2019年11月16日(土)

奥三河

鷹ノ巣山 岩岳

11月16日 晴

駒ケ原橋705 →歩→ 鷹ノ巣山745−805 →歩→ 岩岳1000−1025 →歩→ 駒ケ原橋1120

日帰り 単独

鷹ノ巣山と岩岳には1週間前に登ろうと思ったが、周辺の道路でラリー競技が実施されるという情報を得たため回避し、今回登りに出かけることにした。以前、鷹ノ巣山は段戸山と呼ばれていたようである。国土地理院の地形図では、2005年に関係自治体からの申請により、段戸山から鷹ノ巣山に山名変更されている。駒ケ原山荘という施設の近くの三叉路から段戸山牧場の方向へ進むと、北側に旧道らしき道が分かれており、その路肩に車を置いて出発する。駐車地点から西に少し行くと南側に駒ケ原橋という橋があり、駒ケ原林道第一支線という林道が分岐している。林道入口には鎖が張ってあり「関係者以外の通行を禁止します。」と書いてあったが、付近には「段戸山登山口」や「段戸山入口→」と書かれた標識があり、駒ケ原橋を渡った所から登山道が分岐している。しばらく植林の中を登っていく。木の根が階段のようになっている。駒ケ原橋から15分ほど登ると、標高1032m地点を通過し、道は一旦下ってから登り返していく。この付近で東側に林道が通じているのが見えた。尾根上を登っていき、勾配が緩くなると鷹ノ巣山頂上に到着した。意外と呆気なく頂上に着いた。鷹ノ巣山頂上には、標識や三角点、石碑があった。石碑には、「段戸山頂一、一五二」や「愛知県立岡崎高等学校」、「創立八十周年記念登山」、「昭和五十一年十月十日」と記されていた。辺りは木々で覆われていて眺望は得られなかった。当初は駒ケ原橋から鷹ノ巣山まで往復する予定だったが、せっかくなので東側の林道に下るコースを通って下山することにした。鷹ノ巣山頂上から反対の南へ延びる山道を進むと、数分で廃林道のような道に出た。「鷹ノ巣山(段戸山)→」と書かれた道標があった。廃林道のような道は尾根を回り込むように付けられていて、これを横切って尾根を直進した。何となく道があり、下降点を探しながら尾根上を緩やかに下っていくと、西側は広大な伐採地となっていた。さらに進むと、伐採地の縁に達した。伐採地は柵で囲まれており、この柵に沿って標高1124m地点手前の鞍部の辺りまで行くが、下降点が分からず、結局、廃林道のような道の道標がある所まで戻った。先ほどは気が付かなかったが、廃林道のような道を少し行くと、「←登山道」や「登山口→」と書かれた道標があり、難なく下降点が見つかった。もう少しよく探せば、迷走することも無かったように思う。道標に従って、植林の中に付けられた細い急な山道を下っていく。途中で小沢に架かる丸木橋を渡り、続いて滑滝のような沢を横切ると、道は不明瞭になるが、沢沿いに微かに踏跡あるように見えたので、沢に沿って下っていく。踏跡かどうかよく分からないが、下っていくとまだ切り開いたばかりの林道の終点のような場所に出た。とても車が通行できる道ではなく、ブルドーザー道のような道であった。少し行くと、下から登ってきた荒れた林道と合流した。直進方向は山腹へ続いているようだったので、荒れた林道を下ることにした。沢を渡り、その沢を左手に見ながら下っていくと、舗装された新しい車道に飛び出した。路肩が広くなっていて、重機と切り出された原木が置いてあった。車道を左の駒ケ原の方に少し行くと道標があり、「鷹ノ巣山東登山口」や「段戸山登山道入口」と書いてある。しかし、貼紙があり、そこには、「立入禁止 登山者の皆様へお知らせします。現在、下図の緑枠箇所にて森林整備事業が行われ危険なため、事業地内の登山道は期間中は通行止めとさせていただきます。ご迷惑をおかけしますがご理解願います。事業期間 平成31年3月21日〜令和2年1月31日」と書いてあった。どうやら伐採作業で通行禁止になっている所を下ってきたようである。ブルドーザー道のような道が作られていたのもそのためのようである。下降点から車道まで30分ほどだった。車道を駒ケ原の方へ歩いていく。途中から道は未舗装路になった。車道を15分ほど歩くと、重機が置いてあり、「新しい道路をつくっています 令和2年1月31日まで 時間帯8:00〜17:00」や「工事関係者以外立入禁止」や「お知らせ この先舗装工事のため通り抜けできません ご協力お願いします 期間10月15日から12月15日 時間8:00〜17:00」と書かれた看板とバリケードがあった。その先で橋を渡ると、右に分岐する林道があり、ここを入る。入口に「岩岳登山口」や「岩岳←」と書かれた標識があった。少し行くと、鎖が張ってあり、車の進入は禁止となっていた。この林道は、車が長い間通っていないようで、幅が広い登山道という趣であった。実際に、路肩崩壊や土砂崩れにより車の通行は困難であるように見えた。基本的に山腹の林間を行くが、鷹ノ巣山や周辺の山々を望むことができる場所もあった。林道の途中に「平成7年度 岩岳林道(駒ヶ原第2支線) 延長 450m」と書かれたプレートがあり、この林道の名前を知る。林道の入口から35分ほどで林道終点と思われる場所に着いた。「岩岳登山道」と書かれた標識があり、山道を5分も行くと登山道に突き当たった。道標があり、右は「山頂」、左は「尾根コース」、来た方向には「林道コース」と書いてあった。「岩岳→ 山頂まで15分」と書かれた比較的新しい道標もあり、ここを右折した。森の中の尾根道をたどる。緩やかに登り下りを繰り返し、岩岳頂上手前のピークは北側を巻いた。巻き終わると、右後方から山道が合流し、道標には「←湯谷 林道208号」や「←広域農道 峠登山口 30分」と書いてあった。歩いてきた方向は「駒ヶ原方面→」、進行方向は「←岩岳山頂」と書いてあった。分岐から少し行くと前方に岩場が現れた。手前の岩は右から巻き、次の岩の手前から岩の上に出て尾根上を少し登ると、岩岳頂上に到着した。岩岳林道の終点から15分くらいだった。狭い頂上には、標識とベンチが設置されていて、片隅にある大きな岩から南側の眺望が非常に良い。岩岳頂上から西側に下る道があり、「湯谷→ 尾根ルート」と書いてあった。とても興味深く感じたが、今回は元来た道を戻る。林道コースの分岐まで戻り、ここを帰りは直進して尾根コースをたどる。分岐から15分くらいで送電線鉄塔が建つ場所に着いた。北側の眺めが非常に良く、遠くは恵那山や蛇峠山と思しき山、近くは井山や碁盤石山などを望むことができ,、しばらく眺望を楽しんだ。送電線鉄塔から送電線巡視道を下っていく。まもなく怪しげな金属製の橋で小沢を渡り、沢沿いに下っていくと、農地の脇の砂利道に出た。送電線鉄塔から5分くらいだった。農地の間の砂利道を進み、公民館風の建物のある所で右からの道と合流して少し行くと、舗装された車道に出た。送電線鉄塔から10分ほどだった。歩いてきた農地に続く道の入口には閉じているゲートがあり、「関係者以外立入禁止」と書いてあった。逆のルートを採った場合、道標などが無いので、送電線鉄塔まで少し分かりにくいかもしれない。駒ケ原山荘の入口の吊橋の前を通り過ぎ、車道を10分ほど歩いてスタート地点に戻った。鷹ノ巣山は、この付近の代表的な山の一つであると考えるが、周囲は伐採が進んでいて、思っていたよりも趣きのない山のように思った。一方、岩岳は、頂上や送電線鉄塔から眺めがとても良く、途中の尾根道の雰囲気も好ましく感じられ、そのうち湯谷からのコースも歩いてみたいと思った。当初、これらの山は異なる機会に別々に登ることも考えていたのだが、今回、同時に登ることができて良かったと思う。(2019年12月28日記載)



