■まだ膝の不調が続いているので、軽く登ることができる山ということで、文殊中尾根から金剛山に登ることにした。■金剛山ロープウェイの千早駅の手前の百ケ辻の駐車場に車を置く。夜明け前だが、駐車場には管理人がいて料金の徴収に来た。すでに登山者の車が何台も停まっている。■出発の準備が終わり、辺りはまだうす暗いが、出発する。「一般車両進入禁止」と書かれた看板があるゲートから伏見林道に入る。■百ケ辻から沢沿いに林道を10分くらい行くと、左に登山道が分かれる。道標などは無く、地図で確認していると、後から来た人がここで曲がって登山道に入っていったので、これに従う。■道は明瞭で、階段が付けられた植林の中を登っていく。■登山道に入って20分くらい登ると、尾根上を行くようになる。さらに15分ほど尾根をたどると、右から文殊東尾根からの道と合流した。■登山道に入って55分くらいで右側から来た広い道と合流し、葛城家歴代御廟所の前を通る。転法輪寺の歴代住職あるいは葛木神社の歴代宮司の墓所であろうか? まもなく右に葛木神社への道が分岐するが、直進して少し下ると、転法輪寺に着いた。岩屋文殊は気が付かなかった。■右に行くと石段の上に本堂があり、左に行くと売店などの間を通り抜けて、左から千早城跡方面からの千早本道が合流した。直進すると、突き当たりは国見城跡である。公園のような広場になっていて山頂広場とも呼ばれているようである。ここに「金剛山頂 海抜1125米」と書かれた標識があり、大阪平野の眺望が得られる。■少し休んだ後、葛木神社への分岐まで戻り、両側に灯篭が立ち並ぶ参道を登っていく。■途中で「夫婦杉」と書かれたスギの大木を見て、国見城跡から10分くらいで葛木神社に到着した。■葛木神社の裏手の高みが金剛山の最高点である葛木岳頂上であるが、神社の外れに回ると「此れより先神域に付き立入禁止」や「最高峰の海抜千百二十五米は、御本殿の裏に位置しますが、神域のため立入出来ません。葛木神社」と書いてあり、柵で塞がれていて立ち入ることができないので、葛木神社を葛木岳頂上と捉える。■葛木神社から裏参道を5分くらい下ると、「ブナ林」と書かれた標識を見て林道と合流する。この林道が表参道のようである。石灯篭や「「仁王杉」と書かれたスギの大木がある。■林道を5分くらい行くと、一ノ鳥居に着いた。「史跡 金剛山」と書かれた石碑や古い看板がある。左に大和葛城山への道が分かれる。■一ノ鳥居の先に「←第21経塚 一等三角点」と書かれた道標があり、左に林道のような道が分かれる。そこを登って行くと、5分ほどで湧出岳頂上に到着した。■湧出岳頂上には、標識や三角点の他に「奈良県金剛山中継所」や「金剛山無線局」と書かれたアンテナや「金剛山展望塔 高サ 二十五米 燭光 四〇〇ワット
金剛山展望塔保存会」と書かれた鉄塔、葛城修験道の第二十一経塚という行場の石碑があった.。木々で覆われていて眺めは無い。■一ノ鳥居から湧出岳頂上までの道は、おそらくアンテナ施設の作業道であり、湧出岳頂上の先はヤブが深い山道となる。「展望台・伏見峠の路に合流」と書かれた古い道標に従って5分くらい下ると、葛木神社からの林道に合流した。■林道を進んでいくと、途中で治山工事をしている箇所があり、迂回路が付けられていたが、この日は休工中のようで林道をそのまま進む。この付近に大阪府最高地点があるらしいが、確認しなかった。■湧出岳頂上から20分くらいの所で展望台が現れたので上がってみる。葛木岳や湧出岳を初め、周囲の眺めが良かった。■展望台から金剛山ロープウェイの金剛山駅の方へ遊歩道が分かれていたが、そちらには行かず、5分ほど林道を進むと、休憩所や遊具があるちはや園地の広場に着いた。■さらに林道を進むと、金剛山キャンプ場の脇を通り、5分ほどで伏見峠に着いた。伏見峠で左に紀見峠方面への道を分けて、右の伏見林道に入る。■念仏坂と言われる急な車道を下っていく。途中でロープウェイの下を通過し、伏見峠から20分くらいで文殊東尾根、25分くらいで文殊中尾根への分岐を過ぎて、スタート地点の百ケ辻に戻った。■百ケ辻と伏見峠の間は、基本的に舗装された車道である。おそらく許可された車だと思うが、この日は葛木神社方面へ車が数台入っていた。■金剛山ロープウェイは駅舎の耐震強度不足が判明し、2019年3月15日から運航休止中である。帰りに千早駅の方に行ってみたが、手前で通行止になっていて、もはや施設は廃墟のように見えた。■金剛山は常連の登山者で賑わっていて、地域に密着した人気の山なのだと思った。いろいろなコースがあるようなので、機会があれば再訪してみたいと思った。(2021年4月10日記載)
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