2021年12月30日(木)

遠州
大谷山

12月30日 晴

春埜山大光寺725 →歩→ 夕日峠930−1010 →歩→ 大谷山1025−1035 →歩→ 夕日峠1050 →歩→ 春埜山大光寺1245

日帰り 単独

車で周智トンネルの方から県道水窪森線に入り、途中で右に分かれる林道春埜山線に進入する。林道春埜山線はやや路面が荒れていたが、基本的に舗装されていて通行に支障はなかった。鉄塔が建つ春埜山三角点の近くを通り過ぎて、少し先で鳥居をくぐって右に分かれる砂利道に入ると、春埜山大光寺の駐車場に到着した。北側が開けていて、「春埜山からの風景 @竜頭山 Aボンジ山 B京丸山 C高塚山 D竜馬ヶ岳 E岩岳山 F蕎麦粒山 G大札山」と書かれた案内板や「春埜山参拝記念」と書かれた標示、公衆便所があった。ここに車を置いて出発した。駐車場から鳥居まで戻って、林道をさらに奥へ進む。すぐにバリケードがあり、「全面通行止め この先、路肩決壊の恐れがあるため、当分の間、全面通行止めとします。」と書いてあり、この先、車の進入はできなくなっていた。鳥居沢山付近までは東海自然歩道と重複していて、「大日山金剛院 鳥居沢山→」と書かれた道標に従って進むことになる。春埜山大光寺から15分ほど行くと、右に林道大尾大日山線という道が分岐する。ここから中間の尾根の方に東海自然歩道が分かれるので、そちらに進む。作業道のような道を少し行くと、東海自然歩道は右の尾根上の方へ分岐するので、そこを登っていく。林道の分岐から10分ほどで春埜山奥之院に着いた。「春埜山奥之院」と書かれた石碑と祠があった。春埜山奥之院から10分くらい尾根をたどると、「鳥居沢山 932m」と書かれた標柱のある小ピークに着いた。鳥居沢山は、この小ピークの南の標高931.8mの三角点であり、ここは鳥居沢山北峰と捉えられる。鳥居沢山には帰りに寄ることにして先に進んだ。鳥居沢山北峰から15分くらい下ると、左後方から作業道が合流した。おそらく林道分岐からの作業道が春埜山奥之院や鳥居沢山北峰を巻いて、ここまで延びているのだろうと考えた。作業道は右前方の山腹の方に続いているように見えたが、入口はロープで塞がれていた。そこから細い尾根を登っていき、標高990mの小ピークに着いた。ここには「雲見山」と書かれた標識があった。鳥居沢山北峰から30分くらいだった。雲見山から20分ほど尾根をたどると、「この森林は「森林づくり県民税」を財源とした「森の力再生事業」により整備しました。平成20年度整備 静岡県志太榛原農林事務所」と書かれた看板があった。急に人工物が現れたので、違和感があった。この付近で2万5千分の1地形図に記載のある雲見からの道との合流するようだが、そのような道は見当たらず、おそらく廃道となっていると思われた。さらに10分ほど進むと、標高944.1mの三角点に着いた。ここから「夕日峠⇔雲見」と書かれた朱色の古い道標が目に付くようになったが、雲見に下る山道は分からなかった。標高944.1mの三角点からさらに尾根たどると、10分ほどで標高976m地点を通過した。2万5千分の1地形図によると、この先で尾根の右側に林道が近づくようだが、分からなかった。標高976m地点から15分くらいで夕日峠に到着した。夕日峠は平頂であり、なぜ峠というのか不思議に思った。周囲は木々で覆われていて眺めは無い。夕日峠の手前に目的地の大谷山が見える所があった。夕日峠に「←夕日峠展望台 あと130m ←湯島 あと2.5km 川根町青年団体連絡会」と書かれた古い標識があり、これに従って夕日峠展望台まで行ってみることにする。少し行くと、標高976m地点の方に延びる林道を横切った。車は通れない作業道のような道だった。夕日峠から5分くらいで夕日峠展望台に着いた。「夕日峠 標高966m」と書かれた標識や記帳箱、ベンチがあった。「標高966m」と書いてあったが、標高966.6mの三角点はさらに湯島の方に進んだ場所であると思われた。展望台とは言え、木々が伸びていて周囲の展望は良くなかった。夕日峠まで戻り、北の方へ植林の中を下っていく。道は不明瞭で、歩きやすい所を選んで進む。やがて夕日峠と夕日峠展望台の間で横切った標高976m地点の方に延びる林道と合流した。林道を少し行くと、左に大谷山方向に登っていく山道が分かれるので、そこを入る。林道から5分くらい登ると、大谷山頂上に到着した。植林の中に「大谷山 1009m」と書かれた標識があった。立木には「大畑山」と書いてあったが、これは地権者の名前などに由来するものではないかと想像する。大谷山頂上は、眺望は無い。東側に少し行くと、倒壊した作業小屋の跡があった。大谷山頂上でしばらく休憩した後、元来た道を林道まで下った。帰りは、林道を通って夕日峠と夕日峠展望台の間に出てから夕日峠に戻った。気温は低く、夕日峠付近では雪が舞っていた夕日峠から元来た道を戻った。途中で行きに通った道と違うように感じて、GPSで現在地を確認しようとしたが、寒さのためか起動できなくなっていた。しばらく尾根を下っていくと、林道に出た。夕日峠から1時間15分くらいだった。現在地が分からなかったが、おそらく林道春埜山線の奥の方であろうと考え、左に行くことにした。林道を20分くらい歩くと、行きに通った林道春埜山線と林道大尾大日山線の分岐に着いた。さらに20分くらいで春埜山大光寺に戻ることができた。帰りに春埜山大光寺を拝観した。「おふだ おまもり 祈祷受付」と書かれた窓口がある御札所という建物は、宿坊のような雰囲気もあるが、固く閉ざされていた。参道の入口近くには、朝から車が停めてあり、寺に誰かいるのかもしれないと思ったが、人がいるような気配は感じられなかった。境内には春埜杉という巨大な古木があり、見事であった。「行基菩薩が、春埜山大光寺の開山の際に植えられたものと伝えられています。県の天然記念物に指定されています。樹齢 推定1300年 樹高 43m 目通り 14m 枝張り 31m」と書いてあった。今回は帰りに道を誤ってしまったが、後で考えると、雲見山から標高938m地点を通って林道に下ったようである。帰りに立ち寄ろうと思っていた鳥居沢山には寄れなかった。山中ではクマの糞のようなものを頻繁に見かけたので、この付近にはクマが一定数生息しているのかもしれないと思った。前回の山行から少し間が開いたので、軽い山歩きにしようと思って大谷山を選んだが、今回のコースは登り下りが多くて思いのほかくたびれた。難しくはないが、想像していたよりも難易度は高いコースであると思った。(2022年9月10日記載)



