■寧比曽岳は大多賀峠の方から手軽に登ることができそうだが、1か月半くらい前に段戸湖から出来山に登った時に寧比曽岳も段戸湖から登ってみたいと思い、実行に移すことにした。■段戸湖の駐車場に車を停める。早朝の段戸湖で、前回は釣人の姿が見られたが、今回は誰もいなかった。■まだうす暗いうちに歩き始め、五六橋の先で椹尾分水林道から東海自然歩道に入る。■五六橋から30分くらい進むと、分水林道を横切る。ここまでは出来山に登った帰りに歩いた道であり、この先が初めて通る道になる。■しばらく尾根の南側の山腹を行くが、途中で尾根を乗り越え、尾根の北側の山腹を行くようになる。道は植林の中に付けられていて眺めはない。平坦な道で、行きはむしろやや下っているようにも感じられ、どんどん距離を稼いでいく。■分水林道から30分くらい歩くと、標高996m地点の手前の鞍部に達し、ここで尾根上に出た。左後方から合流した尾根は出来山の方面へ続いている。分水林道から何か所かベンチが設置されている休憩所があったが、ここは4番目の休憩所である。■標高996m地点を越えると、その後は尾根を登っていくようになる。■徐々に勾配がきつくなり、登り切ると公衆便所が設置されているピークにたどり着いた。ピークなのに富士見峠という。寧比曽岳は、見方によっては双耳峰であると言え、一方のピークが富士見峠と捉えることもできそうである。富士見峠の方が標高も高いようだ。■富士見峠は分水林道から6番目の休憩所になる。■富士見峠から右の踏跡を入ると、反射板が建っていて、北側の眺望が広がって御嶽山や恵那山などを望むことができるので、帰りに立ち寄った。■富士見峠で東海自然歩道は左に向きを変え、林間の幅が広い道を少し下ってから登り下りした後、登り返すと寧比曽岳頂上に到着した。広い頂上は公園のような雰囲気で、東屋やベンチ、三角点などがあった。■寧比曽岳頂上は眺めが大変良い。北側は御嶽山や恵那山方面、西側は豊田市方面、南側は出来山や本宮山方面、東側は鷹ノ巣山や茶臼山、南アルプス方面を望むことができた。■しばらく休憩した後、寧比曽岳頂上を後にして、元来た道を戻る。■分水林道を過ぎた後、帰りは途中から東海自然歩道の支線である自然観察路に入る。■標高1015m地点を越えて椹尾分水林道に出る。自然観察路に入って椹尾分水林道まで10分ほどだった。椹尾分水林道は横切って、向かいに続く自然観察路を進む。■椹尾分水林道から15分ほど行くと林道に出た。この道は、五六橋で椹尾分水林道から分岐する西山治山管理車道と思われる。標識があり、「←五六橋 0.5KM 10分」と書いてあるが、先に続く自然観察路に入る。■西山治山管理車道から10分ほどで東海自然歩道と合流する。ここを左折して5分も下ると、五六橋に着いた。■五六橋から椹尾分水林道を通って段戸湖に戻った。■途中で経由した自然観察路は冬枯れで、歩くならば春の新緑か秋の紅葉の時期の方が良さそうである。季節が良かったとしても、椹尾分水林道と西山治山管理車道の間は段戸裏谷原生林の縁に当たり、植林の近くを歩く場面もあり、今一つかもしれない。それでも、西山治山管理車道と東海自然歩道の間はなかなか好ましい雰囲気であった。■段戸湖から寧比曽岳は遠くて大変なのではないかと思っていたが、本格的な登りになるのは標高996m地点より先である。登ることよりも歩くことを目的にする場合、なかなか良いコースなのではないかと思った。■寧比曽岳には、いずれ大多賀峠の方からも登ってみたいと思う。(2020年1月14日記載)
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