2019年12月29日(日)

奥三河

大鈴山

12月29日 晴〜曇

和市655 →歩→ 堤石トンネル705 →歩→ 岩古谷山750−800 →歩→ 堤石峠815 →歩→ 平山明神山1000−1015 →歩→ グミンダ峠1050 →歩→ 大鈴山1125−1140 →歩→ 鹿島山1205−1210 →歩→ 池葉護国神社1220−1225 →歩→ 和市1245

日帰り 単独

和市の登山者用の駐車場に車を置いて出発する。他に車は無く、一番乗りだった。駐車場に「入山注意」と書かれた立看板があり、堤石峠と大鈴山の間は弩級クラスの難ルートで、豊富な登山経験ときちんとした装備を持ち合わせていない人は足を踏み入れないように書いてあった。和市から旧国道を堤石トンネルまで登っていく。堤石トンネルの入口の脇が岩古谷山の登山口であり、ここから入山する。「岩古谷山遊歩道」と読める錆び付いた看板がある。岩古谷山まで東海自然歩道の支線であり、その旨が書かれた看板もある。登山口からコンクリートの階段を5分ほど登ると、女滝と男滝がある。両方合わせて不動滝と言うようである。落差のある非常に大きな滝であるが、水流がほとんど無く、岩壁と言った方が相応しい様子だった。近くには石灯篭や祠があるが、あまり手入れがされていないように見受けられ、荒れた感じがする。不動滝から古いコンクリートの道が奥へ続いているので、これに従って進んでいく。少し行くと、大きな岩が道を塞いでいた。よく見ると、洞窟の入口のような穴が開いていて、そこを入って大岩の下をくぐることができるようになっていた。コンクリートの階段を左右にカーブしながら登っていく。登り切るとベンチがあり、その先は岩壁に設置されたコンクリートでできた怪しげな古い桟道を登っていく。「猿渡橋」と書いてあった。猿渡橋が終わり、5分ほど登って尾根に乗ると、古い東屋があり、和市の集落を見下ろすことができた。東屋から10分ほど登ると、鎖場が現れた。巻道もあったが、直登した。巻道は2本あるようだが、一方は崩壊して通れなくなっているようだった。鎖場から10分くらい登ると、岩古谷山頂上に着いた。近くに古い小屋のようなものがあったが、壊れた便所だった。岩古谷山頂上に「ひらけた眺望アチラです」と書かれた標識があり、南の方に少し行くと、眺めが良い場所があった。周囲を眺めた後、出発するが、少し北の方にも眺めが良い場所があった。岩古谷山頂上から岩場や岩場に付けられた桟道を下っていく。両端が切れている箇所もあるが、柵やロープが設置されていて、注意して通れば問題もない。堤石峠まで道は険しいが、東海自然歩道に指定されている道なので、心配無用である。しかし、堤石峠を過ぎると少し注意が必要になる。平山明神山への分岐まで堤石峠からピークを4つ越えなければならず、思いのほか時間がかかった。堤石峠に「平山明神山 110分」と書いてあったが、そのくらい時間を要した。途中の4つのピークの堤石峠側には、ロープが付けられている岩場もしくは急登がある。2つ目のピークの平山明神山側では、やや険悪な岩場を下る。個人的には今回のコースの中でこの岩場が最も危険な感じがした。堤石峠から4つ目のピークである標高867m地点まで1時間くらいだった。標高867m地点から一旦下って登り返すと、大鈴山方面と平山明神山方面への分岐に着いた。標高867m地点から20分ほどだった。標識に従って右折して平山明神山に向かう。前方に現れた岩場を登った後、尾根伝いに進む。途中で両側が切れている岩稜を通過する場面もある。高度感があり注意が必要であるが、周囲の展望は非常に良い。岩稜を通過した後、わずかに下って樹林の中に入るが、道標だったと思われる杭が立つ所は大神田から上がってくる道が合流する地点ではないかと思った。登り返すと突き当たりに道標があり、右は「明神山山頂」、左は「西の覗き」を指しているので、右折する。その先には、「この先 東の覗き」と書かれた道標があり、左に踏跡が分かれているが、右の道を登っていくと、まもなく平山明神山頂上に到着した。木々で覆われていて眺望は無い。大鈴山方面と平山明神山方面への分岐まで元来た道を戻る。せっかくなので、帰りに東の覗きと西の覗きに立ち寄った。いずれも分岐から数分の所で周囲の眺めが良かった。平山明神山頂上から20分ほど分岐まで戻った。分岐から大鈴山方面の道に入るとアップダウンはあるが、グミンダ峠まで下り基調の道をたどる。グミンダ峠には東側から道があるようだが、道標もなく気が付かぬまま通過する。グミンダ峠から登りになる。上に行くほど急登となり、疲れてきた身体になかなかきつい。急登が終わると、大鈴山方面と鹿島山方面への分岐となっていて右折する。尾根に沿ってもう一登りすると、分岐から5分くらいで大鈴山頂上に到着した。大鈴山頂上には標識と三角点があり、樹間に南アルプス方面の眺望が得られた。しばらく休憩した後、分岐まで戻り、尾根伝いに鹿島山に向かう。鹿島山頂上には大きな岩があり、周囲は木々で覆われている。頂上らしくない場所であり、眺望も得られず、少し休んですぐに出発した。鹿島山頂上からわずかに戻り、分岐する道を下っていく。道は明瞭であり、10分くらいで池葉守護神社の裏手の広場に出た。登山道の入口には、「大鈴・鹿島登山口→ 鹿島山山頂まで 約1.5km (45分)→ 大鈴山山頂まで 約2.5km (60分)→」と書かれた道標があった。神社では新年に備えて清掃作業を行っていたので、林道を通って神社の前の石段の下に出ると、田口方面から来た東海自然歩道と合流した。池葉守護神社から東海自然歩道に入り植林の中の道を5分ほど下ると、未舗装の林道を通り過ぎる。さらに5分くらい行くと、簡易舗装が施された林道を横切る。途中、植林の中で墓地を見て10分くらい下ると、民家の脇に出た。そこはスタート地点の駐車場のすぐ近くで、無事戻ってくることができた。今回のコースは逆回りも可能で、平山明神山と大鈴山の間で何組かの登山者とすれ違った。下山すると駐車場はほぼ満車の状況になっていて、思っていたよりも人気のコースであることを知った。確かに変化のあるコースで楽しむことができた。今の自分の体力ではなかなかハードなコースであったが、「弩級クラスの難ルート」というほどではなかったと思う。(2020年1月14日記載)