春埜山大光寺の入口の鳥居(2021年12月30日)


林道から春埜山を見る(2021年12月30日)



春埜山奥之院(2021年12月30日)


夕日峠展望台1(2021年12月30日)


夕日峠展望台2(2021年12月30日)


夕日岳展望台から大日山方面の眺望(2021年12月30日)


夕日峠1(2021年12月30日)


夕日峠2(2021年12月30日)


 大谷山頂上1(2021年12月30日)


大谷山頂上2(2021年12月30日)


大谷山頂上3(2021年12月30日)


大谷山頂上4(2021年12月30日)


大谷山頂上5(2021年12月30日)


大谷山頂上6(2021年12月30日)


大谷山頂上7(2021年12月30日)


夕日峠付近から大谷山を振り返る(2021年12月30日)


春埜山付近から竜頭山方面を望む(2021年12月30日)


春埜山大光寺1(2021年12月30日)



春埜山大光寺2(2021年12月30日)


春埜山大光寺3(2021年12月30日)


春埜山大光寺4(2021年12月30日)


春埜山大光寺5(2021年12月30日)



春埜山大光寺6(2021年12月30日)


春埜山大光寺7(2021年12月30日)


春埜杉(2021年12月30日)


春埜山大光寺付近からボンジ山、京丸山、岩岳山方面を望む(2021年12月30日)


春埜山大光寺付近から竜頭山方面の眺望(2021年12月30日)


春埜山大光寺付近からボンジ山、京丸山方面を望む(2021年12月30日)



大谷山−GPS軌跡、一部GPS軌跡取得失敗→およその歩行ルート(2021年12月30日)
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情複、 第537号)
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