2020年11月29日(日)

台高
日出ケ岳 三津河落山

11月29日 晴

大台ケ原625 →歩→ 日出ケ岳705−720 →歩→ 巴岳745−750→歩→ 川上辻805−810 →歩→ 名古屋岳825−835 →歩→ 三津河落山905−915 →歩→ 大和岳940−950 →歩→ 川上辻1055 →歩→ 大台ケ原1110

日帰り 単独

本年4月17日15時に大台ケ原ドライブウェイの冬期通行止が解除になり、その2日後の4月19日にたまたま大台ケ原を訪れて日出ケ岳に登ったが、今度は12月1日15時から冬期通行止になるということで、その2日前の11月29日に大台ケ原を再訪した。今回は思い付きでなく、三津河落山に登る予定で訪れた。三津河落山は、名古屋岳、如来月、三津河落山、日本鼻及び大和岳からなる。古いガイドブックではコースが紹介されているが、近年は立入禁止になっているため、案内する書物も見当たらない。西大台のように立入が制限されないうちに登っておこうと考えた。夜明け前に大台ケ原ドライブウェイを車で走っていくと、途中で何か舞っているような気がしたが、大台ケ原に近づくと路面が白くなっている部分があり、この時期に降雪があることを知る。大台ケ原の駐車場をうす暗いうちに出発し、日出ケ岳に向かった。天気は良く、展望三叉路まで来るとちょうど日が昇るところであり、展望台には三脚を立てて日の出を撮影する人が大勢いた。早朝にも関わらず、日出ケ岳頂上もすでに多くの登山者の姿が見られた。今回は日出ケ岳から巴岳を通って川上辻を目指す。日出ケ岳頂上から巴岳方面には柵があり、立入が憚られるが、周囲の目を盗んで巴岳の方へ下っていく。笹ヤブの斜面を下った後、少し登り返して振り返ると、日出ケ岳が大きく聳え立っていた。尾根に乗ると、左側には動物避けのネットの柵が見られる部分もあり、その奥の小ピークが巴岳頂上だった。「巴岳」と書かれた石柱があった。巴岳頂上で少し左に向きを変え、緩やかに下っていく。やがて丈の低い笹で覆われた尾根になり、左側に金属製の頑丈そうな柵、右側に一部倒れかけたネットの柵が近づき、それらの間を下っていく。左側に大台ケ原ドライブウェイが近づき、笹原を下った鞍部が川上辻である。大台ケ原ドライブウェイから大台辻方面に続く筏場道という登山道と合流する。「筏場大台ヶ原線歩道」と書かれた標柱や「大杉谷森林生態系保護地域」と書かれた案内板がある。「通行止 筏場登山道は、川上辻〜大台辻〜釜ノ公吊り橋の間が歩道崩落及び落橋の為、通行止です。粟谷小屋方面へは、日出ヶ岳より入山して下さい。」と書かれた貼紙や「立入禁止 この先で、自然再生を図るため、ワナを使用した二ホンジカの捕獲を行っています。危険ですので、この先には立ち入らないでください。」と書かれた立看板もある。巴岳方面にも「植生保護のためこの先立入禁止」と書かれた立看板があった。少し行くと、筏場道は右に逸れていくが、直進して笹ヤブの斜面を登って行く。左側にネットの柵が現れ、「植生保護のためこの先立入禁止」と書かれた立看板がありロープで塞がれていたが、柵に沿って踏跡が続いているように見えたので進んでいく。踏跡に従って登っていくと、登り着いた所が名古屋岳頂上だった。「名古屋岳」と書かれた古い石柱があった。名古屋岳頂上で北に向きを変え、不安定な急斜面を下る。名古屋岳頂上の手前から巻道があるようにも見え、そちらを通った方が良かったかもしれないと思う。名古屋岳と三津河落山の鞍部から笹の中に付けられた踏跡を登っていく。2万5千分の1地形図では、登り着いた標高1654m地点付近に三津河落山の記載があるが、ここには「如来月」と書かれた古い石柱があった。名古屋岳から如来月まで20分ほどだった。如来月とはどのような意味なのだろうかと思う。如来月から少し下って登り返すと笹原になり、「三津河落山」と書かれた標識や古い石柱があった。如来月から5分ほどだった。この先は丈の低い笹で覆われた稜線で、急に開放的になり眺望が広がった。台高山脈や大峰山脈の眺望がすばらしく、大画面のスクリーンに雄大な風景が広がっているような感覚に陥るような所だった。このように眺望に優れた場所はなかなか思い当たらない。三津河落山からしばらく雄大な風景を眺めながら進んでいく。10分くらい稜線をたどると、「農林水産省大台ケ原雨量局」と書かれたアンテナがあり、さらに5分くらい行くと「建設省 大台雨量観測所」と書かれた古いコンクリート造りの施設があった。この辺りは「日本鼻」と言うようである。日本鼻から笹で覆われた急斜面を下り、登り返した所が大和岳頂上である。大和岳は国見山とも言う。日本鼻から20分くらいだった。「大和岳」と書かれた標識や古い石柱があった。ここも眺めが非常に良い。大和岳から北側の稜線に踏跡があるが、西に向きを変えて眺めの良い尾根を下っていく。徐々に低木が増えてきて、樹間を下るようになる。途中で尾根を外れて左に下っていく。やがて左側に大台ケ原ドライブウェイ、右側に林道が近づき、大台ケ原ドライブウェイから林道が分岐する地点に下り立った。大和岳から20分くらいだった。地図を見ると、途中で尾根から左に外れずに直進して林道に出ることができそうだが、林道は大きく崩壊していて歩行でも通行困難のように見えた。時々車が往来する大台ケ原ドライブウェイを歩いて大台ケ原の駐車場まで戻った。林道分岐から川上辻まで45分くらい、大台ケ原まで1時間くらいだった。日出ケ岳から三津河落山付近まで霧氷がきれいであった。三津河落山周辺は立入禁止であるが、意外と登山者の姿も見られた。三津河落山から大和岳にかけて、想像していた以上に眺望がすばらしかった。天気が良い時に来ることができて本当に良かったと思う。(2021年5月9日記載)



