2020年11月1日(日)

奥高野
荒神岳 西谷山

11月1日 晴

立里荒神前645 →歩→ 荒神社700−710 →歩→ 荒神岳730−745 →歩→ 雲之上温泉跡810 →歩→ 西谷山910−920 →歩→ 雲之上温泉跡1010 →歩→ 立里荒神前1035

日帰り 単独

野迫川村の立里集落に続く道の途中にある荒神社の駐車場に車を停める。早朝だが、すでに参拝者の姿が見られる。ご来光を拝む慣習があるのであろうか?駐車場から荒神社参籠所や祈祷殿の脇を通り抜けると、トンネルのように鳥居が立ち並ぶ参道を登っていく。途中のベンチがある所で大きく左に曲がって登っていくと、荒神社の本殿が建つピークに着いた。古くは、ここを荒神岳頂上や荒神岳北峰とする書物もある。日が出て、人の姿も見えなくなり、荒神岳への道がないか荒神社の本殿の脇を物色するが、柵があり通過するのは憚られたので、参道途中のベンチがある所まで戻り、ここから荒神社の南側の尾根の方へ行くことにする。植林の中で道は不明瞭だが、歩きやすい所を通って尾根に乗ると、尾根上には山道があった。基本的に尾根の西側は植林で、東側は自然林である。尾根上を進み、登り切った所が荒神岳頂上だった。標識や三角点があった。木々で覆われていて眺望は得られなかった。荒神岳の三角点の点名は「古荒神」であり、古荒神岳とも言われたようだが、現在は荒神岳と呼ぶのが一般的のようである。荒神岳頂上から元来た道を戻り、荒神社の裏手で参道の方に戻らず、荒神社の東側斜面のほぼ消えかけた踏跡を進むと、モノレールの軌道が現れたので、これに沿って下っていく。10分くらい下ると、立里集落へ続く車道に下り立つことができた。ここを荒神山の登山口とする書物もあるようだが、現在は使われていないようである。荒神社の東側の踏跡は廃棄物も多く、参道の方から入山した方が良さそうである。立里集落の方向へススキの間の道を10分くらい行くと、雲之上温泉跡に着く。現在は無住で廃墟と化した旅館の建物が建っている。立里集落はだいぶ先であるが、立里というバス停がある。使う人はほとんどいないと思われるが、ここがバスの終点となっている。雲之上温泉跡から立里集落の方へ10分くらい行くと、荒神岳や大峰山脈の眺めが良い場所に出た。この辺りから左にUターンするように未舗装の林道が分かれるので、ここを入る。林道の入口にはゲートがあり、車両の進入は不可能である。長らく車が通っていないと思われるやや荒れた林道をしばらく下っていく。途中で古いワゴン車が放置されているのを見て、下り切った所で沢を横切る。斜面の上部から壊れた長い仮設の階段が下りてきており、周囲にはチューブや貯水槽のような物が散乱していた。上にある雲之上温泉の旅館がこの沢から水を引いていたのではないかと考えた。沢を過ぎると東に向きを変え、標高1111m地点の下を巻いていく。道は緩やかに登り下りしながら先へ続いている。標高1124m地点も南側を巻くと、右側の植林から作業道のような道が上がってきて合流する。2万5千分の1地形図にある道かもしれない。この先で道の左側に古い軽トラックが横転しているのを見て少し行くと、潰れた作業小屋があり、古いバイクが倒れているのを見る。さらに林道を奥へ進み、途中で左に分かれる踏跡に入って少し登ると、西谷山頂上に着いた。西谷山頂上には標識と三角点があった。三角点の点名は「櫻峠」であるが、西谷山は小壺山とも言うらしい。木々で覆われていて眺望は無く、辺りには林業用のワイヤーや機器が散乱していた。登山が目的で来る人もほとんどいない場所のように思われた。しばらく休憩した後、元来た道を荒神社の駐車場まで戻った。山中では全く人に会わなかったが、荒神社の駐車場まで戻ると、参拝者が大勢来ていた。中には白装束の人もいて、信心深い参拝者も訪れているようだった。荒神社は人里離れた山中にあり、個人的には全く馴染みのない場所であったが、よく知られた信仰の場なのだろうと思った。紅葉が見頃で、この付近の紅葉はまだしばらく楽しむことができそうだった。膝の調子が悪いため、場合によっては短時間で登頂できる荒神岳だけにしようと考えていたが、西谷山まで行くことができた。思っていたよりも膝の調子は回復しているようで良かったと思う。(2021年2月14日記載)



荒神社の参道1(2020年11月1日)


荒神社の参道2(2020年11月1日)


荒神社の参道3(2020年11月1日)


荒神社の参道4(2020年11月1日)


荒神社1(2020年11月1日)


荒神社2(2020年11月1日)


荒神社から雲海が少しだけ見えた(2020年11月1日)


荒神社から陣ノ峰や大峰山脈方面を望む(2020年11月1日)


荒神社と荒神岳を結ぶ尾根にて1(2020年11月1日)


荒神社と荒神岳を結ぶ尾根にて2(2020年11月1日)


荒神社と荒神岳を結ぶ尾根にて3(2020年11月1日)


荒神岳頂上1(2020年11月1日)


荒神岳頂上2(2020年11月1日)


荒神岳頂上3(2020年11月1日)


荒神岳頂上4(2020年11月1日)


荒神岳頂上5(2020年11月1日)


荒神岳頂上の三角点(2020年11月1日)


荒神岳頂上の標識(2020年11月1日)


荒神社があるピークを見る(2020年11月1日)


荒神社付近から裸岳、山天ノ高方面を望む(2020年11月1日)


荒神社付近から山天ノ高、赤谷峰方面を望む(2020年11月1日)


西谷山付近にて1(2020年11月1日)


西谷山付近付近にて2(2020年11月1日)


西谷山頂上1(2020年11月1日)


西谷山頂上2(2020年11月1日)



西谷山頂上の標識(2020年11月1日)


西谷山頂上の三角点(2020年11月1日)


西谷山に続く林道の途中に放置されていた廃車(2020年11月1日)


西谷山(2020年11月1日)


立里集落へ続く道の途中から伯母子岳方面を望む1(2020年11月1日)


立里集落へ続く道の途中から荒神岳を見る1(2020年11月1日)


立里集落へ続く道の途中から荒神社があるピークを見る(2020年11月1日)


立里集落へ続く道の途中から荒神岳を見る2(2020年11月1日)


立里集落へ続く道の途中から荒神岳を見る3(2020年11月1日)


立里集落へ続く道の途中から伯母子岳方面を望む2(2020年11月1日)


立里集落へ続く道の途中から伯母子岳方面を望む3(2020年11月1日)


立里集落へ続く道の途中で見た紅葉(2020年11月1日)



雲之上温泉跡と立里荒神前の間で陣ケ峰方面を望む(2020年11月1日)


雲之上温泉跡と立里荒神前の間で金剛山を望む1(2020年11月1日)


雲之上温泉跡と立里荒神前の間で金剛山を望む2(2020年11月1日)


立里荒神前付近から大峰山脈方面を望む(2020年11月1日)


立里荒神前付近からの眺望(2020年11月1日)



荒神岳 西谷山−GPS軌跡(2020年11月1日)
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情複、 第537号)
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