■杉谷の高見登山口バス停付近に「マイカー駐車は、交通の支障にならない処へ駐車して下さい。」と書かれた東吉野村の立看板があったので、近くの路肩のスペースに車を停めて出発した。■集落を通る旧道との分岐付近に「高見山登山口→」や「高見山山頂→ 旧伊勢南街道」と書かれた道標があり、水場の近くの民家の脇から登山道に入る。■民家の裏手を登っていき植林に入ると、「近畿自然歩道」や「旧伊勢南街道」と書かれた案内板がある。道端には、「山神」と書かれた石碑や石仏を見る。小峠までは旧伊勢南街道、小峠や高見山を経て高見峠までは、近畿自然歩道の一部であるようだ。■しばらく植林の中を登っていく。部分的に石畳もあり、いかにも峠道といった雰囲気である。■登山口から20分くらいで「古市」と書かれた看板を見る。昔、市が開かれた場所らしい。■登山口から25分ほどで標高667.4mの水準点を通過する。その数分先には「虱とり」と書かれた看板を見る。昔、お遍路さんが休憩して虱を取った場所とのことである。■登山口から30分くらい行くと、「雲母曲 この左 百米下に 天狗岩あり」と書かれた看板があったが、天狗岩は見に行かなかった。■登山口から35分ほど行くと、道が崩落している箇所があるが、迂回路が付けてあり、通過には問題ない。■道が平坦になり、幅が広くなると、小峠に着いた。「小峠」と書かれた看板や「出没 熊 注意」と書かれた立看板があった。■小峠で林道に一旦出るが、向かいに「高見山登山口」と書かれた石柱と鳥居があり、鳥居をくぐって、先に続く階段を登っていく。■小峠から20分くらい登り、鎖の柵が現れると、平野からの登山道と合流した。■平野への分岐を過ぎると、尾根を登っていくようになる。徐々に天気が悪くなり、雪が舞い始めたのは想定外だった。眺めが良さそうな所もガスで何も見えなかったのは残念であるが、思いもよらずこの時期に霧氷を見ることができたのは良かった。■分岐から15分ほどで国見岩を通過する。その後、息子岩、揺岩、笛吹岩と順に現れる。■笛吹岩から10分もしないうちに高見山頂上の避難小屋に到着した。避難小屋と言っても、扉は無く、休憩する場合に雨風を防げる程度である。避難小屋の上は展望台になっていて、壊れた望遠鏡が設置されていた。今回は天気が悪く、眺望は得られなかった。■避難小屋からわずかに登ると、高見山頂上である。高角神社の祠や石碑、石灯篭があり、その裏に三角点と「宇陀.曽爾の山々」と書かれた展望盤があった。高見山頂上も眺めが良さそうだったが、天気が悪く、残念ながら眺望を得ることができなかった。■風も強く、とても寒かったので、適当に切り上げて高見峠に向かう。■高見山頂上から下っていくと、徐々に天気が良くなってきて、途中のベンチがある広場まで来ると、周囲の山々を望むことができるようになった。■石碑があるのを見て階段を下っていくと鳥居があり、高見峠に下り立つことができた。■高見峠には駐車場や公衆便所があるが、誰もいなかった。■高見峠から小峠方面へ山道もあるようだが、通行できるかどうか分からなかったので、車道を下ることにする。■高見峠から15分くらい行くと、右に林道が分かれるので、そこを入る。林道の入口にはゲートがあり、一般車は進入不可である。■林道に入ると、すぐに右後方から高見峠からの山道が合流する。旧伊勢南街道の一部と思われるが、やはり荒れているように見えた。■林道を5分くらい行くと、小峠に着いた。■小峠から元来た道を下り、杉谷に戻った。今年は新型コロナウイルスの影響により、近くの高見の郷は閉園とのことだったが、途中で山の中腹が桜の花で桃色に染まっているのが見えた。■帰途、車で高見峠を越えたが、すっかり天気は回復し、峠越えの道から高見山やトクマ山などを望むことができた。行動開始があと数時間遅ければ良かったと思ったが、山中で季節外れの霧氷を見ることもできたので、良しとする。■高見山は他にもコースがあるので、天気が良い時に再び訪れたいと思った。(2020年8月7日記載)
|