展望三叉路から朝日の熊野灘を望む(2020年11月29日)


展望三叉路から紀北町方面の海岸線を望む(2020年11月29日)


展望三叉路から日出ケ岳を見上げる(2020年11月29日)


展望三叉路付近にて(2020年11月29日)


日出ケ岳に登る途中で正木峠方面を振り返る(2020年11月29日)


日出ケ岳に登る途中で大峰山脈を望む1(2020年11月29日)


日出ケ岳に登る途中で大峰山脈を望む2(2020年11月29日)


日出ケ岳頂上付近にて(2020年11月29日)


日出ケ岳頂上から正木峠方面を見る(2020年11月29日)


日出ケ岳頂上(2020年11月29日)


日出ケ岳頂上から雲海と北側の台高山脈の眺望1(2020年11月29日)


日出ケ岳頂上から雲海と北側の台高山脈の眺望2(2020年11月29日)


日出ケ岳頂上から霧氷と北側の台高山脈の眺望1(2020年11月29日)


日出ケ岳頂上の霧氷と北側の台高山脈の眺望2(2020年11月29日)


日出ケ岳頂上の霧氷と北側の台高山脈の眺望3(2020年11月29日)


日出ケ岳頂上から大峰山脈を望む1(2020年11月29日)


日出ケ岳頂上から大峰山脈を望む2(2020年11月29日)


日出ケ岳頂上から正木峠を見る(2020年11月29日)


巴岳に向かう途中で日出ケ岳を振り返る(2020年11月29日)


巴岳頂上1(2020年11月29日)


巴岳頂上の石柱(2020年11月29日)


巴岳頂上2(2020年11月29日)


巴岳頂上付近にて1(2020年11月29日)


