2020年8月2日(日)

大峰
山上ケ岳

8月2日 晴~曇

清浄大橋550 →歩→ 洞辻茶屋720-730 →歩→ 鐘掛岩815-820 →歩→ 山上ケ岳855-930 →歩→ 洞辻茶屋1005 →歩→ 大台ケ原1110

日帰り 単独

清浄大橋の近くの大橋茶屋の駐車場に車を置いて出発する。清浄大橋は大峯大橋とも言うらしい。駐車場は有料で料金を徴収する人がいた。清浄大橋を渡り、大峯山遥拝所や石碑が立ち並ぶ中を通り過ぎると、「從是女人結界」と書かれた石柱と女人結界門があり、ここから入山する。「女人禁制 この霊山大峰山の掟は宗教的傳統に従って女性がこの門より向こうへ登ることを禁止します 大峰山寺」と書いてある。女人結界門からしばらく石畳の道である。やがて敷石が無くなるが、よく踏まれた明瞭な道が続いている。女人結界門から15分くらい登ると、広場のような場所を通過する。一ノ世茶屋の跡で、傍らに祠があるが、「お願い 当御社にお祀りされておりました役行者神変大菩薩尊像が平成二十八年一月より行方不明となっております。些細な事でも構いませんのでお心当たりのある方は左記までご連絡お願い申し上げます 八人衆」と書いてあった。樹林の中を緩やかに登っていく。一ノ世茶屋跡から25分くらいで一本松茶屋を通過する。無人のようであった。引き続き樹林の中のよく踏まれた道を登っていく。大きな岩の下を通り過ぎて、一本松茶屋から30分くらいでお助け水という水場を通過する。ここの祠に祀られていた石像も持ち去られて行方不明になっている旨が書いてあった。お助け水から10分くらいで石仏が2体あるのを見る。ここから5分くらい行くと、「七曲り」と書かれた標識を見て、さらに5分ほどで洞辻茶屋に着いた。洞辻茶屋で吉野方面からの道と合流した。「吉野まで約24Km 洞川まで約8Km 本堂まで約2Km」と書かれた標識があった。洞辻茶屋の中を通り抜けて先に進む。ここは管理人がいて営業しているようだった。堂辻茶屋で稜線上に一旦出るが、すぐに稜線の東側を巻くようになる。再び稜線上に出て、立ち並ぶ石碑の前を通って陀羅尼助茶屋に着いた。洞辻茶屋から10分くらいだった。陀羅尼助茶屋も管理人が入っているようだった。陀羅尼助茶屋も中を通り抜けて少し行くと、松清店と書かれた茶屋を抜ける。ここは無人だった。この先、道は二手に分かれる。看板があり、「右 平成新道(下山道)  左 古来よりの行者道」と書いてある。元来の参詣道である左の道に進み、この先が表行場となる。「わらじはきかゑ所」と書かれた石碑を過ぎると、徐々に急な登りとなり、油こぼしと言われる行場に入る。鎖場も現れるが、注意して登れば問題ない。「鐘掛岩」と書かれた石碑がある場所に出ると、その先も岩場が続いている。上の方に展望台のようなものが見え、そこまで確保しなくても登れそうに見えたが、ロープで遮られていたので、右側の巻道を登る。途中で脇に入ると、展望台のような所に着いた。岩場の下に祠のようなものがあり、行者は修行のため、本来はこの岩場を登るのであろうが、ここを確保無しで登るのは危険に見えたので、巻道を登る。まもなく下山道と合流するが、その辺りから鐘掛岩の裏側の小道に入ると、階段を登って鐘掛岩の上に出ることができた。鐘掛岩から大天井ケ岳や稲村ケ岳などの眺めがとても良かった。登山道に戻って少し行くと、お亀石という石がある。さらに少し進むと、金峯山四門の一つである妙覚門に着く。鐘掛岩から5分ほどだった。妙覚門を過ぎると、石碑が立ち並ぶ樹間の道を進み、10分もしないうちに西ノ覗に着いた。「行場休止のお知らせ 新型コロナウィルス感染の状況を鑑み、状態が終息するまでの間、行場を休止させていただきます。何卒、ご理解のほどお願い申し上げます。大峯山寺」と書かれていてロープが張ってあった。西ノ覗の先で道が左右に分かれるので、左に進むと、竹林院、東南院、喜蔵院および桜本坊の4棟が建つ山上宿坊に着いた。山上宿坊から道なりに登っていくと、先ほど分かれた道と合流した。金峯山四門の一つである妙覚門を通過し、階段を登っていくと、金峰山寺に到着した。大峰山寺から「お花畑 日本岩 ☛すぐ」と書かれた標識に従って右に少し登ると、山上ケ岳の頂上部に出た。「大峰山上ヶ岳頂上 お花畑」と書かれた石柱の裏手の小道を登ると、一番高そうな所に三角点があった。三角点の脇には「湧出岩」という岩があった。石柱まで戻って先に進むと、笹原になっている。花は咲いていないが、おそらくこの辺りがお花畑で、稲村ケ岳や弥山方面の眺めが良い。しばらく眺望を楽しんだ後、元来た道を戻った。帰りは、山上宿坊を通らず、龍泉寺の山上参籠所を通った。また、鐘掛岩は通らず、下山道を通って下山した。山上ケ岳は、修験道の修行の山であり、山伏の姿も見られた。自分の場合は、修行とは言えないが、多少は鍛錬を積むことができたような気分になった。山中での挨拶は「こんにちは」でなく「ようお参り」であり、聞き慣れないため不思議な感じがした。山上ケ岳は女人禁制の山でもあり、当たり前だが、女性は一人もいなかった。(2020年10月7日記載)



