2020年12月13日(日)

奥高野
牛廻山 冷水嶺

11月29日 晴

蟻ノ越805 →歩→ ヒヨキノタワ905 →歩→ 牛廻山915−930 →歩→ ヒヨキノタワ935 →歩→ 冷水嶺1030−1050 →歩→ 蟻ノ越1210

日帰り 単独

龍神村から車で小又川沿いの国道を蟻ノ越まで入る。この道は「酷道」とも言われ、確かに林道レベルの道であるが、舗装されているだけ増しである。幸い対向車もなく蟻ノ越に到達した。路肩に車を停めて、蟻ノ越から南へ分岐する林道に入る。林道は最初は簡易舗装が施されているが、少し行くと未舗装となる.。左手に大峰山脈や十津川周辺の山々を望むことができる所もある。手前の尾根上に建物が見えるが、これは十津川村立迫西川小学校跡である。この山奥に小学校があったのは驚きである。標高988m地点を巻くと、両側の路肩が土留めしてある所を通過する。ここから少し進むと、右手にゲートがあり廃林道が分岐していて、その先で右側の尾根に取り付く。ここが牛廻山の登山口で、右後方には駐車できそうな広場があり、車でここまで入ることも可能と思われた。蟻ノ越から30分ほどだった。尾根に上がると踏跡があり、これに従って登っていく。標高1177m地点を巻く道があるという情報を事前に仕入れており、途中で右に分かれる山道があったが、だいぶ手前過ぎるように感じ、結局標高1177m地点まで行く。登山口から20分くらいだった。帰りは通らなかったので、途中で分かれた道が巻道であったかどうかは確認できていない。標高1177m地点で西に向きを変え、広い尾根を緩やかに下っていく。前方の樹間に牛廻山が望まれる。ヒヨキノタワという鞍部から牛廻越の古道と合流して登り返していく。途中で古道は左に逸れていくが、直進して広い尾根上を登っていく。書物では、牛廻山頂上の北側を巻いてから戻るようにして牛廻山頂上に達するような記述も見られるが、歩きやすい所を上を目指して登っていくと、牛廻山頂上に到着した。牛廻山頂上は、木々で覆われていて眺めは無い。標識と三角点があった。南北に細長い頂上だった。牛廻山頂上で少し休んだ後、標高1177m地点まで戻り、冷水嶺に向かう。冷水嶺は、牛廻山の東方の標高1040.3mの三角点峰である。標高1177m地点から東へ尾根を下っていくと、やがて古道が並行し、部分的に古道を歩くようになる。標高1177m地点から15分くらい緩やかに下ると、左後方から林道が近づき、鞍部で合流した。鞍部の手前には、動物捕獲用の古い檻が放置されていた。鞍部には石仏があり、古道は尾根から右前方に逸れていく。ここから尾根の南面に続いている林道を行く。落葉の堆積した林道を緩やかに10分ほど登ると、右下から伸びてきたモノレール軌道の終点がある。この付近から果無山脈方面を望むことができた。その少し先は左側の斜面が人工的に削り取られて広場のようになっている。ここで林道は左に大きくカーブして先に続いている。標高1145m地点を巻いて、尾根に沿って付けられた林道を下っていく。標高1055m地点の下を過ぎると、林道終点のような広い場所に着く。廃材や一斗缶などが放置されていた。林道はさらに先に続いていて、少し行くと右に林道が分岐していたが、左に進む。道端に古いオートバイが放置されているのを見る。標高1055m地点と冷水嶺の鞍部から冷水嶺の南側へ林道が分かれるが、曲がらずに直進すると林道は尾根の左に逸れていくように見えたので、この辺りで林道を離れて尾根を登って行く。自然林と植林の境目付近を通って、林道から5分ほどで冷水嶺頂上に到着した。石仏のある林道と古道の分岐から冷水嶺までは35分くらいだった.。冷水嶺はなだらかな尾根上の一峰であるが、頂上から眺望は無く、辛うじて「冷水嶺 △1,040」と読める標識と三角点があるだけだった。人もあまり来ることが無さそうな静かな場所だった。冷水嶺頂上でしばらく休んだ後、元来た道を石仏のある牛廻越の古道の分岐まで戻った。帰りも35分くらいだった。帰りは分岐からそのまま林道を進むと、20分ほどで行きに通った牛廻山の登山口に着いた。さらに林道を下って蟻ノ越に戻った。蟻ノ越から車で十津川村を経由して帰途に就いた。蟻ノ越から最奥の迫西川の集落は思いのほか近かったが、その後、十津川温泉まではとても遠く感じた。行きに通った龍神村から蟻ノ越までの道よりもこちらの道の方が良かったが、道幅が狭いことに変わりはない。途中で路線バスや車と何度かすれ違ったが、たまたま道が広い所で助かった。蟻ノ越を再訪するとすれば、今度は十津川村から向かうであろう。山中では誰にも会わず、静かな山歩きを楽しむことができた。秘境の雰囲気を色濃く感じた山行だった。(2021年6月6日記載)



蟻ノ越から林道を行く(2020年12月13日)


林道から東側の大峰山脈方面の眺望(2020年12月13日)


林道の途中で蟻ノ越方面を振り返る(2020年12月13日)


標高1177m地点を過ぎて牛廻山に向かう(2020年12月13日)


ヒヨキノタワ付近から牛廻山に向かう(2020年12月13日)


牛廻山付近にて(2020年12月13日)


牛廻山頂上手前にて(2020年12月13日)


牛廻山頂上1(2020年12月13日)


牛廻山頂上2(2020年12月13日)


牛廻山頂上3(2020年12月13日)


牛廻山頂上の標識(2020年12月13日)


牛廻山頂上の三角点(2020年12月13日)


牛廻山頂上からヒヨキノタワ方面を見る(2020年12月13日)


冷水嶺に向かう林道1(2020年12月13日)


林道から樹間に果無山脈の冷水山方面を望む(2020年12月13日)


林道から果無山脈の冷水山や安堵山方面を望む(2020年12月13日)


冷水嶺に向かう林道2(2020年12月13日)


冷水嶺頂上1(2020年12月13日)


冷水嶺頂上2(2020年12月13日)


冷水嶺頂上の三角点1(2020年12月13日)


冷水嶺頂上の三角点2(2020年12月13日)


冷水嶺頂上の三角点3(2020年12月13日)


林道から崖又山を望む1(2020年12月13日)


林道から牛廻山方面を見る(2020年12月13日)


林道から崖又山を望む2(2020年12月13日)


林道から追西川小学校跡を見る(2020年12月13日)


林道から大峰山脈方面を望む(2020年12月13日)


林道から冷水嶺を見る1(2020年12月13日)


林道から冷水嶺を見る2(2020年12月13日)


林道から冷水嶺を見る3(2020年12月13日)


蟻ノ越に戻る(2020年12月13日)


蟻ノ越から冷水嶺を望む(2020年12月13日)



牛廻山 冷水嶺−GPS軌跡(2020年12月13日)
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情複、 第537号)
 承認を得て作成した複製品を第三者がさらに複製する場合には、国土地理院の長の承認を得なければならない。


戻る