巴岳頂上付近にて2(2020年11月29日)


巴岳付近から三津河落山方面を見る(2020年11月29日)


川上辻付近から三津河落山方面を見る(2020年11月29日)


名古屋岳付近にて(2020年11月29日)


名古屋岳頂上の石柱(2020年11月29日)


名古屋岳付近から如来月方面を見る(2020年11月29日)


名古屋岳から如来月へ向かう(2020年11月29日)


如来月へ向かう途中で名古屋岳を振り返る1(2020年11月29日)


如来月へ向かう途中で名古屋岳を振り返る2(2020年11月29日)



如来月付近から名古屋岳を振り返る(2020年11月29日)



如来月にて1(2020年11月29日)


如来月にて2(2020年11月29日)


三津河落山付近にて1(2020年11月29日)



三津河落山付近にて2(2020年11月29日)


三津河落山頂上の石柱(2020年11月29日)



三津河落山頂上1(2020年11月29日)


三津河落山頂上2(2020年11月29日)


三津河落山頂上の標識(2020年11月29日)



三津河落山から北側の台高山脈の眺望1(2020年11月29日)


三津河落山から北側の台高山脈の眺望2(2020年11月29日)



三津河落山から北側の台高山脈の眺望3(2020年11月29日)


三津河落山から北側の台高山脈の眺望4(2020年11月29日)


三津河落山から大和岳方面に続く稜線1(2020年11月29日)



三津河落山から大和岳方面に続く稜線2(2020年11月29日)



三津河落山付近から北側の台高山脈の眺望(2020年11月29日)


三津河落山付近から如来月を見る(2020年11月29日)


日本鼻に向かう途中で三津河落山を振り返る(2020年11月29日)


日本鼻に向かう途中で台高山脈を望む(2020年11月29日)



日本鼻付近に向かう(2020年11月29日)



日本鼻付近から北側の台高山脈の眺望(2020年11月29日)


日本鼻付近から大和岳を見る(2020年11月29日)


日本鼻付近から台高山脈の眺望1(2020年11月29日)


日本鼻付近から台高山脈の眺望2(2020年11月29日)


日本鼻付近から大普賢岳を望む(2020年11月29日)


大和岳(2020年11月29日)


日本鼻から大和岳に向かう(2020年11月29日)



大和岳頂上(2020年11月29日)


大和岳頂上の石柱(2020年11月29日)


大和岳頂上の標識(2020年11月29日)



大和岳頂上から台高山脈を望む1(2020年11月29日)


大和岳頂上から台高山脈を望む2(2020年11月29日)



大和岳の北側のピークを見る(2020年11月29日)


大和岳から白鬚岳や白屋岳方面の眺望(2020年11月29日)


大和岳から大普賢岳方面の眺望(2020年11月29日)



大和岳付近から弥山、八経ケ岳、釈迦ケ岳方面を望む(2020年11月29日)


大和岳を振り返る1(2020年11月29日)



大和岳付近から大普賢岳、山上ケ岳方面を望む(2020年11月29日)


大和岳を振り返る2(2020年11月29日)


大和岳の西側の稜線を行く(2020年11月29日)



大和岳の西側の稜線から台高山脈を望む(2020年11月29日)



大和岳を振り返る3(2020年11月29日)


大和岳を振り返る4(2020年11月29日)


大和岳から大台ケ原ドライブウェイに向かう途中で大普賢岳、山上ケ岳方面を望む(2020年11月29日)



大和岳から大台ケ原ドライブウェイに向かう途中で振り返る(2020年11月29日)


大和岳から大台ケ原ドライブウェイに向かう途中で経ケ峰や大峰山脈方面を望む(2020年11月29日)



大台ケ原ドライブウェイから大峰山脈方面を望む(2020年11月29日)



日出ケ岳 三津河落山−GPS軌跡(2020年11月29日)
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情複、 第537号)
 承認を得て作成した複製品を第三者がさらに複製する場合には、国土地理院の長の承認を得なければならない。


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