雌滝1(2019年12月29日)


雌滝2(2019年12月29日)


雄滝1(2019年12月29日)


雄滝2(2019年12月29日)



猿渡橋の近くで見た石仏(2019年12月29日)



猿渡橋(2019年12月29日)


和市の集落を見下ろす(2019年12月29日)


岩古谷山に登る途中で見た東屋(2019年12月29日)



岩古谷山に登る途中の岩場(2019年12月29日)


岩古谷山頂上1(2019年12月29日)



岩古谷山頂上の標識(2019年12月29日)



岩古谷山頂上2(2019年12月29日)


岩古谷山頂上の南側から宇連山方面の眺望(2019年11月2日)



岩古谷山頂上の南側からの眺望(2019年11月2日)



岩古谷山頂上の北側から鷹ノ巣山方面を望む(2019年12月29日)


岩古谷山頂上の北側から鷹ノ巣山や岩岳方面を望む(2019年12月29日)


岩古谷山頂上の南側から宇連山方面の眺望(2019年12月29日)


岩古谷山頂上の南側から御殿山方面の眺望(2019年12月29日)



岩古谷山頂上の南側から平山明神山方面を望む(2019年11月2日)


岩古谷山と堤石峠の間で平山明神山と大鈴山を見る(2019年12月29日)



岩古谷山の山腹の岩壁(2019年12月29日)


岩古谷山と堤石峠の間で鹿島山を見る(2019年12月29日)


岩古谷山と堤石峠の間で岩古谷山方面を振り返る(2019年12月29日)



堤石峠(2019年12月29日)


平山明神山頂上(2019年12月29日)


平山明神山の東の覗きから三ツ瀬明神山、御殿山方面の眺望(2019年12月29日)



平山明神山の西の覗きから樹間に大鈴山を見る(2019年12月29日)


平山明神山の西の覗きから茶臼山方面の眺望(2019年12月29日)


平山明神山の西の覗きから大鈴山を見る(2019年11月2日)


平山明神山の西の覗きから大峠方面の眺望(2019年12月29日)



平山明神山頂上を往復する途中で通過した岩稜(2019年12月29日)



平山明神山頂上を往復する途中で通過した岩稜から岩古谷山方面の眺望(2019年12月29日)


平山明神山(2019年12月29日)


平山明神山頂上を往復する途中の岩場(2019年12月29日)


大鈴山頂上1(2019年12月29日)


大鈴山頂上2(2019年12月29日)


大鈴山頂上3(2019年12月29日)


大鈴山頂上の三角点(2019年12月29日)


大鈴山頂上の標識2019年12月29日)


大鈴山頂上から南アルプス方面の眺望1(2019年12月29日)


大鈴山頂上から南アルプス方面の眺望2(2019年12月29日)


大鈴山頂上から南アルプス方面の眺望3(2019年12月29日)


鹿島山頂上(2019年12月29日)


池葉守護神社(2019年12月29日)



大鈴山−GPS軌跡(2019年12月29日)
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情複、 第537号)
 承認を得て作成した複製品を第三者がさらに複製する場合には、
国土地理院の長の承認を得なければならない。


戻る