2021年11月13日(土)

大峰
行者還岳

11月13日 曇〜晴

行者還トンネル西口640 →歩→ しなの木出合735 →歩→ 行者還避難小屋835−850 →歩→ 行者還岳920−935 →歩→ 行者還避難小屋1010−1015 →歩→ しなの木出合1110 →歩→ 一ノ垰1125 →歩→ 奥駈出合1150 →歩→ 行者還トンネル西口1240

日帰り 単独

大峰で比較的容易に登ることができそうな山ということで、行者還岳に登りに出かけた。今夏、稲村ケ岳に登った帰りに行者還トンネルを越える国道を偵察していて、天川村側は道が細くて対向車とすれ違いが困難な箇所があったので、比較的道が広い上北山村側から行者還トンネルに向かった。途中の紅葉が見頃だった。行者還トンネル西口の有料駐車場に車を停めた。管理人がいて、料金を支払ってから出発する。登山道に入って数分行くと、左に稜線上の大峯奥駈道に直登する山道が分岐する。道標は無いが、目印があったので、ここが取り付きであることがすぐに分かり、左折する。最初からかなりの急登であるが、道は明瞭でこれに従って登っていく。標高を上げるに従い、前夜降雪があったようで辺りはうっすらと白くなった。取り付きから55分くらい登ると、標高1472m地点の少し北側で大峯奥駆道に出た。比較的新しい地図付きの道標があり、「←行者還岳2.9km 行者還トンネル西口↓0.7q 奥駆出合→1.3km」と書いてあった。地図の現在地には「しなの木出合」と書いてあった。しなの木出合から稜線上の大峯奥駆道を北に進む。行者還トンネルの上を通り過ぎて、しなの木出合から20分ほどで標高1458m地点に着いた。立木に「←弥山 行者還岳→」と書かれた黄色い標識があった。ここで稜線の東側の国道から上がってくる山道が分岐しているようだ。天気の回復が遅れ、徐々にガスが濃くなり雪が舞い始めた。標高1458m地点から標高1486m地点まで15分ほどだった。途中にしなの木出合にあったものと同じタイプの道標があり、行者還トンネル西口付近に落ちる西側の尾根の方には「進入禁止」と書いてあった。標高1486m地点から道は下り主体となり、15分ほどで天川辻に着いた。小坪谷からの山道が合流する。片隅に石仏があった。天川辻まで来ると天気が回復し始めた。近くに見晴らしが良い場所があるが、送電線鉄塔の跡のようだ。帰りはそこから大台ケ原方面の眺望が得られた。天川辻から数分で行者還避難小屋に着いた。小屋の中を覗くと、きれいに片付けられていて、壁には手書きのイラスト地図が掲げられていたのが印象的だった。行者還避難小屋から行者還岳東面に付けられた道を進む。数分行くと行者還という岩場の下を通過し、さらに少し行くと梯子が連続する崩壊気味の険しい斜面を登っていく。梯子を登り切った後、尾根を5分くらい登ると、行者還岳頂上への分岐に着いた。道標は無かったが、左折して大峯奥駆道から10分ほど登ると、行者還岳頂上に到着した。行者還岳頂上は木々と笹で覆われていて眺めは無い。「大峯大駆道 第五十八行所 行者還岳 標高1,546m」と書かれた標識と三角点、錫杖のモニュメントがあった。先に続く踏跡を進むと、ガスで良く見えなかったが、弥山や八経ケ岳方面の眺めが良さそうな場所があった。休憩した後、元来た道をしなの木出合まで戻った。行者還岳頂上から下っていくと天気も回復し、帰りは行者還避難小屋から行者還岳頂上を望むこともできた。登ってくる人と何組かすれ違ったが、標高1458m地点を過ぎると、静けさを取り戻した。しなの木出合を過ぎると、標高1472m地点付近から稜線が広くなり、錫杖のモニュメントや小さな池が見られた。この付近が大峯奥駆道の第五十七靡の一の多和ではないかと考えた。なかなか好ましい雰囲気の場所であった。一ノ垰には「トンネル東口」と書かれた道標があり、東側に山道が分岐した。一ノ垰から5分ほど行くと、「←上北山中学校前バス停」と書かれた道標があり、左の尾根上に山道が分岐した。「上北山温泉 5時間 上北山中学校前バス停 4時間30分 西山観音 3時間30分 大栂山の大栂 2時間50分 三本栂 1時間15分」と書かれた標識もあり、大栂山方面への分岐のようだが、歩く人はあまりいないのではないかと思った。分岐から道は稜線を巻くように山腹に付けられていた。標高1516m地点の北側を巻いて、再び稜線上に出ると、釈迦ケ岳方面の眺望が得られた。稜線上を10分ほど行くと、奥駆出合に着いた。奥駆出合から急な登山道を40分くらい下ると、沢が近づいて木を組んで作った橋を渡った。「お願い 弥山小屋に宿泊される方は、必ず予約を入れて下さい。予約のない方は、食事の準備ができません。尚、必ず登山届を出して下さい。」と書かれた看板と「弥山小屋は11月11日より翌年4月28日(予定)まで閉鎖します。公衆トイレも閉鎖します。避難小屋は開いています。管理人」と書かれた貼紙があった。ここから林道跡のような道になり、しなの木出合への登り口を通り過ぎ、橋から10分ほどで行者還トンネル西口に戻ることができた。あわよくば紅葉狩りを楽しもうと思っていたが、少し遅かったようで稜線上はもう冬が始まっていた。今度はもう少し早い時期に大普賢岳や弥山、八経ケ岳方面とつなげて歩いてみたいと思った。(2022年6月12日記載)