清浄大橋の先にある女人結界(2020年8月2日)


洞辻茶屋(2020年8月2日)


曽爾高原の草原2(2020年8月2日)


陀羅尼助茶屋付近にて1(2020年8月2日)


陀羅尼助茶屋付近から稲村ケ岳を見る(2020年8月2日)


陀羅尼助茶屋(2020年8月2日)


陀羅尼助茶屋を通り抜ける(2020年8月2日)


陀羅尼助茶屋付近にて2(2020年8月2日)


陀羅尼助茶屋から鐘掛岩に向かう1(2020年8月2日)


陀羅尼助茶屋から鐘掛岩に向かう2(2020年8月2日)


鐘掛岩に向かう途中で樹間に大天井ケ岳を見る(2020年8月2日)


鐘衝岩に向かう途中で樹間に百合ケ岳方面を見る(2020年8月2日)


鐘掛岩に向かう途中で大天井ケ岳方面を望む1(2020年8月2日)


鐘掛岩に向かう途中で大天井ケ岳方面を望む2(2020年8月2日)


鐘掛岩の石碑(2020年8月2日)


鐘掛岩付近から稲村ケ岳方面を望む(2020年8月2日)


鐘掛岩(2020年8月2日)


鐘掛岩から稲村ケ岳を望む(2020年8月2日)


鐘掛岩から洞川方面を望む(2020年8月2日)


鐘掛岩から大天井ケ岳方面の眺望1(2020年8月2日)


鐘掛岩から大天井ケ岳方面の眺望2(2020年8月2日)


鐘掛岩から百合ケ岳方面の眺望(2020年8月2日)


西ノ覗にて(2020年8月2日)


大峰山寺妙覚門(2020年8月2日)


まもなく大峰山寺(2020年8月2日)


大峰山寺1(2020年8月2日)


大峰山寺2(2020年8月2日)


大峰山寺から阿弥陀ケ森方面を望む(2020年8月2日)


山上ケ岳頂上1(2020年8月2日)


山上ケ岳頂上2(2020年8月2日)


山上ケ岳頂上の三角点1(2020年8月2日)


山上ケ岳頂上の三角点2(2020年8月2日)


山上ケ岳の頂上部1(2020年8月2日)


山上ケ岳の頂上部2(2020年8月2日)


山上ケ岳の頂上部から稲村ケ岳を望む1(2020年8月2日)


山上ケ岳の頂上部から稲村ケ岳を望む2(2020年8月2日)


山上ケ岳の頂上部から稲村ケ岳や弥山方面を望む(2020年8月2日)


山上ケ岳の頂上部から稲村ケ岳を望む3(2020年8月2日)


山上ケ岳の頂上部から洞川方面を望む(2020年8月2日)


山上ケ岳の頂上部から大普賢岳方面を見る(2020年8月2日)


山上ケ岳の頂上部3(2020年8月2日)


清浄大橋の近くの女人結界に戻る(2020年8月2日)



山上ケ岳-GPS軌跡(2020年8月2日)
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情複、 第537号)
 承認を得て作成した複製品を第三者がさらに複製する場合には、国土地理院の長の承認を得なければならない。


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