落ち、危険な状態です。滑落死亡事故が発生しました。 愛知県設楽警察署 2011・11月」と書かれてあり、通行できないようである。いずれにしても、今回は前者の「チャレンジ八嶽山コース」を往復する予定である。登山道に入るとすぐに「和知野西渡線」と書かれた送電線巡視道が分岐する。尾根に沿って付けられた登山道を登っていくが、身体が慣れないうちに登りになり、鈍っている身体にはなかなか辛く感じた。しばらく登ると、意味有り気に左を指す「八嶽山頂へ」と書かれた道標が尾根の中央に立っていた。そのまま直進するかどうか少し迷ったが、道標に従って尾根を逸れて山腹の方へ行くと明瞭な道があり、こちらが登山道で間違いなかった。しばらく尾根を巻いていく。周囲は植林であり、所々に転がっている倒木が少々邪魔であった。やがて尾根に向かって登っていくと、尾根上に出た。その先に道標があり、「現在地 ニギンジ ←ハナノキアラシ 40分」と書いてあった。熊野神社からニギンジまで50分ほどだった。ニギンジとはどのような意味だろうか?尾根を登っていくと、一時的に植林から自然林になり、その付近からは落葉の季節であれば佐久間湖を見下ろすことができそうであった。ニギンジから25分ほど登ると、炭焼き窯の跡を見た。さらに尾根を右側から巻き終わると、鞍部のような所に道標があり、「現在地 ハナノキアラシ ←八嶽山山頂 40分」と書いてあった。熊野神社からハナノキアラシまで1時間25分くらいだった。ハナノキアラシの意味も不明のままである。ハナノキアラシを過ぎると勾配がきつくなり、ますます急登となる。植林の中を休み休み登っていった。大きな岩がある場所はそれを避けながら登り、最終的に登り切った所が八嶽山頂上だった。八嶽山頂上は木々で覆われていて眺望は無い。稜線の途中のような場所と言えば、そのような感じの場所でもあった。八嶽山頂上から西に少し下ると、稜線の南側に突然大きな反射板が建っていて違和感を覚えた。反射板の西側には展望台が設置されていた。周囲に木々が生い茂っている上に、この日は雲が多くてそれほど眺めが良いとは言えなかったが、周辺の山並みや佐久間湖を眺めることができた。八嶽山頂上でしばらく休憩を取った後、元来た道を通って下山した。登る途中で獣の臭いが非常に強い場所があり、通る直前までクマでもいたのではないかと思った。熊野神社から八嶽山頂上まで所々に番号札が付けてあり、見落としていなければ「17」まであるので目安になる。熊野神社から八嶽山頂上まで標高差は約800mあり、延々と登りが続き、八嶽山は思っていたよりもハードな山であった。前回の山行から少し間が開いたので、足慣らしのつもりだったが、選ぶ山を間違えてしまったようだ。後日、筋肉痛になったのは言うまでもなく、体力の低下も実感した。八嶽山は愛知県の最果ての山と言える。半年ほど前まで知らない山だったが、登ることができて良かった。(2019年11月3日記載)



大嵐駅にて1(2019年10月20日)


大嵐駅にて2(2019年10月20日)


鷹巣橋から佐久間湖見る1(2019年10月20日)


大嵐駅から富山支所へ向かう県道から佐久間湖を見る(2019年10月20日)


八嶽山頂上1(2019年10月20日)


八嶽山頂上2(2019年10月20日)



八嶽山頂上3(2019年10月20日)


八嶽山頂上の標識(2019年10月20日)


八嶽山頂上の三角点(2019年10月20日)


八嶽山の展望台からの眺望1(2019年10月20日)



八嶽山の展望台からの眺望2(2019年10月20日)


八嶽山頂上直下にて(2019年10月20日)



八嶽山を振り返る(2019年10月20日)


キノコ(2019年10月20日)


熊野神社(2019年10月20日)


鷹巣橋から佐久間湖を見る2(2019年10月20日)



大嵐駅付近から佐久間湖を見る(2019年10月20日)


八嶽山−GPS軌跡(2019年10月20日)
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情複、 第537号)
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