天川辻にて1(2021年11月13日)


天川辻の石仏(2021年11月13日)


天川辻にて2(2021年11月13日)


行者還避難小屋1(2021年11月13日)


行者還避難小屋付近にて(2021年11月13日)


行者還付近からマブシ嶺、又剣山方面の眺望(2021年11月13日)


行者還避難小屋から行者還岳に向かう道(2021年11月13日)


 行者還避難小屋から行者還岳に向かう途中で梯子が連続する(2021年11月13日)


行者還岳頂上(2021年11月13日)


行者還岳頂上の標識(2021年11月13日)


行者還岳頂上の三角点(2021年11月13日)


行者還岳頂上から弥山に続く稜線を望む(2021年11月13日)


行者還岳付近にて(2021年11月13日)


行者還岳から行者還岳に戻る途中で台高山脈方面を望む(2021年11月13日)


行者還岳(2021年11月13日)


行者還岳から行者還岳避難小屋に戻る途中で七曜岳、大普賢岳方面を見る1(2021年11月13日)
  

行者還岳から行者還岳避難小屋に戻る途中で七曜岳、大普賢岳方面を見る2(2021年11月13日)

  

行者還避難小屋と行者還岳1(2021年11月13日)
  

  行者還避難小屋から行者還岳を見上げる(2021年11月13日)
  

行者還避難小屋と行者還岳2(2021年11月13日)
  

天川辻付近から大台ケ原方面の眺望1(2021年11月13日)

  

天川辻付近から大台ケ原方面の眺望2(2021年11月13日)
  

天川辻付近からマブシ嶺、又剣山、荒谷山方面を望む(2021年11月13日)
  

    天川辻付近から和佐又山、台高山脈方面を望む(2021年11月13日)
  

天川辻からしなの木出合に戻る途中でバリゴヤノ頭方面を望む(2021年11月13日)


天川辻からしなの木出合に戻る途中で弥山に続く稜線を見る(2021年11月13日)


天川辻からしなの木出合に戻る途中で行者還岳と大普賢岳方面を望む(2021年11月13日)



天川辻からしなの木出合に戻る途中で鉄山を望む1(2021年11月13日)


天川辻からしなの木出合に戻る途中でマブシ嶺、又剣山、荒谷山方面を望む(2021年11月13日)


天川辻からしなの木出合に戻る途中で鉄山を望む2(2021年11月13日)


 一ノ垰付近にて(2021年11月13日)


一ノ垰付近から大台ケ原方面を望む(2021年11月13日)


一ノ垰と奥駆出合の間で仏生ケ岳、釈迦ケ岳方面を望む1(2021年11月13日)


一ノ垰と奥駆出合の間で仏生ケ岳、釈迦ケ岳方面を望む2(2021年11月13日)


行者還岳−GPS軌跡(2021年11月13日)
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情複、 第537号)
 承認を得て作成した複製品を第三者がさらに複製する場合には、国土地理院の長の承認を得なければならない。



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