■当初は別の山に登ろうと思っていたが、付近で公道を利用してラリー競技が実施されるという情報を得て、アプローチに支障が無さそうな古町高山に目的地を変更した。■旧津具村の井口坂橋から町道奥三河線に車で入る。町道奥三河線は広域農道であり、「ささぐれもみじ街道」とも呼ばれている。■井口坂橋には、「←まわり道→ 1 km先、斜面崩落のため全面通行止め まわり道をお廻りください」や「斜面崩落の恐れ 全面通行止」や「1 km先 通り抜けできません」と書かれた看板があった。途中には、「通行止」と書かれた標識やバリケードもあったが、脇を通り抜けて古町高山の登山口まで行く。■登山口は中山橋という橋の直前で、「古町高山登山口」と書かれた標識があり、車道の脇に駐車スペースがあった。ここまで車で来ることができたが、「斜面崩落の恐れ 全面通行止」や「ご迷惑をおかけしています 地質調査を行っています 斜面崩壊の危険があるため立ち入らないでください。令和2年3月19日まで」と書かれた看板とバリケードがあり、この先は完全に封鎖されていた。中山橋の先の山の斜面が地すべりを起こしているようにも見えた。とりあえず名倉の方から来なくて良かったと思う。■町道から林道が分岐しており、ここを入る。入口には「送電線の工事を行っています 平成31年4月1日〜平成35年2月28日」や「工事車両出入口」と書かれた看板があり、最近、この林道に車が乗り入れているように見受けられた。それにしても工事はまだ始まったばかりで、あと3年以上も続くようで、山への影響も心配である。■林道は町道と並行して登っていく。瞬く間に町道よりも高くなり、左にカーブして林間を少し行くと、突き当たりに送電線鉄塔が建っている。■よく見ると送電線鉄塔の手前が工事中であり、新しい送電線鉄塔を建設しているようだった。■工事現場の前で林道は左に曲がる。ここから未舗装路となるが、まもなく小さな広場のような所で終点となる。■林道終点から右側の踏跡に入る。少し行くと十字路のようになっているが、前方に電柱のようなもの見え、直進してみる。■電柱のように見えたのは送電線の支柱だった。先ほどの送電線鉄塔から送電線は町の中で見られる電線のような形になっている。標識には「No.41↑ 名倉下津具線 ←No.40 No.42→」と書いてあり、ここで送電線巡視道と合流した。左に曲がって送電線に沿って付けられた階段を登っていく。■階段が終わると、路肩にロープが張ってあるしっかりした道になり、少し行くと伐採地に出た。前方には切り出した木材の搬出用と思われるケーブルの支柱が建っている。新しい送電線鉄塔をここにも建てるために伐採したのか、あるいは、単に木材を生産するために伐採したのかは不明である。■伐採地の脇を通り抜けて道なりに進んでいくと、「名倉下津具線 No.39」と書かれた送電線巡視道の標識とともに「古町高山登山道入口→」 と書いてある道標が現れた。登山口からここまで15分くらいだった。ここで右折し、送電線巡視道から分かれて山道に入る。■最初、若干道が分かりにくいが、まもなく植林の中の山道を登っていくようになる。■何度かUターンするようにカーブしながら登っていく。送電線巡視道と分岐してから15分くらいで尾根に乗り、緩やかに5分ほど尾根を登っていくと、古町高山頂上に到着した。■古町高山頂上は木々で覆われていて眺望は無い。古町高山頂上を示す古い標識があった。■しばらく休憩した後、元来た道を忠実に戻った。■下山した後、茶臼山高原道路の途中にある碁盤石山の西納庫登山口に車で移動する。■碁盤石山にはちょうど2週間前、東納庫登山口から登っているが、西納庫登山口からのコースはどうなっているのか興味があり、今回時間があったので、寄ってみることにした。■西納庫登山口には駐車スペースがあり、ここに車を置いて出発する。■登山道を少し登ると道標があり、面ノ木峠からの山道と合流する。碁盤石山から面ノ木峠まで道があるとは思っていなかったので、興味深く感じた。■道は明瞭であり、尾根を緩やかに登り下りしながら進んでいく。付近は植林と自然林が混ざっているが、ちょうど紅葉がきれいな所もあった。近くに井山を望むことができる場所もあった。■標高1106m地点から階段を下っていく。下り切ると右側に均したような不自然な広場があったが、休憩所のようなものの跡地なのではないかと考えた。■その先が木戸洞峠だった。「碁盤石山西納庫登山口20分→」や「←碁盤石山山頂10分」と書かれた道標があった。東へ「県道東栄稲武線30分→」と書かれた道標もあったが、道は不明瞭に見えた。西には山道が認められたが、特に道標はなかった。■木戸洞峠から登り返して階段が付けられた区間を二度登り切ると、碁盤石山頂上に到着した。■碁盤石山頂上は、2週間前よりも紅葉が進み、明るい雰囲気になっていた。■ラリー競技の車がちょうど県道を登って面ノ木峠を越えようとしているところなのか、東側から断続的に車の爆音が聞こえてくる。詳細は分からないが、おそらく東納庫登山口を通る笹暮峠越えの道はラリー競技のコースになっていて、今日は東納庫登山口から登ってくる人もいないのだろうと勝手に考える。■少し休憩した後、元来た道を西納庫登山口に戻った。■ラリー競技があり、思いがけない通行止や渋滞に遭遇することを恐れて、今回は簡単に登れる山を選んだが、行きに通行止に巻き込まれそうになった他は特に支障も無く、静かな山歩きを楽しむことができた。■古町高山は基本的に植林の山であったが、中山橋から西納庫登山口に移動する途中に車で通った面ノ木峠付近や碁盤石山の山中の紅葉はちょうど見頃で、天気にも恵まれて良い時期に来ることができて良かったと思う。(2019年12月1日記載) |