2020年12月26日(土)

大峰
玉置山 大森山

12月26日 晴

玉置辻725 →歩→ 玉置神社755−805 →歩→ 玉置山820−840 →歩→ 玉置神社855−905 →歩→ 玉置辻925−930 →歩→ 大森山1040−1045 →歩→ 大水ノ森1050−1100 →歩→ 大森山1110 →歩→ 玉置辻1205

日帰り 単独

玉置川の方から車で玉置辻まで入る。玉置辻は本宮辻ともいう。現地では、本宮辻の表示の方が多いかもしれない。玉置神社方面の車道と玉置辻から分岐する林道の間に鳥居があり、ここから山道に入る。大峯奥駈道の案内板や指導標がある。玉置辻から10分も行かないうちに左手に鳥居を見る。傍らに「犬吠檜」や「玉置神社エ八丁」と書かれた石柱がある。尾根上に上がると、ヒノキの巨木の根元だけが残っている。犬吠檜を過ぎ、いかにも神社の参道を思わせるスギの並木に沿った山道を登っていく。この付近は犬吠坂というらしい。古道らしく人工的に法面を削り、石を積んで路面を作ったような箇所もあった。崖崩れの跡のような所を通過すると、左上の方に幟が立っているのが見えてきて駐車場からの参道と合流し、鳥居と手水舎がある玉置神社の本殿の下に到着した。右下には大杉というスギの巨木がある。石段を登り、鳥居をくぐってもう一度石段を登ると、玉置神社の本殿の前に出た。左には神輿殿などがあり、裏手には神代杉や夫婦杉というスギの巨木がある。玉置神社の本殿から右に進むと、社務所の脇を通り過ぎて道が二手に分かれるが、右の道は工事中のようだったので、左の道に進む。三柱神社や出雲大社玉置協会を通り、再び道は合流するが、「↑玉石社を経て山頂(約二十分) →宝冠ノ森(約五十分)」と書かれた道標に従い、鳥居をくぐって左の階段が付けられた道を登っていく。玉置神社と玉置山頂上の中間付近に玉石社がある。祠などは無く、巨木が柵で囲まれていて、根元に玉石が敷かれている。さらに登っていくと、道が二手に分かれるが、「右、左、共に直ぐ山頂」と書いてあり、少し登ると頂上手前で合流するので、どちらを通っても問題ない。玉置山頂上は小広く、「玉置山頂 一〇七六米」と書かれた石柱や標識、三角点があった。石柱の側面には「別名沖見嶽」や「別名牟婁嶽」と書いてあった。傍らの祠には「沖見地蔵」と書かれた石仏があった。東の方には宝冠ノ森の先に熊野灘を望むことができた。近くの森の向こうには鉄塔が建っていて、少々景観を損ねているように感じた。玉置山頂上で休んだ後、玉置神社を経て元来た道を玉置辻まで戻った。玉置辻から玉置神社と反対方向に林道が分岐している。林道の入口には鎖が張ってあり、一般車は進入できない。「熊野三山への道」と書かれた標識があり、林道の入口から林道と並行する形で山道が付けられているので、そこを入る。数分行くと林道に出るが、少し行くと再び右に山道が分かれるので、山道を行く。玉置辻から15分ほどで林道終点の脇を通り過ぎる。さらに少し進むと、「←大森山より熊野路 →水呑金剛」と書かれた石碑があり、右に山道が分かれるが、左の尾根上の山道を登っていく。水呑金剛への分岐から20分くらいで旧篠尾辻を通過する。左に大平多山や甲森に続く尾根の方へ道が分かれていたらしいが、現在は見当たらない。旧篠尾辻からさらに5分ほど登ると、尾根上に出た。ここで大平多山、甲森方面への道が分岐する。「大平多山(20分) 甲森(45分)」と書かれた道標がある。標高1008m地点は右から巻いて尾根をたどっていく。分岐から15分くらいで山抜けの上部を通過する。ここから10分もかからず大森山頂上に到着した。大森山頂上は樹林の中で眺望は得られない。「大森山山頂 1078M」と書かれた標識や「五大尊嶽 本宮」と書かれた道標があった。大森山頂上から大水ノ森を往復した。大水ノ森頂上も木々に覆われていて眺望はない。大森山頂上は大森山北峰、大水ノ森は大森山南峰と捉えられ、大森山の三角点は大水ノ森に位置すると考えることができる。旧来の大峯奥駈道は、大森山の南側を巻いているようだが、山抜けのため現在は通行できず、大森山を経由しているものと思われる。大森山から元来た道を林道終点まで戻り、帰りは林道を経由して玉置辻に戻った。遠い昔に人里離れた山中に玉置神社が建立されたのは驚嘆に値する。現在、玉置山から大森山にかけての信仰の山道は静謐を保っていたが、かつては修験道の行者が盛んに行き交ったのであろう。大峰山脈の山に登るのは2回目だったが、いずれは大峯奥駈道に一通り足跡を残したいと思った。(2021年7月4日記載)



玉置辻から宝冠ノ森を望む1(2020年12月26日)


玉置辻から玉置山を見る1(2020年12月26日)


玉置神社1(2020年12月26日)


玉置神社2(2020年12月26日)


玉置神社3(2020年12月26日)


玉置神社4(2020年12月26日)


玉置神社5(2020年12月26日)



玉置山頂上1(2020年12月26日)


玉置山頂上2(2020年12月26日)


玉置山頂上の標識(2020年12月26日)


玉置山頂上3(2020年12月26日)


玉置山頂上の三角点(2020年12月26日)


玉置山頂上の石柱1(2020年12月26日)


玉置山頂上の石柱2(2020年12月26日)


玉置山頂上の沖見地蔵(2020年12月26日)


玉置山頂上から熊野灘が見えた1(2020年12月26日)


玉置山頂上から熊野灘が見えた2(2020年12月26日)


玉置山頂上から宝冠ノ森方面を見る(2020年12月26日)


玉石社のスギの大木(2020年12月26日)


玉石社付近にて(2020年12月26日)


玉置辻にて(2020年12月26日)


玉置辻から宝冠ノ森を望む2(2020年12月26日)


玉置辻から玉置山を見る2(2020年12月26日)


玉置辻から水呑金剛方面に伸びる林道から樹間に大森山を望む(2020年12月26日)


大森山手前の山抜けの上部から篠尾方面の眺望1(2020年12月26日)


大森山手前の山抜けの上部から篠尾方面の眺望2(2020年12月26日)


大森山手前の山抜けの上部から篠尾集落を見下ろす(2020年12月26日)


大森山手前の山抜けの上部から大平多山、甲森方面を見る(2020年12月26日)


大森山頂上1(2020年12月26日)



大森山頂上2(2020年12月26日)



大森山頂上3(2020年12月26日)



大森山頂上の標識(2020年12月26日)



大森山南峰である大水ノ森頂上にて1(2020年12月26日)



大森山南峰である大水ノ森頂上にて2(2020年12月26日)



大森山南峰である大水ノ森頂上にて3(2020年12月26日)



大森山の三角点(2020年12月26日)



大森山頂上と大水ノ森の間にて(2020年12月26日)



林道から大平多山を見る(2020年12月26日)



林道から大森山を振り返る1(2020年12月26日)



林道から大森山を振り返る2(2020年12月26日)



林道から玉置山を見る(2020年12月26日)



玉置山 大森山−GPS軌跡(2020年12月26日)
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情複、 第537号)
 承認を得て作成した複製品を第三者がさらに複製する場合には、国土地理院の長の承認を得なければならない。


戻る