■膝の具合が本調子でないので、奥高野の簡単に登頂できる山をいくつか登ることにした。■高野龍神スカイラインから清水上湯川林道に入って西に進み、立互山からの尾根と交わる付近に車を停める。林道の法面に階段があったので、ここを登って尾根上に出た。■自然林に覆われた尾根上を登っていき、林道から20分ほどで文覚山頂上に到着した。一番高そうな場所は倒木が多く、文覚山頂上を示す標識などは見られなかった。尾根の途中のような場所で、来る人もあまりいないように思われた。■元来た道を林道まで戻り、車で笹ノ茶屋峠に移動する。■笹ノ茶屋峠に車を置いて、林道を少し戻ると、右側に日光神社への道が分かれる。「日光神社入口→ 徒歩15分(800m)」と書かれた標識があった。■日光神社への道は近畿自然歩道に指定されているが、古い標識には「ふるさと歩道」との表記も見られる。よく整備されていて、所々に道標も設置されていた。最初に現れた新しい道標には「日光神社まで680m(20分) 林道まで220m(3分)」と書いてあり、入口の標識よりも値が増え、思っていたよりも遠いのかもしれないと考える。■笹ノ茶屋峠から日光神社まで植林の中を下っていき、20分くらいで日光神社に着いた。■日光神社には、壊れかけた祠と屋根で覆われた祠の2つの祠と社務所のような無人の小屋があり、小屋の脇には東屋があった。東屋の脇のスペースには「町指定文化財 史跡 日光神宮寺跡」と書かれた朽ちた標柱があった。■日光神社の小屋の裏手に「近畿自然歩道「日光神社を訪ねるみち」 伏拝山方面(林道)徒歩30分 笹ノ茶屋峠徒歩50分」と書かれた道標があり、伏拝山方面への道が続いている。事前に仕入れた情報によると、日光神社と伏拝山方面の林道の間は崩壊していて通行止ということで、入口にもバリケードがあったが、進んでみることにする。■日光神社から少し行くと倒木が道を塞いでいたが、通り越して沢沿いに下っていくと、沢を横切って道は登りに転じる。基本的に植林の中を行くが、一部紅葉がきれいな所もあった。■再び沢が近づくと大きく崩壊している所があったが、迂回路が付けられていて、特に通行に支障はなかった。■植林の中を小さな沢をいくつか横切って進んでいき、日光神社から35分ほどで清水上湯川林道に出た。こちらの入口にもバリケードがあり、「日光神社方面
崩落により通行不可」や「日光神社へは、笹の茶屋峠から行けます。」と書いてあった。実際には、通行に支障はない状況であり、最近補修が行われたのではないかと思われた。■林道を笹ノ茶屋峠の方にわずかに行くと、道の反対側に「→ 伏拝山」と書かれた標識があり、林道跡のような道が分かれるので、ここを入る。数分登ると、尾根上に出て左後方から山道が合流し、まもなく伏拝山頂上に到着した。清水上湯川林道から10分ほどだった。■伏拝山頂上は林道の途中のような場所で、周囲は木々で覆われていて眺望も無い。伏拝山頂上を示す標識と三角点があった。■伏拝山頂上から少し戻り、清水上湯川林道に下らず、尾根上の山道を進む。■植林と自然林の境目の踏跡を10分くらい行くと伐採地に出て、その先で清水上湯川林道と合流した。この付近は京都大学和歌山研究林の一角とのことである。ここから舗装された林道を15分くらい歩いて笹ノ茶屋峠に戻った。■その後、高野龍神スカイラインの途中にあるかつらぎ町民の森に車で移動する。■かつらぎ町民の森の道路の向かい側に鎖が張ってあり、そこを入るとヤブの中に造成地の跡のような場所がある。片隅のヤブの切れ目から入山すると、林道跡があるのを見つけた。林道跡から白口峰の方へ高野龍神スカイラインと並行した踏跡が分岐しているので、そこを入る。左の道路側は法面の防護網を固定しているワイヤーやアンカーがあって歩きにくいので、なるべく右側を登っていく。■白口峰の北側の小ピークを巻いて植林の中の踏跡を登っていくと、白口峰頂上に到着した。私製の標識と三角点があった。三角点の少し先の方が高そうに見えたので行ってみたが、特に何もなかった。■白口峰頂上から元来た道を戻った。帰りは造成地の跡の方には行かずに林道跡を下ると、入山した地点より少し南側の県境の「かつらぎ町」と書かれた標識の近くで高野龍神スカイラインに出た。林道跡の入口にも鎖が張ってあったが、ヤブで覆われていて、もはや一見しただけでは林道の入口だったとは分からない。ここから道路をわずかに歩いてかつらぎ町民の森の駐車地点に戻った。■3週連続で奥高野に通っているが、そろそろ紅葉も終わりのようである。この付近には興味深い山がまだあるので、引き続き訪ねてみたいと思った。(2021年2月14日記載)
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