2020年4月19日(日)

台高
日出ケ岳

4月19日 曇〜晴

大台ケ原825 →歩→ 日出ケ岳905−920 →歩→ 正木峠945 →歩→ 正木ケ原1005 →歩→ 尾鷲辻1010−1020 →歩→ 大台ケ原1050

日帰り 単独

本当は他の山に登る予定だった。天気予報は良かったが、登山口に着くと天気が悪く、山に登るのは止めてドライブをして帰ることにした。車を適当に走らせて、大台ケ原に来ると天気が良くなったので、付近を散策するくらいならば用意が無くても問題ないと考え、急遽、日出ケ岳に登ることにした。予備知識もなく、大台ケ原の駐車場から登山道に入って数分行くと、道が二手に分かれる。左は日出ケ岳、右は尾鷲辻を指していたので、左の直進方向の道に進む。分岐の先で再び道が分かれていたので、上の方に行く左の道に進んだ。動物避けのフェンスがあり、扉を開けて通り過ぎた。道なりに樹林の中の整備された道を進んでいく。しばらく行くと、左手に石碑のようなものを見る。後で調べたところ、大台教会の開祖の墓ということだった。その後、右下の樹間に道路が見えてきて、変だと思っているうちに、スタート地点の大台ケ原の駐車場に戻ってしまった。日出ケ岳に向かっているつもりだったが、どうも苔探勝路を一周してしまったようである。20分くらい時間をロスしたが、仕切り直しということで再び登山道に入り、尾鷲辻への道を右に分けて、次の分岐を今度は右に進む。樹林の中の整備された登山道を緩やかに登っていく。沢沿いの道の対岸には、残雪も見られた。大台ケ原の駐車場から25分くらいで日出ケ岳と正木峠の鞍部に着いた。案内図には「展望三叉路」という表記も見られ、稜線の反対側には展望台があり、熊野灘を望むことができた。大台ケ原は山深い所だと思っていたので、思いのほか近くに海が見えたのは意外だった。展望三叉路で左折して登っていくと、まもなく樹林帯を抜けて、10分ほどで日出ケ岳頂上に到着した。日出ケ岳頂上には展望台と「大台ヶ原雨量観測所」と書かれたアンテナがあり、展望台の裏手に標識や三角点があった。日出ケ岳頂上から大杉谷への道が続いているが、入口には「この先、大杉谷 大台ヶ原はもどれ!」と書かれた立看板があった。日出ケ岳頂上から展望三叉路まで元来た道を戻る。日出ケ岳頂上では、ガスで眺めが現れたり消えたりしていたが、展望三叉路に下る途中で完全に天気は良くなり、大峰山脈の方まで望むことができるようになった。展望三叉路から正木峠方面は、おそらく植生保護のためであると思うが、階段が設置されている。10分くらい登ると正木峠の頂上部に着いた。正木峠は、正木嶺とも言うようである。正木峠から正木ケ原にかけては、笹原が広がっていて独特の景観を醸し出しており、周囲の眺望も良好である。しかし、この付近は元来は森だったそうである。1959年の伊勢湾台風の影響で多くの樹木が倒れて林床が乾燥したことによりコケ類が減少し、代わりにササが増加したそうである。さらにササを主食とするシカが増加し、木々の樹皮も採食されて森林が衰退していったということである。大台ケ原ドライブウェイの開通で入山者が増加したことによるオーバーユースも一因と考えられている。現在、森林再生の取り組みがなされているようであるが、その道のりは長く険しいものであると考える。正木峠から笹原を下っていき、やや樹木が増えてくると、正木ケ原に着いた。正木ケ原から樹林の中を下っていくと、尾鷲辻に到着した。近くに東屋があった。尾鷲辻から直進すれば大蛇ーに達するが、今回は中道を通って大台ケ原の駐車場に戻った。尾鷲辻からヒバリ谷の沢を渡る橋まで15分くらいだった。尾鷲辻からここまでは下り主体の整備された道で、ここから緩やかに10分くらい登り返すと、行きに通った日出ケ岳への登山道と合流して大台ケ原の駐車場に戻ることができた。新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、ちょうど2日前から大台ケ原ビジターセンターは臨時休館となっていた。西大台利用調整地区も閉鎖となっていた。今回は予備知識もなく、尾鷲辻までということにしたが、いずれ違う季節にでも再訪して、大蛇ーの方も回ってみたいと思った。大台ケ原付近は、もっと観光地のような場所なのではないかと思っていたが、そういうわけでもなく、軽い山歩きには良い場所だと思った。(2020年9月7日記載)



日出ケ岳と正木峠の間の展望三叉路から熊野灘が見えた(2020年4月19日)


展望三叉路から日出ケ岳方面を見る(2020年4月19日)


日出ケ岳頂上1(2020年4月19日)


日出ケ岳頂上2(2020年4月19日)


日出ケ岳頂上3(2020年4月19日)
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日出ケ岳頂上4(2020年4月19日)


日出ケ岳頂上の標識(2020年4月19日)


日出ケ岳頂上の三角点(2020年4月19日)


日出ケ岳頂上5(2020年4月19日)


日出ケ岳頂上から大杉谷への道(2020年4月19日)


日出ケ岳頂上6(2020年4月19日)


日出ケ岳頂上と展望三叉路の間から大峰山脈方面の眺望(2020年4月19日)


日出ケ岳頂上と展望三叉路の間から正木峠の方を見る1(2020年4月19日)


日出ケ岳頂上と展望三叉路の間から正木峠の方を見る2(2020年4月19日)


日出ケ岳頂上と展望三叉路の間から正木峠の方を見る3(2020年4月19日)


展望三叉路から正木峠に向かう(2020年4月19日)


正木峠に向かう途中で日出ケ岳を振り返る1(2020年4月19日)


正木峠に向かうと途中1(2020年4月19日)


正木峠に向かう途中で巴岳を見る(2020年4月19日)


正木峠に向かう途中で日出ケ岳を振り返る2(2020年4月19日)


正木峠付近にて1(2020年4月19日)


正木峠付近にて2(2020年4月19日)


正木峠にて3(2020年4月19日)


正木峠にて4(2020年4月19日)


正木峠にて5(2020年4月19日)


正木峠付近から南側の眺望(2020年4月19日)


正木峠付近から大峰山脈を望む(2020年4月19日)


正木峠から正木ケ原に向かう途中で熊野灘を見る1(2020年4月19日)


正木峠から正木ケ原に向かう(2020年4月19日)


正木峠から正木ケ原に向かう途中で大峰山脈を望む1(2020年4月19日)


正木峠の方を振り返る1(2020年4月19日)


正木峠から正木ケ原に向かう途中で海を見る2(2020年4月19日)


正木峠の方を振り返る2(2020年4月19日)


正木峠から正木ケ原に向かう途中で大峰山脈を望む2(2020年4月19日)


正木峠から正木ケ原に向かう途中で海を見る3(2020年4月19日)


正木峠から正木ケ原に向かう途中で見た池(2020年4月19日)



日出ケ岳−GPS軌跡(2020年4月19日)
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情複、 第537号)
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