2020年8月22日(金)

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8月22日　晴

ビンカ峠635 →歩→ 三ツ星山805−820 →歩→ ビンカ峠930

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日帰り　単独

■川上嶺林道をビンカ峠まで車で入る。枝松山と小芋山の間の標高796m地点付近がビンカ峠である。峠というものの、地形的には峠らしくない場所だった。昭和51年3月13日に旧春野町の町指定天然記念物に指定された樹齢500年と伝えられるビンカの古木がある。ビンカはイヌツゲの別名であり、モチノキ科の常緑小高木で、枝は小正月のまゆ玉を作るのに用いられたと案内板に記されていた。根元に「ビンカ峠」と書かれた石碑と「宝珠地蔵尊」の石像があり、その近くの路肩に車を置いて出発した。■樹間に付けられた川上嶺林道を北上する。ビンカ峠から舗装された道を10分ほど行くと、送電線の下を通過した。さらに10分ほど行くと、別の送電線の下を通過した。途中に入手山や岩岳山方面を望むことができる場所も数か所あった。■ビンカ峠から35分くらい行くと、舗装路から未舗装路に変わった。さらに5分くらい進むと、標高979.2mの三角点を通過する。この三角点は林道の路上にあり、マンホールのようなフタの中に三角点があるという非常に珍しいタイプのものである。フタに「三角点 国土交通省国土地理院」と書いてあり、それと分かる。■標高979.2mの三角点から標高1053m地点を巻いた後の鞍部まで25分くらいだった。林道は基本的に稜線の西側に付けられているが、この鞍部から稜線の東側に移る。鞍部までは無理をすれば車の進入も可能かもしれないが、その先は洗堀が深く、崩れている箇所もあり、車の進入は困難と思われた。■鞍部から5分くらい行くと、左に「三ツ星山山頂へ 足下注意」」と書かれた道標がある。三ツ星山の南側の登り口のようだが荒れているので、北側の登り口から入山することにする。■林道を歩いていくと、途中で子ザルが逃げて行った。近くに親ザルもいたようである。■南側の登り口から10分くらいで北側の登り口に着いた。「三ツ星山山頂へ ←」と書かれた道標があり、ここから登山道に入る。古い階段もあり、過去に整備された形跡がある。■植林の尾根を10分ほど登ると、三ツ星山頂上に到着した。「三ツ星山 1,159.9m」と書かれた標識と三角点があった。木々で覆われていて、辛うじて大札山を望むことができた。■三ツ星山頂上から尾根を南に進む。■南側の小ピークを過ぎて尾根を下っていくと、右側に作業道のような踏跡が並行しているのに気が付いた。左側の林道に下りる箇所が分からず、南側の登り口は通り過ぎ、結局、作業道と合流して三ツ星山と1053m地点の鞍部で林道に出た。行きにバリケードが倒れているのを見掛けたが、おそらく作業道を塞ぐために置いてあったのだろうと合点する。ここから元来た道をビンカ峠まで戻った。■山中では誰にも会うことはなかった。■三ツ星山は、大札山の肩の登山口から大札山とセットで登ろうと以前から目論んでいた。しかし、南赤石林道が1年3か月前から法面の崩壊により通行止で進入できないため、登ったことがある大札山は省いて、ビンカ峠からの往復とした。登山というよりも林道歩きが主体であった。■真夏で非常に暑かったが、三ツ星山まで来るとほんの少しだけ高山に来たような空気を感じることができたので、良かったと思う。（2020年12月25日記載）