鷹ノ巣山頂上1(2019年11月16日)


鷹ノ巣山頂上2(2019年11月16日)


鷹ノ巣山頂上3(2019年11月16日)


鷹ノ巣山頂上4(2019年11月16日)



鷹ノ巣山頂上の標識(2019年11月16日)



鷹ノ巣山頂上の三角点(2019年11月16日)


鷹ノ巣山頂上の南側の作業道(2019年11月16日)


鷹ノ巣山の南側の伐採地(2019年11月16日)



鷹ノ巣山の南側の伐採地から見えた山は寧比曽岳か?(2019年11月16日)


鷹ノ巣山から下山途中で滑滝を横切る(2019年11月16日)



岩岳林道から鷹ノ巣山を見る(2019年11月16日)



岩岳頂上(2019年11月16日)


岩岳頂上の大きな岩(2019年11月16日)



岩岳頂上から仏庫裡を望む(2019年11月16日)



岩岳頂上からの眺望(2019年11月16日)


岩岳頂上から三ツ瀬明神山や大鈴山を望む1(2019年11月16日)


岩岳頂上から三ツ瀬明神山や大鈴山を望む2(2019年11月16日)



岩岳頂上から付近の紅葉を見る(2019年11月2日)



岩岳頂上近くの岩場(2019年11月16日)


岩岳から尾根を行く1(2019年11月16日)



岩岳から尾根を行く2(2019年11月16日)


途中の送電線鉄塔から恵那山を望む(2019年11月16日)


途中の送電線鉄塔から蛇峠山か?(2019年11月16日)



途中の送電線鉄塔から碁盤石山を見る(2019年11月16日)


途中の送電線鉄塔から井山と天狗ノ奥山を望む1(2019年11月16日)


途中の送電線鉄塔から井山と天狗ノ奥山を望む2(2019年11月16日)



井山と碁盤石山(2019年11月16日)



駒ケ原付近で見た紅葉1(2019年11月16日)


駒ケ原付近で見た紅葉2(2019年11月16日)



鷹ノ巣山 岩岳−GPS軌跡(2019年11月16日)
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情複、 第537号)
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国土地理院の長の承認を得なければならない。


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