■吉野の奥千本の金峯神社近くの駐車場に車を置いて出発する。■奥千本口の修行門から簡易舗装が施された参道を登って金峯神社の境内に入る。本殿の右手に登山道が続いているので、そちらに進む。西行庵への遊歩道として整備されているようで、石畳や石段が設置されている。■金峯神社から数分登ると、「右 聖寶理源大師御廟 百螺山鳳閣寺」や「左 大峯」と書かれた石碑や石仏、道標があり、左に山道が分かれるので、左折する。道標には、直進方向は「西行庵
苔清水」、左方向は「安禅寺蔵王堂跡(宝塔寺跡) 青根ヶ峰」と書いてあった。■分岐から数分登ると、尾根上に出て眺望が開ける。この付近が宝塔院跡で、傍らに東屋があり、右から西行庵からの遊歩道が合流した。■宝塔院跡から直進すると、林道のような道に出た。道なりに進むと、まもなく旧女人結界の石碑がある場所に着く。近畿自然歩道の道標があり、左は「青根ケ峰を経て山上ケ岳(古道)」、直進は「山上ケ岳」と書いてあり、左に山道が分かれる。左折してわずかに登ると、青根ケ峰頂上に着いた。■青根ケ峰頂上で右折して山道を下っていくと、左側から現れた舗装された林道と先ほどの林道の分岐点に出た。「この上 青根ケ峰」と書かれた石柱がある。舗装された林道は、奥千本口の方から伸びている林道吉野大峯線である。■林道吉野大峯線に入ると、「熊野古道イラストマップ」と書かれた古い案内板があり、「山上ケ岳まで約8時間」と書いてあった。さらに少し行くと、右に登山道が分かれたので、林道を離れて登山道に入った。■途中でモーターのような音が聞こえてきて送電線鉄塔の近くを通過した。そこから少し下ると、先ほどの林道に合流した。■再び林道吉野大峯線を歩いていくと、まもなく川上村から黒滝村に入った。■標高841m地点で林道吉野槇尾線という道が右に分岐した。この付近はカクレ平というらしい。青根ケ峰から20分ほどだった。道標があり、右は「黒滝村」、直進は「川上村・天川村」と書いてあった。直進方向には「積雪・凍結の為
通行止 路線名 吉野大峯線 期間 令和2年12月28日から令和3年3月31日まで 黒滝村役場」と書かれた看板があったが、徒歩での通行は支障が無いと判断し、先に進む。■カクレ平の林道分岐から10分くらいで四寸岩山への登山道入口に着いた。道標に「2020-10-4〜2021-4-30迄 コロナ禍のため長期にわたり閉鎖します。」と書かれた貼紙があったが、ここまで来て帰るわけにもいかないので、先に進むことにする。傍らにモノレールの車庫があり、登山道に並行してモノレールの軌道が設置されていた。■林道から15分くらい尾根をたどると、「心見茶谷跡」と書かれた標識を見る。少し平らになっていて、昔、茶屋があったのだろうと思う。■心見茶屋跡からしばらく急登が続き、勾配が緩くなった辺りは守屋茶屋跡と思われたが、標識等は無かった。登山道に並行して設置されていたモノレールの軌道が見えなくなったので、この付近が終点と思われた。■林道から40分くらいで標高1102m地点を通過した。標高が上がると、徐々に積雪が増えていった。■四寸岩山の手前の小ピークには「アザミ岳 1200」と書かれた標識があった。■林道から60分くらい行った所に「大峯奥駈道」と書かれた標識があり、その左側の高みが四寸岩山頂上だった。四寸岩山は守屋岳ともいうようである。■四寸岩山頂上には、倒れた標識と三角点があった。天気が良ければ、西側の眺望が得られそうだったが、ガスで何も見えなかった。やや風があり、身体も冷えてきたので、早々と出発して元来た道を戻った。■帰りは、四寸岩山の登山道入口から途中で登山道に入らず、青根ケ峰の手前まで林道を歩いた。青根ケ峰頂上も巻いて、旧女人結界の石碑まで戻った。■旧女人結界の石碑を過ぎると、途中でシカが逃げていった。この辺りまで来ると天気が回復し、付近の展望を得ることができた。■四寸岩山の山中では登山者1人とすれ違っただけだったが、金峯神社付近まで戻ってくると、観光客やハイカーの姿が見られた。■昨年末、大峯奥駈道の一番南側の標高1000m以上のピークである大森山に行ったが、今回は一番北側の標高1000m以上のピークである四寸岩山に登ることができた。天気が悪かったのが残念だったが、今度は天気が良い時に再訪して山上ケ岳方面と繋げたいと思った。(2021年9月26日記載)
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